プロジェクトマネージャ試験 形式

プロジェクトマネージャ試験

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/30 17:58 UTC 版)

形式

午前I

試験時間50分。四肢択一式(マークシート使用)で30問出題され全問解答。他の高度情報処理技術者試験と共通のスキルレベル3相当の問題が出題される。満点の60%を基準点とし基準点以上で午前I試験通過となる。基準点に達しなかった場合は不合格で、午前II・午後I・午後IIは採点されない。

午前II

試験時間40分。四肢択一式(マークシート使用)で25問出題され全問解答。プロジェクトマネジメント分野(最高スキルレベル4)が中心に出題されるが、システム戦略法務情報セキュリティ分野などもスキルレベル3として出題対象である。満点の60%を基準点とし基準点以上で午前II試験通過となる。基準点に達しなかった場合は不合格で、午後I・午後IIは採点されない。

例年、プロジェクトマネジメント分野から15問程度、その他関連領域から10問程度出題される。プロジェクトマネジメントの国際的な標準知識体系であるPMBOK関連の出題が多い。2014年(平成26年)以降は「情報セキュリティ」が出題対象に追加されており、最低1問以上出題されるようになっている。

2020年度(令和2年度)の試験より、「情報セキュリティ」が重点分野となる[3][4]。ただし他の高度試験の区分と異なり、スキルレベルは3のままである[注 2]

プロジェクトマネージャ試験の午前I試験および午前II試験の出題範囲
分類 午前Iと午前IIの両方で出題される領域
特に午前IIでは重点分野
午前Iと午前IIの両方で出題される領域
スキルレベル3
午前Iでのみ出題される領域(午前IIでは対象外)
スキルレベル3
テクノロジ系
  • 情報セキュリティ:2014年度(平成26年度)より午前IIの出題対象に追加。2020年度(令和2年度)より重点分野に引き上げられる(ただしスキルレベルは3のまま)。
マネジメント系
ストラテジ系
午後I

試験時間90分。記述式で3題出題され2題を選択して解答。コスト管理や品質管理、リスク管理などプロジェクトマネジメントのあらゆる領域から出題される。基準点以上で午後I試験通過となる。基準点に達しなかった場合は不合格で、午後IIは採点されない。

午後II

試験時間120分。論文課題形式で2題出題され1題を選択して解答。課題について実務体験をもとに概ね2,000~3,000文字程度で論述する。A,B,C,Dのランクで採点され、Aランクで最終的に合格となる。Aランク以外の場合は不合格。

科目免除

下記の試験に合格又は基準点を得れば2年間、午前Iの科目免除が受けられる。

  • 応用情報技術者試験に合格すること。
  • いずれかの高度情報処理技術者試験に合格すること。
  • 情報処理安全確保支援士試験に合格すること。
  • いずれかの高度情報処理技術者試験の午前Iに基準点以上を得ること。
  • 情報処理安全確保支援士試験の午前Iに基準点以上を得ること。


参考:2008年度(平成20年度)までの試験

午前

試験時間100分。四肢択一式(マークシート使用)で55問出題され、全問解答。

IRT(項目応答理論)によって、最低200点~最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午前試験通過)である。

  • 当初から平成12年(2000年)までは、試験時間150分、80問出題。
  • 平成13年(2001年)から平成16年(2004年)までは、試験時間90分、50問出題。



午後I

試験時間90分。記述の中規模の問題が4問出題され3問を選択し解答。

素点採点で、最低200点~最高800点の5点刻みで採点され、600点以上で合格(午後I試験通過)である。ただし、午前試験が600点に満たなかった者は採点されない。


午後II

試験時間120分。3題出題され1題を選択し解答。業務経験を踏まえて小論文(2400字以上4000字以下)を書く。

採点はA,B,C,Dの4段階で評価され、Aのみ最終的に合格となる。ただし、午後I試験が600点に満たなかった者は採点されない。








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