メルセデス・ベンツ・Aクラス 4代目 W177/V177型(2018年 - )

メルセデス・ベンツ・Aクラス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/26 23:42 UTC 版)

4代目 W177/V177型(2018年 - )

メルセデス・ベンツ・Aクラス(4代目)
W177/V177型
日本仕様 A180 スタイル フロント
日本仕様 A180 スタイル リア
北米仕様 A220 セダン フロント
概要
販売期間 2018年 -(日本)
ボディ
乗車定員 5人
ボディタイプ 5ドアハッチバック
4ドアセダン
エンジン位置 フロント
駆動方式 前輪駆動 / 四輪駆動
パワートレイン
エンジン ガソリン 直4 1.4L/2.0L
ディーゼル 直4 2.0L
変速機 7速DCT(7G-DCT)/8速DCT(8G-DCT)
サスペンション
サス前 マクファーソンストラット式
サス後 トーションビーム式
車両寸法
ホイールベース 2,730 mm
全長 4,420 mm(A180)
4,550 mm(A180セダン)
全幅 1,800 mm
全高 1,420 mm(A180)
1,445 mm(A180セダン)
車両重量 1,360 - 1,430 kg
その他
最小回転半径 5.0m
テンプレートを表示

2018年2月、オランダのアムステルダムで世界初公開された後、同年4月に欧州で発売。

先代モデルと同様にボディサイズはCセグメント級であり、全長を約120mm、ホイールベースを約30mm延長し、先代モデルよりも室内空間を広げた。タイヤやホイールまわりにも空力対策が施され、Cd値は0.23と先代モデルよりも向上させた。車両重量は約70 kg軽量化された。ラゲッジルームは、従来型より29L大きい370Lへと拡大した。A〜Cピラーがスリム化され、視認性が改善。

車のフォルム自体はキープコンセプトでありながら、フロント部分のデザインは、先代モデルと大きく変わった。台形型の大型グリルに尖ったヘッドライトと、特徴的なデザインになり、オグロメジロザメをモチーフにしたといういうCLS(C257)に非常に近いものとなっている。

全モデルに液晶メーターとナビ画面が繋がったワイドディスプレイが標準装備される。モデルによって、ディスプレイの大きさが異なる。ナビ画面は、メルセデス初となるタッチパネル式となる。

周囲の交通状況に応じて、自動加減速とステアリングアシストを行う『アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシスト』やドライバーがウインカーを点滅させると、行き先の車線に車両がいないことを確認して自動で車線を変更する『アクティブレーンチェンジングアシスト』、ドアを開ける際、後方から自転車やバイク、人が近づくと警告灯や警告音で危険を知らせる『アクティブブラインドスポットアシスト(降車時警告機能付)』など、Sクラスと同等の安全装置を備え、最高峰の安全性能を実現する「レーダーセーフティパッケージ」を全車に設定した。

新世代インフォテインメントシステム「MBUX(メルセデス・ベンツ・ユーザー・エクスペリエンス)」を搭載し、AIを用いた音声認識を可能にした。「Hey,Mercedes!(ヘイ、メルセデス)」(日本仕様は「Hi,Mercedes!(ハイ、メルセデス)」)で起動する優れた音声認識システムを備えており、自然な対話で、カーナビの目的地設定やエアコンの温度調節など、車両の機能をコントロールすることができる。

エンジンはガソリン仕様が282型 1.4L 直列4気筒直噴ターボエンジンを搭載した「A180」、「A200」、286型 2.0Lの「A250」、AMGがチューニングした 260型 2.0L 直列4気筒直噴ツインスクロールターボエンジンを搭載した「Mercedes-AMG A35」、「Mercedes-AMG A 45 4MATIC+」、「Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+」の3種類がある。

282型 1.4L 直列4気筒直噴ターボエンジンは先代のM270型 1.6L 直列4気筒直噴ターボエンジンよりも排気量が小さくなっているものの、出力は向上している。だが、出力特性としては取り回し重視のやや低回転型へシフトしたため、最高速度は落ちている。

