仙台市の学校
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小学校
市内には現在、公立、私立をあわせて123校の小学校が存在する。1873年(明治6年)、前年に発布された学制に従って当時の仙台市内(仙台区内)に設立された小学校には以下のものがある。同年に改正された学制では、これらの学校は何れも「第七大学区(大区) 第一中学区(中区)」に属するとされた。
- 一番小学校[1] (現在の荒町小学校)
- 二番小学校[2] (現在の東二番丁小学校)
- 三番小学校[3] (現在の上杉山通小学校)
- 四番小学校[4] (現在の木町通小学校)
- 五番小学校[5] (現在の片平丁小学校)
- 六番小学校 (現在の東六番丁小学校)
- 七番小学校[6] (現在の立町小学校)
2度にわたるベビーブームの結果、1970年代から1980年代にかけては新規開校が続き、マンモス校と呼ばれる生徒数過多の学校も出現した。一方、近年では児童数が著明に減少した学校が多くなり、1学級30人未満でのクラス編成が行われている。仙台市による「仙台市立小・中学校の一定規模、適正配置に関する基本的考え方及び具体的方策」では、今後も減少が予想される児童数に合わせた市立学校の統廃合の方針が示された。
学校一覧
特別支援学校
視覚障害を対象とする学校
- 宮城県立視覚支援学校(青葉区)
聴覚障害を対象とする学校
- 宮城県立聴覚支援学校(太白区)
知的障害を対象とする学校
県立の知的障害を対象とした特別支援学校は、学区制となっている。このため、市内からの交通のアクセスが良いとは言えない市外の特別支援学校に通学を余儀なくされるケースもある(2012年時点で、旧宮城町と合併した1985年以前の市域では、知的障害を対象とした県立の特別支援学校が1校も存在しない)。
このため、仙台市内の住民(児童・生徒)を対象とする知的障害に関する特別支援学校は、仙台市に飽き足らず、仙台圏全体(塩竈市・多賀城市・黒川郡・宮城郡・名取市・岩沼市・亘理郡)で過密状態にあるとされる(実際に、名取・利府の両支援学校では、校地内へのプレハブ設置でかろうじて対処している現状がある)。このため、本来は、病弱を対象とする宮城県立山元支援学校(亘理郡)で知的障害を扱うようになった理由として、知的障害の学校が近隣には、専門課程を有する高等部のみが設置されている宮城県立支援学校岩沼高等学園(岩沼市)しかなく、中学部までの児童生徒が宮城県立名取支援学校(名取市)あるいは宮城県立角田支援学校(角田市)まで通わねばならなかったことと、併せて山元まで通う病弱の生徒が減少傾向にあったためとされる。なお、宮城教育大学附属特別支援学校や仙台市立鶴谷特別支援学校は、宮城県の方針と一線を画して定員に対して厳密に合格者数を出していることもあり、県立の知的障害者を教育領域とする特別支援学校(光明・名取・利府・古川)のような、過密状態には至っていない。
なお、光明支援学校については、2014年に、近隣の旧宮城県特別支援教育センター跡地に小学部の新校舎を設置し、校舎を2分割する形で逼迫対応を行い、同年には旧光明養護学校跡地(青葉区小松島新堤)に宮城県立小松島支援学校を設置した。それでも、狭小化の解消にはまだ至っておらず、太白区秋保町にある宮城県立拓桃支援学校(肢体不自由対象)の青葉区落合への移転後の建物に、知的障害の支援学校の設置が検討され、その後の解体・新築の上、令和6年に宮城県立秋保かがやき支援学校として開校。秋保かがやき支援には、仙台市内の公立支援学校では初となる、高等部専門学科が併設される。令和7年には、宮城県立松陵支援学校(仮称)が開設される予定。
2016年度時点では、統合などで廃校となった旧小学校や旧中学校の校舎を活用する形で、分校や分教室を少なくとも2ないし3箇所程度の設置が検討されていることが明らかにされている(2020年度時点で、小松島支援学校が松陵校、名取支援学校が名取が丘校、利府支援学校が塩釜校をそれぞれ増設しているが、廃校跡地を利用した小松島支援学校松陵校以外は既存の小学校に併設されているため小学部のみの対応であり、小松島支援学校松陵校は中学部を扱っているが、いずれも高等部は有さない)。
