ラモン・カブレラ (野球) ラモン・カブレラ (野球)の概要

ラモン・カブレラ (野球)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/10 00:51 UTC 版)

ラモン・カブレラ
Ramón Cabrera
デトロイト・タイガース時代
(2013年4月18日)
基本情報
国籍 ベネズエラ
出身地 ミランダ州カラカス
生年月日 (1989-11-05) 1989年11月5日(34歳)
身長
体重
5' 8" =約172.7 cm
195 lb =約88.5 kg
選手情報
投球・打席 右投両打
ポジション 捕手
プロ入り 2008年 アマチュアFA
初出場 MLB / 2015年9月5日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
派遣歴
コーチ歴
  • 福岡北九州フェニックス (2022)

元メジャーリーガーで、NPB西武ライオンズなどでもプレーしたアレックス・カブレラを父に持つ[1]

経歴

プロ入りとパイレーツ傘下時代

2008年4月11日にピッツバーグ・パイレーツと契約してプロ入り。この年は傘下のルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・パイレーツでプロデビューし、56試合に出場して打率.264・3本塁打・22打点・5盗塁の成績を残した。

2009年はルーキー級ベネズエラン・サマーリーグ・パイレーツとルーキー級ガルフ・コーストリーグ・パイレーツの2球団合計で57試合に出場し、打率.299・3本塁打・35打点・3盗塁の成績を残した。

2010年はA級ウェストバージニア・パワーで90試合に出場し、打率.269・1本塁打・40打点・3盗塁の成績を残した。

2011年はA+級ブレイデントン・マローダーズで92試合に出場し、打率.343・3本塁打・53打点・5盗塁の成績で、フロリダ・ステートリーグの首位打者を獲得した[2]

2012年はAA級アルトゥーナ・カーブとAAA級インディアナポリス・インディアンスの2球団合計で113試合に出場し、打率.278・3本塁打・50打点の成績を残した。オフの11月20日に40人枠入りした[3]

タイガース傘下時代

2012年12月5日にアンディ・オリバー英語版とのトレードで、デトロイト・タイガースへ移籍した[4]

2013年は傘下のAA級エリー・シーウルブズとAAA級トレド・マッドヘンズの2球団合計で123試合に出場し、打率.284・1本塁打・69打点・4盗塁の成績を残した。

パイレーツ傘下復帰

2014年8月13日にウェイバー公示を経てパイレーツへ移籍した[5]。オフの11月24日に自由契約となった[6]

レッズ時代

シンシナティ・レッズ時代
(2016年8月29日)

2014年12月9日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ[7]

2015年は傘下のAAA級ルイビル・バッツで86試合に出場し、打率.290・2本塁打・35打点・1盗塁の成績を残した。9月1日にロースター拡大により、メジャー契約を結んで昇格した[8]。9月5日のミルウォーキー・ブルワーズ戦でメジャーデビューを果たし、この年は13試合に出場して打率.367・1本塁打・3打点の成績を残した。

2016年は控え捕手として61試合に出場し、打率.246・3本塁打・23打点・1盗塁の成績を残した。オフの11月28日にDFAとなり[9]、12月2日に自由契約となった[7]

マーリンズ傘下時代

2017年1月12日、マイアミ・マーリンズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[7]

ダックス時代

2018年5月14日、独立リーグアトランティック・リーグに所属するロングアイランド・ダックスと契約を結んだ。2019年4月8日にダックスがカブレラと再契約をしたことを発表[10]2020年1月27日にダックスと再契約したことが発表された[11]

茨城時代

2021年1月10日、ベースボール・チャレンジ・リーグ茨城アストロプラネッツと契約に合意したことが報道された[12]。1月12日に球団から正式に発表された[13]。茨城球団GMを務める色川冬馬は「打力があり、キャッチャー、ファースト、DHをできる選手がいれば、チーム全体が大きく変わるという状況」でそれにかなう選手としてカブレラを見つけ、知人の紹介から契約に至ったと述べている[14]。チームへの合流は開幕後の5月8日となった[15]。茨城では47試合に出場し、打率.263、本塁打4、打点26の成績だった[16]。シーズン終了後の10月21日に退団が発表された[17]。GMの色川は、独立リーグの厳しい環境に身を置いても決して弱音を吐かない上に、投手に対して上のステージに行くために必要なアドバイスを惜しまなかったカブレラを「鋼のメンタル」を持つ「本当のプロ」と述べ、セサル・バルガスダリエル・アルバレスとともにチームに好影響を残したと評価した[18]

北九州時代

2022年3月2日、九州アジアリーグ福岡北九州フェニックスが、選手兼任バッテリーコーチとしてカブレラの入団を発表した[19]。同年よりリーグに加入した北九州の開幕戦(3月20日、対火の国サラマンダーズ)では、公式戦でのチーム初安打を記録した[20]。捕手、指名打者、一塁手として68試合に出場し、リーグ史上最高の打率.332を記録して首位打者を獲得したほか、リーグ3位となる8本塁打も記録した[21][22]。シーズン終了後の9月30日に、今シーズンでの退団(自由契約)が発表された[23]

詳細情報

年度別打撃成績

















































O
P
S
2015 CIN 13 30 30 4 11 1 0 1 15 3 0 0 0 0 0 0 0 5 1 .367 .367 .500 .867
2016 61 185 171 11 42 10 0 3 61 23 1 1 2 3 8 1 1 30 5 .246 .279 .357 .635
MLB:2年 74 215 201 15 53 11 0 4 76 26 1 1 2 3 8 1 1 35 6 .264 .291 .378 .669
  • 2022年度シーズン終了時

年度別守備成績



捕手(C)




















