ビルマ語 ビルマ語の概要

ビルマ語

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/25 00:01 UTC 版)

ビルマ語
မြန်မာဘာသာ(စကား) Mranʻmā bhāsā (cakā")
発音 IPA: [mjəmàzà][mjəmà zəɡá]
話される国 ミャンマー
タイラオスバングラデシュシンガポールマレーシアなど
地域 東南アジア広域
民族 ビルマ族
話者数 第一言語:3200万人
第二言語:1000万人
言語系統
表記体系 ビルマ文字
公的地位
公用語 ミャンマー
統制機関 ミャンマー言語委員会
言語コード
ISO 639-1 my
ISO 639-2 bur (B)
mya (T)
ISO 639-3 mya
  ビルマ・ロロ・ナシ語群
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表記にはビルマ文字が用いられる(参照: #文字)が、文字と実際の発音には様々な隔たりが見られる(参照: #音声)。

日本語における「ミャンマー語」と「ビルマ語」は、同一の意味を持つ。本項目では説明がない限り「ビルマ語」として名称を統一するものとする。


注釈

  1. ^ ほかにビルマ語と系統的に近い言語としては、タイや中華人民共和国の山地で話されるアカ語Akha)、ラフ語(Lahu)、リス語などが挙げられる[1]
  2. ^ 文語の場合はほかに *e /ʔḭ/ という助詞も用いられる。
  3. ^ なおこのタイプの文は口語では လူမျိုး〈人種〉を省いても十分に通用する。また相手が目上の人間である場合は ပါ の代わりに ဖြစ်ပါတယ် phracʻ pā tayʻ /pʰjɪʔ pà dɛ̀/ ピッパーデー〈であります〉をつけることもある。さらに語尾に男性であれば ခင်ဗျား khaṅʻ byā" /kʰəmjá/ カミャー、女性であれば ရှင် rhaṅʻ /ɕɪ̀ɰ̃/ シン(以上いずれも〈あなた〉の意味)を付け足して親しさを表すことも可能である[18]
  4. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:214f) を参照。
  5. ^ ちなみにこの構文の場合の လို့ は、本動詞が ကြား krā" /t͡ɕá/ チャー〈聞く〉や မြင် /mjɪ̀ɰ̃/ ミンတွေ့ /twḛ/ トゥエ〈見る〉といった知覚動詞である場合は通例省略され、またくだけた口語でも抜け落ちる場合がある[30]

出典

  1. ^ a b c d 加藤 (2004:17).
  2. ^ a b c Campbell & King (2013).
  3. ^ a b c d 世界の文字研究会 (2009:281).
  4. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:19).
  5. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:20).
  6. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:19, 23, 29).
  7. ^ 大野 (2000:715).
  8. ^ 大野 (2000:222).
  9. ^ 加藤 (2004:380).
  10. ^ 加藤昌彦 『CDエクスプレス ビルマ語』(白水社)
  11. ^ 大野 (2000:714).
  12. ^ 大野 (2000:174).
  13. ^ a b c d e Jenny & San San Hnin Tun (2016:16–7).
  14. ^ Watkins (2001).
  15. ^ a b c d e Jenny & San San Hnin Tun (2016:21).
  16. ^ a b c San San Hnin Tun (2014).
  17. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:14).
  18. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:14f).
  19. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:20).
  20. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:16,18).
  21. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:19).
  22. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:15).
  23. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:371).
  24. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:15f).
  25. ^ a b ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:21).
  26. ^ ビルマ市民フォーラム・田辺 (2015:50).
  27. ^ タントゥン、「ビルマの歴史の初まり」 大野徹『やさしいビルマ語読本』大学書林、1991年、54・153頁。
  28. ^ 岡野 (2012:171, 176).
  29. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:406–8).
  30. ^ a b Jenny & San San Hnin Tun (2016:406).
  31. ^ a b c Jenny & San San Hnin Tun (2016:408).
  32. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:409).
  33. ^ a b c Jenny & San San Hnin Tun (2016:9).
  34. ^ 澤田英夫ビルマ語文法 (1年次)』、1999年、5頁。2019年12月23日閲覧。
  35. ^ a b Jenny & San San Hnin Tun (2016:9, 55).
  36. ^ Jenny & San San Hnin Tun (2016:152–3).
  37. ^ 加藤 (2004:80,85).
  38. ^ 加藤 (2004:80,90,100).
  39. ^ 藪 (2009).
  40. ^ a b 加藤 (2004:85).
  41. ^ 大野 (2000:3).
  42. ^ 熱帯植物研究会 (1996:97).
  43. ^ 大野 (2000:369-370).
  44. ^ 村山 (2013).
  45. ^ 熱帯植物研究会 (1996:199,200).
  46. ^ a b 小学館ランダムハウス 第2版 編集委員会 (1994).
  47. ^ 大野 (2000:402).
  48. ^ a b 熱帯植物研究会 (1996:206).
  49. ^ 大野 (2000:666).


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