メタルギアシリーズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/25 07:11 UTC 版)
備考
ここでは『メタルギアシリーズ』全体の備考を記す。
- 小島は大の映画好きと知られ[13]、シリーズ作中にもその影響が散見される。主だったものを挙げると、ゲームの原案となった映画は『ニューヨーク1997』であり[14] 、ソリッド・スネークのモデルも同作の主人公「スネーク・プリスキン中尉」役のカート・ラッセルである[15]。なお、同作の監督であるジョン・カーペンターと小島は、カーペンターにゲームのオマージュの許しを求める手紙を送って以来親交があり、配給元から訴えられかけた際にカーペンターが諫めたと言う逸話が存在する[16]ほか、『メタルギアソリッド2』限定版パンフレットにカーペンターがコメントを寄稿している。その他、幾らかの登場人物も映画俳優をモデルとしている。また、『007シリーズ』の影響も受けており[17]、シリーズの隠し要素として「タキシード」が登場するのはジェームズ・ボンドをイメージしてのこと。『メタルギアソリッド』は舞台設定やストーリーなどが『ザ・ロック』の影響を受けており、『メタルギアソリッド2』は舞台がニューヨークであったり大統領が人質にされているなど『ニューヨーク1997』と類似しており、『メタルギアソリッド3』は『ランボー』の演出を模していたり[18]ミニゲーム「猿蛇合戦」のミッション名が映画タイトルを捩ったものであったりする[19][20]。映画以外にも、小説などの影響も強く受けている。
- 主人公であるスネークや雷電は、兵士としての戦闘能力は高いものの、あくまで「たった一人の人間」である。その為、敵に発見され集中攻撃を受ければ、(難易度にもよるが)何もできずに倒されてしまう事も少なくない。こういったゲームバランスも、「隠れながら進む」必要性を表している。
- そもそも「隠れながら進む」(ステルスゲーム)というシステムは、MSX時代の技術面での制限の名残である。ハード自体の制約(スプライトの表示制限)により、プレイヤーともう一人(敵兵)、さらに飛び交う銃弾などを加えると表示できないという事がおこった。しかし、そこから当時「戦争ゲーム」の制作を指示されていた小島秀夫は、「敵との戦闘を極力避ける」という画期的なシステムを考えついたのである。また「武器や装備は現地調達」というお約束も、「これは敵と極力戦わないようにするゲームです」とプレイヤーに分からせる意図があった。
- 初代メタルギアの時からいわゆる「信頼できない」人物が登場しており、実際にプレイヤーにミスリードを促す場合もあれば、それを気付かせる為の要素として使われることもある。
- 『メタルギアソリッド』が世界的に大ヒットしてから、ソリッド・スネークはコナミを代表するキャラクターとして認知度が上がり、コナミ以外の作品にも度々カメオ出演する様になった。
- Wii用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズX』(任天堂)にプレイヤーキャラとして参戦。
- Switch用ソフト『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(任天堂)にプレイヤーキャラとして参戦。
- SS/PS用ソフト『ときめきメモリアルドラマシリーズ』にメタルギアソリッドが映画という形で上映されている。収録されているのは『Vol.2 彩のラブソング』と『Vol.3 旅立ちの詩』の2つである。また、PS2用ソフト『ときめきメモリアル3 〜約束のあの場所で〜』でも上映されている。
- GBA用ソフト『コナミ ワイワイレーシング アドバンス』にニンジャが登場。
- PS2/GC用ソフト『エボリューション スケートボーディング』にスネーク・雷電・敵兵(2パターン)が登場。また、ビッグ・シェルの一部をステージと本作メインテーマをアレンジしたBGMを収録。
- PS2用ソフト『サルゲッチュ3』(SCEI)に出演。また同作には『メサルギアソリッド』と言うコラボ作品が収録されている。
- PS2/GC用ソフト『ドリームミックスTV ワールドファイターズ』(ハドソン)にプレイヤーキャラとして参加。
- DS用ソフト『New International ハイパースポーツDS』にスネークが登場。
- PS3/PS Vita用ソフト『プレイステーション オールスター・バトルロイヤル』(SCEI)に雷電が登場。
- Nintendo Switch/PS2/Xbox One/Microsoft Windows (Steam配信)用ソフト『スーパーボンバーマン R』にソリッド・スネークボンバー・ネイキッド・スネークボンバー・雷電ボンバーが登場。
- 『ポリスノーツ』や『スナッチャー』で登場したキャラがスピンオフ出演といった形でメタルギアシリーズに登場している。また、声優にも共通する事がある。
- 『スナッチャー』に登場したメタルギアMk-IIはリメイクされた姿で『メタルギアソリッド4』に登場している。ただし、声はなし。
- 『ポリスノーツ』からはジョナサン、エドが『メタルギアソリッド4』に、メリルはそれに加えて『メタルギアソリッド』に登場している。だがいずれも容姿や設定、時代設定も異なるうえ別人なので明確にはスピンオフ出演とはいえないが、名前と声を担当している声優に変更点はない。
- 『beatmania』シリーズにメタルギアソリッドに関する曲が収録されたことがある。
- METAL GEAR SOLID Main Theme BIGBEAT MIX(メタルギアソリッド)PS・AC・GB・WS・PS2(海外版IIDXのみ)
- MGS2 mission R(メタルギアソリッド2:警戒モード・ボス戦BGMのリミックス)PS・PS2・AC
- 小島自身は『メタルギアソリッド4』完成後も、『メタルギアシリーズ』続編の制作(プロデューサーの立場で制作に参加する)を仄めかす事を言っているが、ソリッド・スネークを主人公にした、『ソリッド・スネーク・サーガ』、『メタルギアソリッド』は、プロモーションで謳っている通り『メタルギアソリッド4』で終了すると、メディア等のインタビューで宣言している。
- Game Developers Conference 2009で行われた、小島の基調講演『ソリッドゲームデザイン:『不可能』を可能にする(Solid Game Design: Making the 'Impossible' Possible)』において、『MISSION:The NEXT MGS』の文字とともに、刀を持った男が描かれたロゴが発表され、「新しいミッション『The NEXT MGS』に挑みたい」というコメントを残した。
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