交響曲第3番 (ドヴォルザーク)
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概要
1873年の4月に着手され、同年7月4日に完成した本作は、讃歌『白山の後継者たち』(作品30, B. 27)の成功に自信を深め、結婚(同年11月17日)を目前に控えた気力の充実した時期の作品である。このため、意欲的な作品となっており、当時の流行でもあったリヒャルト・ワーグナーの影響を積極的に取り入れた作品である。ドヴォルザークがこの作品をオーストリア政府の奨学生募集に提出したところ、これがエドゥアルト・ハンスリックらの注目をひき、1875年から400グルテンの奨学金を得られることになった。
初演は翌1874年3月29日にプラハで、ベドルジハ・スメタナの指揮により行われた。出版はドヴォルザークの死後8年が経った1912年だが、当時は現在の『第5番 ヘ長調』(作品76, B. 54)が「第3番」として出版されており、本作は番号なしの作品として出版された。
楽器編成
ピッコロ、フルート2、オーボエ2、コーラングレ、クラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバ、ティンパニ、トライアングル、ハープ、弦五部。
曲の構成
全3楽章、演奏時間は約35分。ドヴォルザークの全9曲ある交響曲のうち、3楽章構成で書かれているのは本作のみである。
- 1 交響曲第3番 (ドヴォルザーク)とは
- 2 交響曲第3番 (ドヴォルザーク)の概要
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