2015 CIN 8 41 5 0 0 1.000 0 2 3 .600
2016 48 333 17 4 2 .989 2 31 8 .205
通算 56 374 22 4 2 .990 2 33 11 .250
  • 2022年度シーズン終了時

日本独立リーグでの年度別打撃成績

















































O
P
S
2021 茨城 47 196 186 19 49 9 0 4 70 26 0 0 0 0 7 - 3 30 10 .263 .301 .376 .677
2022 北九州 68 274 253 29 84 17 0 8 125 50 0 0 0 0 18 - 3 26 11 .332 .383 .494 .877
BCL:1年 47 196 186 19 49 9 0 4 70 26 0 0 0 0 7 - 3 30 10 .263 .301 .376 .677
KAL:1年 68 274 253 29 84 17 0 8 125 50 0 0 0 0 18 - 3 26 11 .332 .383 .494 .877
  • 各年度の赤太字はリーグ歴代最高、太字はリーグ最高

背番号

  • 67 (2015年)
  • 37 (2016年)
  • 38 (2021年 - 2022年)

  1. ^ 毎日パパ指導!カブ息子が初キャンプ参加”. 日刊スポーツ (2012年3月2日). 2016年7月24日閲覧。
  2. ^ Pirates Prospect Ramon Cabrera Wins Florida State League Batting Championship - SBNation・2011年9月5日
  3. ^ "Pirates set 40-man roster" (Press release). MLB.com (Pittsburgh Pirates). 20 November 2012. 2017年1月13日閲覧
  4. ^ Chris Iott (2012年12月5日). “Detroit Tigers trade left-hander Andy Oliver to Pittsburgh Pirates for catcher Ramon Cabrera”. MLive.com. 2016年7月24日閲覧。
  5. ^ “Tigers call up Farmer from Double-A for start”. Associated Press. ESPN.com. (2014年8月13日). http://sports.espn.go.com/espn/wire?section=mlb&id=11350046 2016年7月24日閲覧. "...Erie catcher Ramon Cabrera was claimed off waivers by the Pirates" 
  6. ^ Charlie Wilmoth (2014年11月24日). “Pirates release Ramon Cabrera”. Bucs Dugout. 2016年7月24日閲覧。
  7. ^ a b c MLB公式プロフィール参照。2017年1月13日閲覧。
  8. ^ Jonathan Lintner (2015年9月1日). “Bats' Cabrera, Contreras promoted to Reds”. The Courier-Journal. 2016年7月24日閲覧。
  9. ^ Steve Adams (2016年11月28日). “Reds Claim Juan Graterol, Gabriel Guerrero Off Waivers”. MLB Trade Rumors. 2016年12月10日閲覧。
  10. ^ "BIG LEAGUE CATCHERS CABRERA AND SANCHEZ SIGN WITH DUCKS" (Press release). Long Island Ducks Baseball. 8 April 2019. 2021年1月10日閲覧
  11. ^ "CABRERA DUO RETURNS TO FLOCK" (Press release). Long Island Ducks Baseball. 27 January 2020. 2021年1月10日閲覧
  12. ^ “BC茨城に元西武の怪物助っ人カブレラの息子が入団”. 日刊スポーツ. (2021年1月10日). https://www.nikkansports.com/baseball/news/202101100000164.html 2021年1月10日閲覧。 
  13. ^ “ラモン・カブレラ選手入団のお知らせ”. 茨城アストロプラネッツ. (2021年1月12日). https://www.ibaraki-planets.jp/blog/2021/01/12/0112-nyudan/ 2021年1月12日閲覧。 
  14. ^ 中島大輔 (2021年2月10日). “カブレラJr、巨漢投手、二刀流…。BCリーグ茨城が怪しすぎて面白い”. Sportiva. https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/baseball/npb/2021/02/10/jrbc/index.php 2021年2月10日閲覧。 
  15. ^ 本日より #ラモン・カブレラ 選手が合流しました - 茨城アストロプラネッツ公式Twitter(2021年5月8日)2021年5月8日閲覧。
  16. ^ リーグウェブサイトからリンクされる「一球速報.com」(BCリーグ2021公式戦 個人打撃成績)による。
  17. ^ 退団選手のお知らせ - 茨城アストロプラネッツ(2021年10月21日)2021年10月21日閲覧。
  18. ^ 色川冬馬 (2021年10月21日). “文春野球コラム ペナントレース2021 元西武・カブレラの息子が、独立リーグの茨城アストロプラネッツに残してくれたもの”. 文春オンライン. 2021年10月21日閲覧。
  19. ^ ラモン・カブレラ選手入団のお知らせ - 福岡北九州フェニックス(PT TIMESへの転載、2022年3月2日)2022年3月2日閲覧。
  20. ^ 田尻耕太郎 (2022年3月21日). “西岡剛・北九州監督の野球学が面白い。チーム3つの牽制アウトを「素晴らしい」となぜ絶賛?”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/647b39e8dffc01a35e2a83072374f78da29c056b 2022年3月21日閲覧。 
  21. ^ 「2022 ヤマエ久野 九州アジアリーグ 個人賞」について (PDF) - 九州アジアプロ野球機構(2022年10月11日)2022年10月11日閲覧。
  22. ^ 田尻耕太郎 (2022年9月26日). “九州大卒の左腕が「投手3冠」、怪力モタは本塁打王に!【独立・九州アジアリーグ、個人タイトル一覧】”. Yahoo!ニュース. https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/00c76219309191aafb6f8ac7c4a0d171c04a8a3a 2022年9月27日閲覧。 
  23. ^ 退団選手のお知らせ - 福岡北九州フェニックス(2022年9月30日)2022年9月30日閲覧。


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