モンテネグロ語 特徴

モンテネグロ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/19 06:33 UTC 版)

特徴

モンテネグロ語は、セルボ・クロアチア語シュト方言のうちのイェ方言を元にしている[4]。たとえば「パン」はエ方言形の hleb ではなくイェ方言形の hljeb になる。

Cj Dj Sj Zj がそれぞれ Ć Đ Ś Ź/tɕ dʑ ɕ ʑ/)になる。例えば djed「祖父」は đed になる。しかし固有名詞以外、正書法上は書き分けなくても構わないとされる[5]

正書法

モンテネグロ語の正書法はラテン文字による正書法とキリル文字によるものがある。それぞれ「アベツェダ(Abeceda)」と「アズブカ(Азбука)」と呼ばれる。

  • アベツェダ: A B C Č Ć D Dž Đ E F G H I J K L Lj M N Nj O P R S Š Ś T U V Z Ž Ź
  • アズブカ: А Б В Г Д Ђ Е Ж З З́ И Ј К Л Љ М Н Њ О П Р С Ć Т Ћ У Ф Х Ц Ч Џ Ш

どちらの正書法もモンテネグロの憲法英語版により対等な地位が保障されているが、モンテネグロ政府はラテン文字の方を優先的に用いる傾向にある。

セルビア語のアルファベットに対して Ś /ɕ/Ź /ʑ/ の2文字(キリル文字ではそれぞれ Ć З́)が追加されている。この正書法は2009年から正式に使われるようになったが[6]、国会議長にイヴァン・ブラヨヴィッチ(任期2016-)が就任してからは公式文書での使用が止められているという[7]

脚注

関連項目

外部リンク


  1. ^ Including 229,251 in Montenegro (36.97%), 2,519 in Serbia, 876 in Croatia.
  2. ^ Montenegrin authorities introduce new alphabet, B92, (2011-08-16), https://www.b92.net/eng/news/region.php?yyyy=2011&mm=08&dd=16&nav_id=75945 
  3. ^ Montenegrin created, ISO 639-3, (2018-01-05), https://iso639-3.sil.org/about/news/montenegrin-created 
  4. ^ 外部リンクのモンテネグロ語正書法の前文および pp.34-37
  5. ^ 外部リンクのモンテネグロ語正書法 pp.38-39
  6. ^ Montenegrin (Crnogorski jezik / Црногорски језик), Omniglot, https://www.omniglot.com/writing/montenegrin.htm 
  7. ^ (セルビア語) Crnogorska skupština odustala od upotrebe slova ś i ź, Sputnik Srbija, (2017-02-02), https://rs-lat.sputniknews.com/regioni/201702021109869979-crna-gora-skuptina-slova/ 


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