ディーゼル仕様にはOM608型 1.5L 直列4気筒直噴ターボディーゼルエンジンを搭載した「A180d」、OM654型 2.0Lの「A200d」、「A220d」の2種類がある。

パワートレインによって、6速MTや7速DCT(7G-DCT)が用意されており、Mercedes-AMG A35 には7速DCTの「AMGスピードシフトDCT7G」が組み合わされている。 後述の日本仕様の「A200d」や「Mercedes-AMG A 45 4MATIC+」、「Mercedes-AMG A 45 S 4MATIC+」にはさらに一段多段化した8速DCT(8G-DCT)が採用されている。

リアサスペンションは「A180 Edition 1」、「4MATIC」モデルは、マルチリンク式だが、他のFFモデルはトーションビーム式である。

後に発表されることになるBクラス(W247)、CLA(C118)は当代をベースとしている。

日本での販売

日本では2018年10月18日、フルモデルチェンジ(同年12月以降に納車が開始された)[16]。キャッチコピーは、「新しい時代に、新しい相棒」。

エンジンは3代目からダウンサイジングされた1.4L 直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボエンジンのM282型が搭載された「A180」と「A180 Style」の2種類が用意されており、同時に、発売を記念した特別仕様車「A180 Edition 1」も発表された。「LEDヘッドライト」や「ワイヤレスチャージング」、「Mercedes me connect」 が全車に標準装備される。

また「A180 Style」には「A180」の装備に加えて、「キーレスゴー」、「パークトロニック」、「アクティブパーキングアシスト」、「プライバシーガラス」、「メモリー付きパワーシート」、「シートヒーター」、「10.25インチコックピットディスプレイ」が装備され、「A180」では選べない「AMGライン」、「アドバンスドパッケージ」、「AMG レザーエクスクルージブパッケージ」、「パノラミックスライディングルーフ(挟み込み防止機能付)」がオプションで設定される。

「A180 Edition 1」には、通常モデルはトーションビーム式となるリアサスペンションがマルチリンク式となり、「AMGスタイリングパッケージ」とブラックペイント19インチAMGマルチスポークホイールにイエローグリーンのアクセントが施されたほか、「ナイトパッケージ」を標準装備し、Editionエンブレムを装着。内装は外観同様、随所にイエローグリーンのステッチやアクセントが配され、ナッパレザー/DINAMICA本革巻スポーツステアリングを装備。機能面では「レーダーセーフティパッケージ」や「マルチビームLEDヘッドライト」などが特別装備され、「Mercedes me connect」にはナビゲーションサービスやUSBオンデマンド地図更新が追加される。ボディカラーは「ポーラーホワイト」、「マウンテングレー」、特別設定色の「designoマウンテングレーマグノ」の3色で、500台の限定販売となる。

なお、日本仕様の「A180」・「A180 Style」はWLTCモードによる排出ガス並びに燃料消費率に対応(以降に発売されるモデルを含む)しており、「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得している。

2019年3月25日、日本仕様のAクラスでは初設定となるクリーンディーゼル車「A200 d」の追加が発表された(同年6月より納車開始)。既存の2.0L直列4気筒ディーゼルエンジンOM654型をベースに横置きに対応し、アンモニアスリップ触媒(ACR)を備えたSCR触媒が追加されたOM654q型が搭載されており、既採用のデュアルクラッチトランスミッションは「A180」の7速から8速(8G-DCT)に多段化されている。

2019年7月22日、Aクラスセダンが発表された(同年9月から年末にかけて順次納車開始)[17]。前輪駆動シャシーをベースにした初のプレミアムコンパクトセダンで、内装はハッチバックモデルのAクラスの基本的なデザインが踏襲されるものの、ダッシュボードは上方のカウルをなくす代わりにワイドスクリーンディスプレイを上部に配置。また、前後オーバーハングを切り詰め、ホイールベースを長く取ることで室内長が確保されているほか、リアシートを4:2:4の分割可倒式とすることでシートアレンジが可能となっている。ラインナップはAクラスと同じM282型を搭載した「A180セダン」と「A180スタイル セダン」、セダン専用設定となる2.0L直列4気筒ターボエンジンM260型に可変トルク配分型四輪駆動システム「4MATIC」を組み合わせた「A250 4MATIC セダン」が設定される。なお、3モデル共に「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得している。

