交響曲第3番 (ドヴォルザーク) 交響曲第3番 (ドヴォルザーク)の概要

交響曲第3番 (ドヴォルザーク)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/22 14:32 UTC 版)

概要

1873年の4月に着手され、同年7月4日に完成した本作は、讃歌『白山の後継者たち』(作品30, B. 27)の成功に自信を深め、結婚(同年11月17日)を目前に控えた気力の充実した時期の作品である。このため、意欲的な作品となっており、当時の流行でもあったリヒャルト・ワーグナーの影響を積極的に取り入れた作品である。ドヴォルザークがこの作品をオーストリア政府の奨学生募集に提出したところ、これがエドゥアルト・ハンスリックらの注目をひき、1875年から400グルテンの奨学金を得られることになった。

初演は翌1874年3月29日プラハで、ベドルジハ・スメタナの指揮により行われた。出版はドヴォルザークの死後8年が経った1912年だが、当時は現在の『第5番 ヘ長調』(作品76, B. 54)が「第3番」として出版されており、本作は番号なしの作品として出版された。

楽器編成

ピッコロフルート2、オーボエ2、コーラングレクラリネット2、ファゴット2、ホルン4、トランペット2、トロンボーン3、チューバティンパニトライアングルハープ弦五部

曲の構成

全3楽章、演奏時間は約35分。ドヴォルザークの全9曲ある交響曲のうち、3楽章構成で書かれているのは本作のみである。

  • 第1楽章 アレグロモデラート
    変ホ長調、8分の6拍子ソナタ形式
    第1番から第6番までの第1楽章のうち、この曲のみ提示部の反復指定がない。第2主題らしきものはあるが第1主題に対して独立性がなく、再現部で現れないので単一主題的な趣が強い。



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