倶知安町
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/29 00:32 UTC 版)
くっちゃんちょう 倶知安町 | |||||
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国 | 日本 | ||||
地方 | 北海道地方 | ||||
都道府県 | 北海道(後志総合振興局) | ||||
郡 | 虻田郡 | ||||
市町村コード | 01400-1 | ||||
法人番号 | 4000020014001 | ||||
面積 |
261.34km2 | ||||
総人口 |
16,478人 [編集] (住民基本台帳人口、2024年2月29日) | ||||
人口密度 | 63.1人/km2 | ||||
隣接自治体 | 虻田郡京極町、虻田郡ニセコ町、余市郡仁木町、余市郡赤井川村、岩内郡共和町、磯谷郡蘭越町 | ||||
町の木 | イタヤカエデ | ||||
町の花 | キバナシャクナゲ | ||||
倶知安町役場 | |||||
町長 | 文字一志 | ||||
所在地 |
〒044-0001 北海道虻田郡倶知安町北1条東3丁目3 北緯42度54分06秒 東経140度45分32秒 / 北緯42.90175度 東経140.75892度座標: 北緯42度54分06秒 東経140度45分32秒 / 北緯42.90175度 東経140.75892度 | ||||
外部リンク | 公式ウェブサイト | ||||
ウィキプロジェクト |
概要
後志地域の行政の中心地としての役割を担っており、農業ではジャガイモの産地として知られている[1]。また、自然を活かした観光業が盛んであり、2000年代以降は、スキーなどを目的とする日本国外からの観光客が多く訪れている[2]。西隣のニセコ町や蘭越町とともに「ニセコ観光圏」を形成する[3]。
北海道遺産に「スキーとニセコ連峰」が選定されている[4]。ニセコ町とともにスキーリゾート開発が特に進んでおり、倶知安町内では、ひらふ地区や花園地区がリゾート開発の中核になっている[5]。このうち「ひらふ地区」は主に倶知安町字山田と字樺山からなる地区の総称をいい、これらの地域とは別に倶知安町字比羅夫地区があるが尻別川を挟んだ羊蹄山側に位置している地区でありリゾート開発の影響の少ない地域となっている[5]。日本国外の企業によるコンドミニアム建設ラッシュなどにより、倶知安町字山田が2006年から3年連続で住宅地の地価上昇率全国1位になった[6][7][8]。2016年にも倶知安町旭が同全国1位となっている。なお、リゾート開発に伴う土地取引で分筆や合筆が繰り返され地番が不規則になっていたため、ひらふ地区にある倶知安町字山田の一部約212ヘクタールが、2022年10月から新たに「倶知安町ニセコひらふ」に住所が変更され、地番も整理された[9]。
町名の由来
「倶知安」という地名の由来は諸説あり不明であるが、いずれもアイヌ語に由来する[10]。なお、「倶知安」という字をあてたのは、当時の北海道庁参事官であった白仁武である[11]。
アイヌ語 | 意味 | 由来 | |
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カタカナ表記 |
ラテン翻字 | ||
クトゥサニ | kutu-sani | ? | 永田方正による。泥土の濁川の意とされる。 |
クッサン | kut-san | — | 知里真志保による。川が円筒のような地形の所を流れ出していた。 |
クッサンイ (クッサニ) |
kut-san-i | 魚を捕る道具 | 松浦武四郎による。 |
くだの(ようなところ)を・流れ出る・ところ | 町ではこの説を採っている[11]。尻別川支流、倶登山(くとさん)川の旧名で、これが「クッシャニ」に転訛し現在の名となり、川は「クッシャニ」から「クドサニ」と変わって倶登山川となった。[11]。 | ||
崖(の所)を・流れ出る・もの(川) | 山田秀三による試案。川水が昔ぶつかって崩していた土崖があった所。ただし「クッ(kut)」は通常岩崖を示す。 | ||
クッサㇺウンペッ (クッサムンペッ) |
kut-sam-un-pet | 岩崖・のかたわら・にある・川 | 現在の倶知安峠にあるクッチャウンペッという小川が由来と推定される。 |
クチャウンナイ | kucha-un-nay | 猟人のいる小屋のある沢 | バチェラーによる。 |
注釈
- ^ 現在では、2023年(令和5年)8月23日に観測された34.6度が最高気温の極値となっている。
出典
- ^ a b “北海道新幹線倶知安駅周辺整備構想” (PDF). 倶知安町住宅都市課新幹線まちづくり推進室. 倶知安町. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “オーストラリア人に乗っ取られた 北海道のリゾート町”. J-CASTニュース. ジェイ・キャスト (2006年9月19日). 2013年12月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年2月27日閲覧。