また、発売記念特別仕様車として「A250 4MATIC セダン Edition 1」も同時に発表された。ボディカラーに「ポーラーホワイト」が採用されるとともに、ブラックダイヤモンドグリルや19インチAMGマルチスポークアルミホイールにコッパーアクセントが配され、フロントフェンダーには「Edition」を示す専用バッチが装着された。内装はシート・ダッシュボード上部・ドアトリム・フロントアームレスト・フロアマットなどにコッパーステッチがあしらわれ、トリムには「Edition」ロゴ入りアルミニウムインテリアトリムが採用され、64色から選択可能なアンビエントライトが装備された。更に、「レーダーセーフティパッケージ」・「ナビゲーションパッケージ」・「アドバンスドパッケージ」もすべて標準装備されている。250台の限定販売となる。

2019年8月27日、ハッチバックのAクラスにホットハッチモデル「Mercedes-AMG A35 4MATIC」が追加発表された(10月以降納車開始)[18]。本モデルは前輪駆動アーキテクチャーモデルに高出力エンジンと四輪駆動システム、シャシーの補強やサスペンションセッティングも施しつつ、既存の「Mercedes-AMG 45」シリーズよりも価格を低く設定した「Mercedes-AMG 35」シリーズの最初のモデルとなる。ねじり剛性強化のため、エンジン下部にアルミニウムのプレートが設けられ、アンダーボディ前部に2本のブレースを追加。サスペンションはフロントにマクファーソン式を、リアはサブフレームに介してボディにリジットマウントされたマルチリンクを採用。エンジンは前述したセダンモデルの「A250 4MATIC セダン」と同じM260型が搭載されるが、最高出力306PS・最大トルク40.8kg・mを発揮する高出力・高トルク仕様となる。本モデルは「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得している。

同時に発売記念特別仕様車「Mercedes-AMG A35 4MATIC Edition1」も発表された。外観はボディカラーにデニムブルーが採用され、サイドにマットテックゴールドの専用デカールを装着。19インチAMGマルチスポークアルミホイールも一部にマットテックゴールドのペイントが施される。また、フロントグリルのルーバーの一部、サイドスカートインサート、サイドミラーハウジング(一部にマットテックゴールドのアクセントが入る)、リアディフューザー、エグゾーストエンドなどのエクステリアパーツがハイグロスブラック仕上げとなり、大型フロントスプリッターやフロントバンパーサイドにフリックが追加され、ハイグロスブラック仕上げの大型リアウイングが装備された。内装はマグマグレー/ブラックのツートーンレザーDINAMICAのAMGパフォーマンスシートが採用され、インテリアトリムはAMGロゴ入りのアルミニウムシルバー/ブラックの専用仕様となり、ステアリングホイールはナッパレザーの「Edition」ロゴ入りAMGパフォーマンスステアリングが採用された。装備面では「ナビゲーションパッケージ」・「AMGアドバンスドパッケージ」及びベースモデルではオプションとなるAMG RIDE CONTROLサスペンション、前席のマルチコントロールシートバックやリラクゼーション機能が装備された。

