プリンス自動車工業 その他

プリンス自動車工業

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/27 10:16 UTC 版)

その他

  • 1962年までの車両型式はアルファベット4文字で表し、1文字目がエンジン型式(1500cc:A、1900cc:B等)、2文字目がシャシー型式の2桁目、3-4文字目の2桁でボデー形式を表す。3文字目はボデーの種類(S:セダン、トラック:F、バン:V、ピックアップ:P等)、4文字目はボデー種類別の(試作を含む)作成順となる。また型式に細区分として数字を付す。1956年以降登場の車種はアラビア数字を使用し、それ以前の車種はローマ数字を使用していた。(例)プリンスセダンAISH:1500ccエンジン搭載、CI型シャシー、セダンのH番目。プリンストラックAFTF:1500ccエンジン搭載、CF型シャシー、トラックのF番目。スーパークリッパークBQTI:1900ccエンジン搭載、CQ型シャシー、トラックのI番目
  • AISH型は上皇明仁皇太子時代に購入し用いた。AISH-2の現車は日産自動車の手で保管されており、イベント等で展示されることがある。
  • 歌手であるザ・ピーナッツがプリンス自動車の車両(同社の社員であった海老原勝と懇意にしていたことから購入していた。[要出典])を所有していた。またザ・ピーナッツは同社のコマーシャルソング歌唱も行っていた。
  • 元社員の桜井眞一郎は、2009年発行の自動車誌[どこ?]インタビューにおいて「プリンスは(部下が上司を叱ったりと)変わった会社だった」(一例を挙げれば開発陣が技術開発に勤しんでいる最中に役員がただ単に暇潰しで見学していたりすると“お前さん邪魔だからあっちに行ってくれ!”と大学を出たての若造が平気で役員に向かって言えたりした等)。「日産と合併した時、元プリンス社員は3で始まる社員番号だったので『あいつは3ナンバーだ』と揶揄された」と語っている。
  • 全国のプリンス自動車販売会社のうち、埼玉県の埼玉プリンス自動車販売と千葉県の千葉プリンス自動車販売の両社は(両社ともトヨタ勝又グループに属していた)、日産との合併を直前に控えた1965年9月1日付でトヨタディーゼル店に鞍替えし、それぞれ「埼玉トヨタディーゼル(→トヨタカローラ新埼玉)」、「千葉トヨタディーゼル(→トヨタカローラ京葉、1990年にトヨタカローラ千葉と合併)」となっている。この関係で、両県の日産プリンス店は「日産プリンス埼玉販売」「日産プリンス千葉販売」として、改めて設立されている。

注釈

  1. ^ この手法自体は日本で先例があった。大阪市の中島製作所が、湯浅電池の協力を得て1933年に開発したバス用の電気自動車シャーシ「YKN型」は、大断面のペリメーターフレームのホイールベース間にフレーム左右を貫通したバッテリー用トンネルを設置し、充電池ユニットをピットでスライドさせて迅速に交換できる構造を実現した。中島YKNはその後「SKS」と改名しながら戦時中まで生産が続いていた。その構造が湯浅電池経由で「たま号」開発時の参考にされた可能性は高い。
  2. ^ なお、1933年以降の中島YKNバスが駆動軸の後車軸に近接してモーターを搭載する、内燃機関モデルで言う「リアエンジン」相当(プロペラシャフトがあると左右貫通式のフレームは採用できない)で、更に改良型ではモーター軸を後車軸と並行にする合理化まで図っていたのに比し、「たま号」は試作車から最終期の「ジュニア」「セニア」に至るまで前方ボンネット内にモーターを搭載して後車軸をプロペラシャフト駆動する通常のFRレイアウトであり、手法自体は保守的であった。
  3. ^ 『小説 日銀管理』の原作冒頭と最後に、住友銀行によるプリンスとトヨタ(作中は「アイチ自動車」、原作ではトヨタ側関係者のみ仮名となっている)の合併話の持ち込みと破談に至る経緯が詳述されている。ただし、この小説が2014年に『LEADERS リーダーズ』としてテレビドラマ化された際、トヨタと住友銀行の融資に関する激しい対立については描かれたが、プリンスとトヨタの合併話は完全にカットされた。
  4. ^ 「トヨタ75年史」の関連項目では、住友銀行については一切触れられていない。
  5. ^ 初代ローレル(C30型系)は元々日産で開発された車種であり、エンジンは日産のL型を搭載し生産も追浜工場で行う予定だったが、開発途中で日産・プリンスの合併劇があり、その際の諸事情でエンジンがプリンスのG型に変更され、生産を村山工場で行うように変更された経緯がある。その後、2代目以降のローレルはプラットフォームが歴代のスカイラインと共通化された。

出典

  1. ^ a b 昭和31年(1956) - 東京証券取引所20年史(渋沢社史データベース)
  2. ^ 松下宏 2008, p. 20.
  3. ^ “電気自動車:63年前に発売の車両 日産自動車が復元”. 毎日新聞. (2010年9月7日). オリジナルの2010年9月7日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20100907184155/http://mainichi.jp/select/biz/news/20100907k0000e040020000c.html 
  4. ^ 松下宏 2008, p. 21.
  5. ^ a b c トヨタ自動車 (2012年11月2日). “トヨタ自動車75年史”. トヨタ自動車. トヨタ自動車. 2023年6月3日閲覧。
  6. ^ a b 本所次郎 (1996-06-20), 小説 日銀管理, 光文社, pp. 308, ISBN 978-4334722463 
  7. ^ 荻友会編 『「プリンス」荻窪の思い出 - II』 私家版 1997年11月16日刊
  8. ^ 桂木洋二著 『プリンス自動車の光芒』 2003年10月22日 グランプリ出版刊 ISBN 4-87687-251-1
  9. ^ 昭和36年(1961) - 東京証券取引所20年史(渋沢社史データベース)
  10. ^ 昭和40年(1965) - 東京証券取引所20年史(渋沢社史データベース)
  11. ^ 昭和41年(1966) - 東京証券取引所20年史(渋沢社史データベース)






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「プリンス自動車工業」の関連用語

プリンス自動車工業のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



プリンス自動車工業のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのプリンス自動車工業 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS