ポケモンカードGB
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/27 14:47 UTC 版)
ゲームシステム
本編の『ポケットモンスター』風のマップ画面で主人公を操作し、ノンプレイヤーキャラクターとの会話やカード対戦を通じてストーリーが進む。ゲームボーイ向けに若干変更されているが、基本的なルールは当時のポケモンカードゲームと同一である。敵との対戦や様々なイベントでカードを集め、プレイヤーのデッキを自由に組むことができる。
通信ケーブルを利用した通信対戦や、赤外線通信を用いたカードの交換も可能である。しかしごく一部の特殊なカード(後述)を除いて、通信プレイを行わなくてもコンプリートすることが可能である。
ポケモンカードの研究所、8人のクラブマスターとメダル、4人のグランドマスターにライバルなど『ポケットモンスター 赤・緑』を基にしたかのようなストーリー構成も特徴。
カードポン!
赤外線通信を利用した、本作独自の通信システム。ゲーム起動直後のメニューから手軽に選択できる。通信プレイヤー双方が何らかのカードを1枚ずつ手に入れることができる。お互いに損をしない通信というのが特徴。他のプレイヤーと一定人数以上通信しない限り、一度通信したプレイヤー同士は通信することができなくなるので、多くのプレイヤーと接触するほど有利になる。この方法でしか手に入らない特別なカードも存在する。なお、ゲームボーイカラーの赤外線ポートではなくカートリッジに内蔵された赤外線通信機能で行われているので、ゲームボーイカラー以外のゲームボーイでも可能。
この通信と類似のシステムが本編でも「ふしぎなおくりもの」として逆輸入されたが、一日当たりの通信回数が制限されていたり、通信後にゲームを再開して手に入れたアイテムを引き取らないと再通信できないといった相違点がある。
世界観
ポケモンカードの好きな人が多数いる島を舞台にしている。生身のポケモンそのものは一切登場しない(ただし取扱説明書に載っている漫画には、ランドと共にピカチュウが登場している)。また、人々の生活感のある描写もなく、カードバトルとそれに関連する施設以外も存在しない、極めて抽象的な世界描写が見られる。
本シリーズの登場人物の大部分は、ポケモンカードゲームの関係者や大会での入賞者がモデルとなっている。
ポケモンカードGB
ジャンル | トレーディングカードゲーム |
---|---|
対応機種 | ゲームボーイ・カラー共通[GB][GBC] |
開発元 | ハドソン |
発売元 | 任天堂 |
人数 | 1 - 2人 |
メディア |
16Mbitロムカセット バッテリーバックアップ搭載 赤外線ポート内蔵 |
発売日 | 1998年12月18日 |
対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
売上本数 |
139万本 372万本[1] |
収録カードについて
最初期のシリーズである『第一弾』『ポケモンジャングル』『化石の秘密』のカードを中心に、キャンペーンで配布されたプロモーションカードとゲームボーイ版オリジナルカードを加え、228種類のカードが登場する。カードプールの少なさからユーザーから不満の声が上がったとする文献もある[2]。
マルマイン(第1弾)やメタモン(化石の秘密)のように効果の再現が難しいカードは未収録で、その代わりにコンピュータがランダムに対象を選択、メタモンがその戦闘中のみ他のカードに完全に変身する、など実際のカードでは再現困難なGBならではの効果を持ったオリジナルカードが十数種類登場した。「伝説のカード」と呼ばれるオリジナルカードも4枚登場し、そのうちの1枚カイリューのカードはゲームの同梱特典となっていて、当時実際にカードゲームで使用することもできた。この他のオリジナルカードも、後に実際のカードとしても登場したものがいくつか存在する。
ストーリー
ポケモンカードが大好きな少年が、ある日「伝説のカード」の噂を耳にする。興味を持った彼は、カードの研究家であるオーヤマ博士の研究所に駆け足で向かうのであった。
特徴
ポケモンシリーズでは初めて、ゲーム中のメッセージに漢字を使用している(「円」などの記号的なものを除く)。カードGBシリーズ以外で初めて漢字を使ったのは『ポケモンコロシアム』(2003年発売)である。
同じく、移動画面においてBダッシュが使用できるようになったのもポケモンシリーズでは初である。本編では『ポケットモンスター ルビー・サファイア』(2002年発売)にて採用。
移植版
No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 備考 | 出典 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | ポケモンカードGB | 2014年12月24日 |
ニンテンドー3DS | ハドソン | 任天堂 | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | [3] | |
2 | ゲームボーイ Nintendo Switch Online |
2023年8月8日 2023年8月8日 |
Nintendo Switch | 任天堂 | 任天堂 | ダウンロード | - | カードでポン!は使用不可 | [4][5][6][7] |
- ^ 2021CESAゲーム白書 (2021 CESA Games White Papers). コンピュータエンターテインメント協会. (2021). ISBN 978-4-902346-43-5
- ^ M.B.MOOK『懐かしゲームボーイパーフェクトガイド』 (ISBN 9784866400259)、88ページ
- ^ 津久井箇人 a.k.a. そそそ (2014年12月24日). “『ポケモンカードGB』3DSバーチャルコンソールで配信開始!3DS VCの通常配信はおよそ8か月ぶり”. iNSIDE. IID. 2023年8月9日閲覧。
- ^ “『ポケモンカードGB』と『ポケモンスタジアム金銀』がNintendo Switchで遊べるように。”. 任天堂 (2023年8月8日). 2023年8月9日閲覧。
- ^ “『ポケカGB』『ポケモンスタジアム金銀 クリスタルバージョン』Switch Onlineにて配信開始【ポケモンプレゼンツ2023.8.8】”. ファミ通.com. KADOKAWA (2023年8月8日). 2023年8月9日閲覧。
- ^ S.K.Y (2023年8月8日). “「ポケモンカードバトルGB」「ポケモンスタジアム 金・銀・クリスタルバージョン」がNintendo Switch Onlineに登場。本日配信開始”. 4Gamer.net. Aetas. 2023年8月9日閲覧。
- ^ 岩瀬賢斗 (2023年8月8日). “「ポケモンスタジアム金銀」と「ポケモンカードGB」がSwitch Onlineでついに配信!「Pokemon Presents」配信終了後にプレイ可能に”. GAME Watch. インプレス. 2023年8月9日閲覧。
- 1 ポケモンカードGBとは
- 2 ポケモンカードGBの概要
- 3 ポケモンカードGB2 GR団参上!
- 4 外部リンク
固有名詞の分類
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