ペンギン ペンギンの概要

ペンギン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/31 00:22 UTC 版)

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ペンギン目
ケープペンギン Spheniscus demersus
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ペンギン目 Sphenisciformes
学名
Sphenisciformes Sharpe, 1891

Spheniscidae Bonaparte, 1831

シノニム

Spheniscomorphae
Impennes
Eupodornithes

和名
ペンギン目[1]

ペンギン科[1]

・現生

主に南半球に生息する海鳥であり、飛ぶことができない

今では使われることは稀だが、「人鳥(じんちょう)」「企鵝(きが、企は爪先立つの意、鵝はガチョウ)」[注釈 1]という和名もある。

分布

南半球の広い緯度範囲に分布する。主に南極大陸で繁殖するのはコウテイペンギンアデリーペンギンの2種のみである。ほかに、ジェンツーペンギンマカロニペンギンヒゲペンギンの3種は、南極大陸の中でも比較的温暖な南極半島にも繁殖地があるが、主な繁殖地は南極周辺の島である。他の種類は南アメリカアフリカ南部・オーストラリアニュージーランド、あるいは南極周辺の島などに繁殖地がある。

最も低緯度にすむのは赤道直下のガラパゴス諸島に分布するガラパゴスペンギンであり、その生息域は赤道を挟みわずかに北半球にはみ出ている。

これらの中低緯度の繁殖地はいずれも、南極海周辺から寒流の流れて来る海域に面している。

形態

ペンギンは、現在では619だが、化石から、かつてはもっと多くの種類が存在したことが確認されている。属や種を特徴付けるのは頭部周辺で、それぞれ特徴的な形態をしている。

現生ペンギンの最小種はコビトペンギンで体長は約40cmである。

現生最大種はコウテイペンギンで、体長100-130 cmに達する。ただし、絶滅種のジャイアントペンギン (Pachydyptes ponderosus) や、ノルデンショルトジャイアントペンギン (Anthropornis nordenskjoeldi) はコウテイペンギンよりも更に大型である。

多くの鳥類は陸上では、胴体を前後に倒し首を起こす姿勢をとるが、ペンギン類は胴体を垂直に立てる。鳥類の多くが飛翔に使うは特殊化し、ひれ状の「フリッパー」と化していて飛翔能力を失い水中の遊泳にのみ使われる。首が短く、他の鳥類とは一線を画す独特の体型をしている。

世間一般では「脚が短い」と思われているが、実際には体内の皮下脂肪の内側で脚を屈折している。関節はこの状態のまま固定されているので、脚を伸ばすことはできない。体外から出ているのは足首から下の部分だけである。成鳥ではほとんど脂肪に隠されており表面上見えないが、生後まもなくの脂肪の少ないペンギンではその骨格がはっきりと見てとれる。




  1. ^ a b c 山階芳麿 「ペンギン目」『世界鳥類和名辞典』、大学書林、1986年、17-18頁。
  2. ^ Hackett, S.J.; Kimball, R.T.; Reddy, S.; Bowie, R.C.K.; Braun, E.L.; Braun, M.J.; Chojnowski, J.L.; Cox, W.A. et al. (2008), “A Phylogenomic Study of Birds Reveals Their Evolutionary History”, Science 320 (5884): 1763–1768 
  3. ^ a b Baker, A.J.; Pereira, S.L.; Haddrath, O.P.; Edge, K.-A. (2006), “Multiple gene evidence for expansion of extant penguins out of Antarctica due to global cooling”, Proc. Royal Soc. B 273: 11–17, http://www.rug.nl/biologie/onderzoek/onderzoekinstituten/cees/colloquia/pdf/bakeretal_2005_inpress.pdf 
  4. ^ Banks, J.; Van Buren, A.; Cherel, Y.; Whitfield, J.B. (2006), “Genetic evidence for three species of rockhopper penguins, Eudyptes chrysocome”, Polar Biol. 30: 61–67, http://www.springerlink.com/index/Y2L31310KV2VL671.pdf 
  5. ^ テュイ・ド・ロイ、マーク・ジョーンズ、ジュリー・コーンスウェイト『新しい、美しいペンギン図鑑』上田一生監修、裏地良子、熊丸三枝子、秋山絵里菜訳、エクスナレッジ、2014年、224-227頁。ISBN 978-4-7678-1880-1
  6. ^ Peucker, A.J.; Dann, P.; Burridge, C.P. (2009), “Range-wide phylogeography of the Little Penguin (Eudyptula minor): evidence of long-distance dispersal”, Auk 126: 397–408, http://www.zoo.utas.edu.au/cb/pdfs/Peucker.pdf 
  7. ^ Loons, penguins, petrels, Gill F & D Donsker (Eds). 2016. IOC World Bird List (v 7.1). doi:10.14344/IOC.ML.7.1 (Retrieved 18 April 2017)
  8. ^ Sibley, C.G.; Ahlquist, J.E. (1972), Order Sphenisciformes, “A Comparative Study of the Egg White Proteins of Non-Passerine Birds”, Peabody Museum of Natural History and Department of Biology, Yale University, Bulletin 39 (New Heaven, CT)  - 1972年までの分類史は主にこの文献による
  9. ^ a b Ksepka, D.T.; Bertelli, S.; Giannini, N.P. (2006), “The phylogeny of the living and fossil Sphenisciformes (penguins)”, Cladistics 22: 412–441, http://www4.ncsu.edu/~dtksepka/DanKsepka/Publications_files/KsepkaBertelliGiannini2006.pdf 
  10. ^ Ksepka, D.T.; Clarke, J.A. (2010), Bulletin of the American Museum of Natural History (337), http://www4.ncsu.edu/~dtksepka/DanKsepka/Publications_files/Ksepka%20and%20Clarke%202010%20Perudyptes.pdf 
  11. ^ 日本国環境省地球環境局. “トボガン”. 南極辞典. 2008年3月26日閲覧。
  12. ^ a b 白井和夫『長崎水族館とペンギンたち』藤木博英社 2006年
  13. ^ a b c 白井和夫『ペギーちゃん誕生』昭和堂印刷出版事業部 1976年
  14. ^ Youtube BBCチャンネル
  15. ^ 冬道を安全に歩くポイント小樽市ホームページ 2017年1月12日閲覧
  16. ^ 凍結路面では「ペンギン歩き」を、ドイツ医師会が注意喚起ロイター(2017年1月6日)2017年1月12日閲覧
  17. ^ ファーストペンギンとは”. HRビジョン (2016年2月29日). 2020年5月31日閲覧。
  1. ^ なお、企鵝は本来は和名ではなくいわゆる漢語表記(中文粤語企鵝 / 企鹅)である。


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