2019年10月24日、Mercedes-AMGモデルが拡充され、Aクラスにホットハッチモデルの「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+」を、Aクラスセダンに「Mercedes-AMG A35 4MATIC セダン」がそれぞれ追加された(発表当日より注文受付開始、納車時期は前者が同年11月以降、後者が同年12月以降となる)。前者はエンジンに最高出力421PSを発揮し、最大トルクは51.0kg・mを5,000rpmから5,250rpmの範囲で発生し、レブリミットを高めの7,200rpmに設定するなどピュアスポーツカー並みの性能とした2.0L直列4気筒ターボエンジンM139型が搭載される。外観は下側の幅が広く、縦にルーバーが入れられたAMG専用ラジエターグリルをコンパクトモデルに初採用されたほか、通常のAクラスよりも54mm広くしたフロントフェンダーが装備された。後者は同年8月に発売された「Mercedes-AMG A35 4MATIC」のセダンモデルとなる。なお、いずれのモデルも「Mercedes-AMG A35 4MATIC」同様に「平成30年排出ガス基準25%低減レベル(☆☆☆)」認定を取得している。また、前者には発売記念特別仕様車の「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+ Edition1」も設定された。ボディカラーは「サンイエロー」と「designoマウンテングレーマグノ」の2色を設定し、サイドにはボディカラーに連動した専用デカールが装着され、19インチAMGマルチスポークアルミホイールはマッドブラックにペイントされ、エクステリアパーツの一部をハイグロスブラックで仕上げ、大型フロントスプリッターやフロントバンパーサイドにフリックを追加した。内装はイエローのアクセントステッチが施されたチタニウムグレー/ブラックツートーンレザーのAMGパフォーマンスシートやイエローのステアリングセンターマーク・「EDITION」ロゴ入りのAMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー)が採用され、イエローパイピングとAMGロゴが施された専用フロアマット、AMGロゴ入りのダークアルミニウムの専用トリムが装備された。なお、「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC」に設定される「AMG パフォーマンスパッケージ」はAクラスシリーズの中で唯一シートベンチレーターを設定できる。

2019年11月Apple CarPlayAndroid Autoは、当初、日本仕様では使用できなかったが、Mercedes me Storeで権利を購入する事で使用出来るようになった[19]

2020年2月27日、Aクラスに設定済みのクリーンディーゼルモデルがAクラスセダンにも「A200 d セダン」として追加設定されたことが発表された(発表当日より予約注文受付を開始、納車は4月頃を予定)[20]

2020年9月17日、一部改良(同日より予約受注開始、10月以降順次納車)。「A180」・「A180 Style」・「A200 d」(セダンモデルを含む)及び「A250 4MATIC セダン」において、従来オプション設定だった「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備化したほか、ホイールデザインが刷新された。

2021年5月26日、プラグインハイブリッドモデル「A250 e」「A250 e セダン」の追加を発表(同日より予約注文を開始、6月上旬以降納車、A250 eは受注生産となる)[21]。A180と同じM282型を高出力・高トルク仕様で搭載するとともに、プラグインハブリッドシステムが搭載され、フロア下部には15.6kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載される。また、走行状況や走行距離に応じて駆動方式が選択されるデフォルトモードのC(コンフォート)、電気モーター走行優先のECO(エコ)、走行性能重視のS(スポーツ)、走行とステアリングの特性を個別に設定可能なI(インディビジュアル)、セーリングモードが作動して電気モーター単独での走行を可能にするEL(エレクトロニック)、充電量を一定にするためハイブリッドシステムによる駆動方式を選択するBL(バッテリーレベル)の6つのドライブモードを備え、ELモード選択時にはステアリングホイール裏にあるパドルの操作により、バッテリーへのエネルギー回収量を5段階に調節可能で、インテリジェントアクセルペダルには一定の踏込を超えたときにアクセルペダルの抵抗を増やし、モーター走行の限界点(これ以上踏み込むとエンジンも使用しなければならない)をドライバーに知らせるプレッシャポイント機能も備わる。また、希望者には交流普通充電器本体が無償提供され、10万円の設置費用サポートを受けることも可能である。

2021年9月3日、一部仕様変更を発表(10月配車分から順次適応)。アンビエントライトをAMGモデルを除く全てのモデルに、ナビゲーション機能を「A200 d」・「A250 e」・「Mercedes-AMG A35 4MATIC」(いずれのモデルもセダンを含む)及び「A250 4MATIC セダン」に、AMGドライビングコントロールスイッチを「Mercedes-AMG A35 4MATIC」(セダンを含む)に、「Burmesterサラウンドサウンドシステム」を「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+」にそれぞれ標準装備化。「MBUXインテリア・アシスタント」をパッケージオプションに追加設定された一方、テレビ機能(12セグ/ワンセグ自動切替)はオプションから切り離してオンラインストアの「Mercedes me Store」での販売に移行され、12V電源ソケット(ラゲッジルーム)やワイヤレスチャージングなどの一部装備の標準設定が停止された。