- ^ ニセコ観光圏(2018年12月24日閲覧)。
- ^ “スキーとニセコ連峰”. 北海道遺産協議会. 2015年3月2日閲覧。
- ^ a b 塩﨑大輔、橋本雄一. “ニセコひらふ地区におけるリゾート開発と土砂災害リスク”. 地理学論集 Vol. 96, No. 1 (2021). 2022年3月24日閲覧。
- ^ “年間上昇率上位ポイント(全国)”. 国土交通省 (2006年). 2015年3月10日閲覧。
- ^ “基準地価格及び変動率順位表”. 国土交通省 (2007年). 2015年3月10日閲覧。
- ^ “基準地価格及び変動率順位表 -参考資料”. 国土交通省 (2008年). 2015年3月10日閲覧。
- ^ “倶知安町内リゾート「ニセコひらふ」正式地名に 10月から変更”. 北海道新聞 (2022年3月23日). 2022年3月23日閲覧。
- ^ “アイヌ語地名リスト キト~コム P41-50P”. アイヌ語地名リスト. 北海道 環境生活部 アイヌ政策推進室 (2007年). 2017年10月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g “町の概要”. 倶知安町. 2015年10月24日閲覧。
- ^ “支笏洞爺国立公園”. 北海道地方環境事務所. 環境省. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “ニセコ積丹小樽海岸国定公園”. 北海道. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “尻別川”. 北海道開発局. 2017年10月9日閲覧。
- ^ “尻別川水系” (PDF). 国土交通省. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “北海道 全域豪雪地帯”. 全国積雪寒冷地帯振興協議会. 2015年3月6日閲覧。
- ^ a b c d e f “倶知安の統計 2014年版” (PDF). 倶知安町. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “平年値ダウンロード”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
- ^ “観測史上1〜10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2024年3月閲覧。
- ^ “Kutchan, Japan Climate Normals 1961-1990” (English). World Climate Home. 2013年4月1日閲覧。
- ^ 総務省統計局統計調査部国勢統計課 (27 January 2017). 平成27年国勢調査小地域集計01北海道《年齢(5歳階級),男女別人口,総年齢及び平均年齢(外国人-特掲)-町丁・字等》 (CSV) (Report). 総務省. 2017年5月20日閲覧。※条町区分地の一部に0人の地域がある場合でも他の同一区分地で人口がある場合は除いた。
- ^ “倶知安の歴史(年表)”. 倶知安町. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “一般国道393号赤井川道路 全線開通” (PDF). 北の交差点 Vol.24 AUTUMN-WINTER 2009. 北海道道路管理技術センター. 2017年10月9日閲覧。
- ^ “準都市計画区域図” (PDF). 倶知安町. 2015年3月11日閲覧。
- ^ “倶知安準都市計画特定用途制限地域決定箇所図” (PDF). 倶知安町. 2015年3月11日閲覧。
- ^ 「ニセコ宿泊税、全国初の定率制に 富裕層から多く徴収」朝日新聞DIGITAL(2018年12月13日)2018年12月24日閲覧。
- ^ “観光パートナー日光市との取り組み”. 倶知安町. 2017年10月9日閲覧。
- ^ “俱知安町議会”. 俱知安町. 2016年4月10日閲覧。
- ^ “子育て・教育”. 倶知安町. 2015年2月26日閲覧。
- ^ “みなみ統括センター事業所紹介”. 2022年4月15日閲覧。
- ^ “ようてい森林組合”. 2015年10月24日閲覧。
- ^ “まちなか循環バスじゃがりん号”. 倶知安町. 2015年2月27日閲覧。
- ^ “支笏洞爺ニセコルート”. シーニックバイウェイ北海道. 2015年10月19日閲覧。
- ^ 後方羊蹄山の高山植物帯 - 文化遺産オンライン(文化庁)
- ^ “「近代化産業遺産群 続33」を選定しました”. 経済産業省. 2015年2月27日閲覧。
固有名詞の分類
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