また、平成30年度より、太白区の一部地域に在住する重度重複の知的障害児童生徒については、宮城県立西多賀支援学校での受け入れを行っている。
- 宮城県立光明支援学校(泉区)…ただし、青葉区全域及び泉区・宮城野区・若林区の各一部に在住する生徒を受け入れ対象としている。太白区全域と若林区のうち、光明支援学校の学区外の生徒は宮城県立名取支援学校(名取市)、泉区・宮城野区のうち、光明支援学校の学区外の生徒は宮城県立利府支援学校(宮城郡)[注 1]が、受け入れ先となる。
- 宮城県立小松島支援学校(青葉区)…2014年度開校。
- 宮城県立小松島支援学校松陵校(泉区)…2018年度開校。小学部・中学部のみ設置。2025年に独立校化を予定。併せて高等部を設置。
- 宮城県立秋保かがやき支援学校(太白区)…2024年度開校。
- 宮城教育大学附属特別支援学校(青葉区)
- 仙台市立鶴谷特別支援学校(宮城野区)
- いずみ高等支援学校(宮城野区)…高等部と専攻科のみを設置する、私立の女子校である。
- 支援学校仙台みらい高等学園(青葉区)…2021年開校。高等部と専攻科のみの設置。学校法人三幸学園設置による私立の共学校。
肢体不自由を対象とする学校
- 宮城県立拓桃支援学校(青葉区)…高等部の設置がないため、進学先は柴田郡にある宮城県立船岡支援学校となる。
病弱(身体虚弱を含む)を対象とする学校
- 宮城県立西多賀支援学校(太白区)…平成30年度より、太白区の一部在住の重度重複となる知的障害を受け入れ開始。
- 宮城県立拓桃支援学校(青葉区)…2016年度より併置校化される形で対応開始。ただし、病弱領域においても高等部の設置がないため、進学先は西多賀支援学校となる。
その他の学校
専門学校等
研修機関
- 中小企業大学校仙台校
インターナショナル・スクール
- 東北インターナショナル・スクール(幼・小・中・高。東北高等学校・泉キャンパス内)
民族学校
フリースクール・サポート校
- 民間フリースクールは宮城県内に約20カ所
- 宮城県教育委員会による不登校の児童生徒支援施設「けやき教室」は県内8カ所
- 宮城県内の不登校児童生徒数は、小学校が397人、中学校が2015人(2004年度)
- NPO法人が運営する「仙台インターナショナルスクール」(フリースクール + 幼稚園)が、2006年1月に資金繰り悪化で開校4ヶ月余で休校となった。
学習塾・予備校
仙台市においては、中学受験は活発でなく、学習塾や予備校の主な対象は高校受験生と大学受験生となっている。一方、首都圏の私立中学や仙台都市圏内に数校存在する私立中学、中等教育学校に対応したコースを併設している学習塾や予備校もある。
主な学習塾・予備校
仙台市を本拠とするもの
その他
神学校
注釈
出典
- ^ 荒町小学校の歴史 仙台市立荒町小学校、2010年5月20日閲覧
- ^ 平成21年度 学校要覧 (PDF) 仙台市立東二番丁小学校
- ^ 学校の歴史 仙台市立上杉山通小学校、2010年5月20日閲覧
- ^ 平成24年度学校要覧2ページ目「学校の沿革」 (PDF) 仙台市立木町通小学校、2012年11月21日閲覧
- ^ 片平丁小学校の歴史 仙台市片平丁小学校、2010年5月20日閲覧
- ^ 沿革の概要 仙台市立立町小学校、2010年5月20日閲覧
- ^ a b c d 東北大学史料館だより No.6 2007年3月 (PDF) (東北大学「東北大学史料館だより」ISSN 1347-6211)
- ^ 東北学院史資料センター年報 創刊号 2016年3月1日 (PDF) (東北学院)
- ^ 1897年(明治30年)5月15日の河北新報の記事より。
- ^ a b 学都仙台とは(学都仙台コンソーシアム)
- ^ a b c d e まちと学が連携する新しい学都仙台をめざして -新学都像とその実現方策に関する研究(仙台都市総合研究機構)平成16年3月 (PDF)
- ^ 2009年版仙台市勢要覧
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