2022年10月31日、AMG創業55周年特別仕様車「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+ Editiion 55」を発売(すでに予約注文の受付が行われているため、発表日時点で注文受付が終了している場合がある)[22]。「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+」をベースに、外観は「AMGエアロダイナミックパッケージ」、「AMGナイトパッケージ」、「AMGエクステリアナイトパッケージII」の特別装備により、多くの外観パーツにハイグロスブラックやブラッククロームペイントが施され、専用マットチタニウムグレー19インチAMGクロススポークアルミホイールや専用デカールなどを特別装備。内装は「Edition 55」バッジをあしらったレザーDINAMICA仕様のAMGパフォーマンスステアリングが採用され、AMG Edition 55ダークアルミニウムインテリアトリム(ブラック/レッド)、専用フロアマット、AMGインドアカーカバーが特別装備された。ボディカラーはコスモスブラックとデジタルホワイトの2色を設定し、前者30台、後者25台の計55台の限定販売となる。

2023年2月27日、Aクラス・Aクラスセダン共にマイナーチェンジ[23]。外観がよりスポーティとなり、フロントはボンネットにパワードームが備わり、フロントエンドはより前傾され、フロントランプを水平基調に変更。AMGラインではシングルルーバータイプの「スターパターンフロントグリル」が採用され、フロントバンパーは下部に広がる台形とその両サイドに大口径のエアインテークが採用された。リアはディフューザーのデザインが変更され、LEDリアコンビネーションランプをフロントヘッドランプ同様に水平基調とした。アルミホイールはブラックペイントがあしなわれた5ツインスポークが採用され、ボディカラーには新色のローズゴールドが追加された。内装はステアリングホイールが最新世代へアップデートされ、ディスタンスアシスト・ディストロニックはリムに静電容量式センサーを備えたパッドを採用したことでステアリングホイールにかかるトルクがなくてもドライバーがステアリングホイールを握っていることが認識されるようになり、使い勝手を向上。センターコンソールに設定されていたタッチパッドが無くなり、メーカーオプションの「AMGレザーエクスクルーシブパッケージ」選択時には従来設定されいなかった本革ブラックの選択が可能となった。「A200 d」と「A200 d セダン」にはMBUX ARナビゲーション、アダプティブハイビームアシスト、アドバンストサウンドシステムが標準装備され、MBUX ARナビゲーションとアドバンストサウンドシステムは「A180」と「A180 セダン」にもメーカーオプションで設定された。

同年4月26日、スポーツモデル「Mercedes-AMG A35 4MATIC」、「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+」、「Mercedes-AMG A35 4MATIC セダン」をマイナーチェンジ[24]。「Mercedes-AMG A35 4MATIC」と「Mercedes-AMG A35 4MATIC セダン」はスターターとジェネレーターの機能を兼ねた「BSG」と呼ばれるモーターと48V電気システムが搭載されるとともに、ウォーターポンプを電動化。先行でマイナーチェンジされた「A180」、「A200 d」同様に前後の外観デザイン、アルミホイール、内装デザインが変更され、「Mercedes-AMG A35 4MATIC」はフロントグリルが縦ルーバー仕様の専用グリルに変更。アルミホイールは「Mercedes-AMG A35 4MATIC」と「Mercedes-AMG A35 4MATIC セダン」は18インチAMG 10スポークを、「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+」は19インチAMG 5ツインスポークが採用された。「Mercedes-AMG A35 4MATIC」はオプションの「アドバンスドパッケージ」の選択により本革ブラックの選択が可能となった。

同年11月8日、特別仕様車「Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+ Street Style Edition」が発売された[25]。外観はボディカラーに通常設定が無いマウンテングレーマグノが設定され、専用デカールを装着したほか、AMGエアロダイナミクスパッケージ・AMGナイトパッケージ・AMGエクステリアナイトパッケージIIが特別装備され、全面ブラック仕様の19インチAMGアルミホイール(鍛造)も装備。内装はシートにオレンジステッチが施されたレザーARTICO/MICROCUTブラック、インテリアトリムにはオレンジアクセントのAMGダークアルミニウムがそれぞれ採用され、ステアリングにはAMGパフォーマンスステアリング(ナッパレザー/MICROCUT)が採用された。100台の限定販売となる。

グレード一覧
グレード 販売期間 排気量 エンジン 最大出力・最大トルク 変速機 駆動方式
A180
A180 セダン
2018年10月18日 -
(セダン:2019年7月22日 - )
1,331cc M282型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー 136PS/20.4kg・m 7速DCT(7G-DCT) FF
A180 スタイル
A180 スタイル セダン
A200 d
A200 d セダン
2019年3月25日 -
(セダン:2020年2月27日 - )
1,950cc OM654q型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー 150PS/32.6kg・m 8速DCT(8G-DCT)
A250 e
A250 e セダン
2021年5月26日- 1,331cc M282型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー 160PS/25.5kg・m
A250 4MATIC セダン 2019年7月22日- 1,991cc M260型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー 224PS/35.7kg・m 7速DCT(7G-DCT) 4WD
Mercedes-AMG A35 4MATIC
Mercedes-AMG A35 4MATIC セダン
2019年8月27日-
(セダン:2019年10月24日 - )
306PS/40.8kg・m
Mercedes-AMG A45 S 4MATIC+ 2019年10月24日 - M139型 直列4気筒 DOHC ターボチャージャー 421PS/51.0kg・m 8速DCT(8G-DCT)

注釈

  1. ^ 日本国内においてFF車としてはVクラスが先に販売を開始しているが、こちらは商用車「Vito」の乗用化バージョン。
  2. ^ Bクラススマート・フォーツーも2階建て構造を採用している。
  3. ^ 床下には、通常の自動車用バッテリー燃料タンク触媒/排気管/マフラーが配置されている。
  4. ^ 大型動物が進路を塞いだという想定で、直進から2回のレーンチェンジを行う障害物緊急回避テスト。
  5. ^ 2,000 ccモデルは、総排気量が2,000 cc以上になるため、自動車税は2.0超 - 2.5リットル以下の分類に入る。
  6. ^ 通常のAクラスでは設定されていないアバンギャルド専用デザインのパーツを施したスポーティ仕様。300台の限定販売。
  7. ^ カタロググレードではこれら2点に危険回避のために急ブレーキや急ハンドル操作をした場合、事故に備えて安全装備の効果を最大限に高める「PRE-SAFE」を加え、「セーフティパッケージ」として設定される
  8. ^ 「A180ブルーエフィシェンシー」、「A180ブルーエフィシェンシースポーツ」が発売。「A250 SPORT」は遅れて同年春頃に投入された。
  9. ^ Aクラスが最後にジャンプする道路に「初台」の文字が見て取れる。

出典

  1. ^ DIGITAL, AUTOCAR (2022年6月27日). “メルセデス・ベンツAクラス/Bクラス 2025年に廃止決定 EVと高級車に注力”. AUTOCAR JAPAN. 2022年8月27日閲覧。
  2. ^ メルセデス・ベンツ、「NEXT A-Class」キャンペーンを開始 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2012年11月15日
  3. ^ a b 貞本義行がキャラデザ、ベンツ新型Aクラスの告知アニメ コミックナタリー 2012年11月21日
  4. ^ メルセデス・ベンツAクラスをフルモデルチェンジ (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2013年1月17日
  5. ^ A 45 AMG 4MATICを発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2013年7月1日(2013年7月4日閲覧)
  6. ^ A 45 AMG 4MATIC Edition 1を発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2013年7月1日(2013年7月4日閲覧)
  7. ^ A 45 AMG 4MATIC PETRONAS Green Editionを限定発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2014年1月10日(2014年1月16日閲覧)
  8. ^ 「A 180 Edition Style」「A 250 SPORT Edition Night」を限定発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2014年1月23日
  9. ^ 「A 45 AMG 4MATIC Edition II」を限定発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2014年4月10日
  10. ^ 「A 250 SPORT 4MATIC」を発売 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2014年4月22日(2014年4月24日閲覧)
  11. ^ 「A 180 Style Plus」を発表 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2015年4月14日(2015年4月16日閲覧)
  12. ^ 「Mercedes-AMG A 45 4MATIC Yellow Color Line」を発表 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2015年6月23日(2015年6月25日)
  13. ^ 新型Aクラスを発表 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2015年11月26日
  14. ^ メルセデスAMG A 45 4MATIC Racing Editionを発表 (PDF) - メルセデス・ベンツ日本 プレスリリース 2016年7月20日
  15. ^ Aクラス、Bクラス、CLA、CLAシューティングブレークの装備・機能を一部改良』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2017年7月26日http://www.mercedes-benz.jp/news/release/2017/20170726_1.pdf2017年7月27日閲覧 
  16. ^ 「メルセデス・ベンツAクラス」がフルモデルチェンジ”. webCG (2018年10月18日). 2018年10月18日閲覧。
  17. ^ 【新車】メルセデス・ベンツからAクラス セダンが登場。4ドアクーペのような官能的なスタイリングで魅せる”. Clicccar (2019年7月22日). 2019年7月22日閲覧。
  18. ^ メルセデス Aクラスに新シリーズ「AMG 35 4MATIC」が登場|特別仕様車も設定”. オートックワン (2019年8月27日). 2019年8月27日閲覧。
  19. ^ MBUX搭載車でApple CarPlay™は使えますか?”. Mercedes-Benz Japan.. 2019年6月1日閲覧。
  20. ^ メルセデス・ベンツ、「Aクラス セダン」の新ディーゼルモデル「A 200 d セダン」”. Car Watch(インプレス) (2020年2月27日). 2020年2月27日閲覧。
  21. ^ メルセデス・ベンツ、コンパクトカー初のプラグインハイブリッドモデル「A 250 e」”. Car Watch (2021年5月26日). 2021年5月27日閲覧。
  22. ^ メルセデスAMG A 45 S 4MATIC+ Edition 55を発売 / メルセデスAMG CLA 45 S 4MATIC+ Edition 55を発表』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ・日本株式会社、2022年10月31日https://media.mercedes-benz.jp/download/1272020/20221031-a45-cla45edition55-fnl.pdf2022年11月10日閲覧 
  23. ^ 新型「Aクラス」および「Aクラスセダン」を発売』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2023年2月27日https://media.mercedes-benz.jp/download/e1f5b6f0-f0ea-43bf-bf1c-650e88823bd8/20230227-a-a-fnl2.pdf2023年3月2日閲覧 
  24. ^ 新型「メルセデス AMG A 35 4MATIC」および「メルセデス AMG A 45 S 4MATIC+」を発売』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2023年4月26日https://media.mercedes-benz.jp/download/faece37d-c8e2-48ff-8430-dcbea71da47e/20230426-a35-a45s-fnl.pdf2023年4月27日閲覧 
  25. ^ 「メルセデス AMG A 45 S 4MATIC+ Street Style Edition」および「メルセデス AMG CLA 45 S 4MATIC+ Street Style Edition」を限定発売』(PDF)(プレスリリース)メルセデス・ベンツ日本株式会社、2023年11月8日https://media.mercedes-benz.jp/download/eecd6055-66fa-4d50-b3b8-67601dc343dc/20231108-streetstyleedition-fnl.pdf2023年11月9日閲覧 


「メルセデス・ベンツ・Aクラス」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「メルセデス・ベンツ・Aクラス」の関連用語

メルセデス・ベンツ・Aクラスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



メルセデス・ベンツ・Aクラスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのメルセデス・ベンツ・Aクラス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS