パペッティア 登場人物

パペッティア

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/18 10:38 UTC 版)

登場人物

主要人物

クウタロウ
本作の主人公。地球の少年だが、眠っている間に魂を盗まれて木の人形に閉じ込められた。
人形にとって命でもあるヘッドをムーンベアキングに食べられたため、冒険の途上で拾う代理のヘッドをつけて戦うことになる。
・エンディングでは、日本の東京に住んでいたことが判明(漢字で書くと「空太郎」)。もちろん十二支も日本含むアジアに広がっていた文明である(ほとんどの国でピッグ将軍のモチーフである豚もその一つとされるが、日本においてある誤解によりに置き換わっている)。
ピカリナ
- 松岡由貴
関西弁を話す太陽の妖精。サポートキャラクター。
ムーンベアキングに攫われた太陽の妖精。インヤンの見立てでは「太陽の姫君」の侍女。ツッコミ精神旺盛な、とにかく口やかましい陽気で元気な性分。太陽の姫の居場所を聞かれるとはぐらかす。実は彼女こそ太陽の姫君であり、ムーンベアキングの魔法で妖精にされてしまう。
エズマー・ポッツ
声 - 片岡富枝
ムーンベアキングの下で黒の城の厨房を預かっている『月の魔女』。チュートリアル担当。
魔法の腕は一流だが料理の腕はからっきし。虫歯で悩むタイガー将軍に「痛みを痛みで紛らわす」為に激辛料理を出したり、嘆き悲しむデクたちに幸せを、という要望には「天国に行ける」毒入りスープを作るなど、他人の願いを洒落にならないブラックユーモアで返す。
醜悪な容姿をしており、優しい口調で相手に接して来たかと思えば、きつい口調と乱暴な言動で周囲をこき使う性格。『カリバス』と『ムーンストーン』に異常な執着を示し、攫われてきた子どもたちを唆して幾度となく盗ませようとしていた。本当は自分がカリバスを手にしようとしていたが、カリバスがクウタロウを主に選んだために目論みは失敗。仕方なく、クウタロウを自分の手先として光のムーンストーン集めに赴かせる。その正体は月の女神本人であり、ムーンベアキングかつリトルベアによってムーンストーンが破壊され、魔力も記憶を失い、美しい彼女は醜悪な魔女へと変貌。クウタロウの手でムーンストーンを復活させた後は元の姿に戻る。
インヤン
声 - 多田野曜平
二又の尻尾と翼を持つ、月の魔女の空飛ぶ飼い猫。非常にやる気がない怠惰で慇懃無礼な性分。ピカリナ救出以前の第1章におけるサポートキャラクター。
元々は月の女神の飼い猫で、月の女神がムーンベアキングに襲撃された際に真っ先に抵抗した。その後も様々な手段でムーンベアキングに対抗しようとしたがその過程で9つある内の5つの魂を失い、仕方なく手段が同じ月の魔女に飼われることになるもカリバスを求める過程で2つ失う。そのため、命が大事と不本意ながら現在の怠惰な生活を送っている。さらに、現在の状況に落ち着いた後、月の魔女が作った毒入りスープを飲んで1つの魂を失った模様。また彼は相対する十二人の将軍、つまり十二支に当てはめていない猫であると推測。

主要人物の敵対者

ムーンベアキング
声 - 乃村健次
かつて月の女神から「リトルベア」として可愛がられていた。ある日突然『カリバス』と『ムーンストーン』を奪い巨大化、暴力で王位を簒奪した。
他者を信用できない性分で、自分の地位を護るために光のムーンストーンを部下に分け与えた上で暴力的な支配を行い、それでも不満足なため地球の子供たちの魂を攫ってデク人形に移し変えて自分の軍勢にしていた。
彼と仲間の動物たちがいかにして反乱をおこすに至った理由は、「ムーンストーンに触れない」という月の女神の言葉を忘れて、インヤンに唆され「自分たちを閉じ込める檻」と十二匹の動物の子供たちに教える。彼はカリバスを奪い、革命を起こした。そして彼と十二匹の動物の子供たちはみな大人に成長し、現在に至る。
十二人の将軍
ムーンベアキングによって『光のムーンストーン』の欠片を与えられた直属の配下。かつてリトルベアと共に月の女神の下で暮らしていた、動物の子供たち。
文字通り十二支をモチーフとなっているが、ボスとして戦う順は「寅(第1章)、子、巳(第2章)、亥、未(第3章)、午、丑(第4章)、戌(第5章)、卯、酉、辰(第6章)、申(第7章)」となっている。
また、中国の十二支は「鼠・牛・虎・兎・龍・蛇・馬・羊・猿・鶏・犬・豚」の順番だが、しっかりと全て揃っている。
タイガー将軍(
声 - 白熊寛嗣
張り子細工の。所持する欠片の形状は「左の犬歯」。口癖は「ガオー!」。
ムーンストーンを手に入れる前は虫歯に悩まされていた。ムーンベアキングには卑屈に媚び諂い、目下の者にはひたすら傲慢に振る舞う。
・寅は十二支の中でも二番目に強いが、ボスとして最初に戦う。
マウス将軍(
声 - 白熊寛嗣
眼鏡をかけた。所持する欠片の形状は「前歯」。笑い声は「チーッチッチッ」。
月の森の住人たちを得意の弁舌で騙し、森を汚染してムーンベアキングに献上しようと目論む。英語版では名前が「General Rat」に変更されている。
・2章1幕ではシルエットとして登場し、2幕ではボスとして登場。3幕は敵対化と誤解したスネーク将軍に(本人曰く「私は味方だ!」)捕食される。
スネーク将軍(
声 - 多田野曜平
長大な。所持する欠片の形状は「上から見た蛇」。口癖は「シャー」。
毒性が強すぎるという理由で疎まれ、黒の城の地下に幽閉されている。
・本作が発売した年に該当する(ただし、初めてクウタロウと戦うのは将軍の中で3番目)。
ピッグ将軍(
声 - 乃村健次
海賊帽を被った。所持する欠片の形状は「マンガ肉」。シープ将軍の相棒。笑い声は「ぶはははは!」。
極めて強欲であり、ムーンベアキングにも恩賞目当てで仕えている。
・本作ではしっかりと豚がモチーフとなっていて、本作では日本を除く世界の十二支に違和感のない動物である。
シープ将軍(
声 - 白熊寛嗣
二丁拳銃を携えた。所持する欠片の形状は「羊の角」。ピッグ将軍の相棒。口癖は「メェー」。
強欲の上にケチであり、クウタロウの捜索命令を燃料の無駄として無視した。
・羊がモチーフで名前も「シープ(Sheep)」という。中国の十二支での未は羊と山羊に該当するが、英語版での名前では「General Goat」ではなく「General Sheep」と矛盾しない。
ホース将軍(
声 - 永吉ユカ
十二人の紅一点である雌。所持する欠片の形状は「ニンジン」。ブル将軍の妻。口癖は「ヒヒヒーン!」。
俊足を誇る。蒸気機関車に変形することができる。
・一方、4章2幕で倒したのにもかかわらず、ブル将軍戦で登場する。
ブル将軍(
声 - 松田健一郎
建設重機を思わせる姿の雄。所持する欠片の形状は「牛の角」。ホース将軍の夫。口癖は「モー〜」。
屈強さを誇る。かつては温和な性格だったが、ムーンストーンの影響でお互いを軽蔑し、張り合うようになった。
・ちなみに英語で干支の丑は「Ox」というのも、本作の英語版では「General Ox」ではなく「General Bull」と矛盾しない。
ドッグ将軍(
声 - 多田野曜平
サイボーグ。所持する欠片の形状は「骨」。
将軍の中では唯一「ワオーン」だけしか肉声で話すことができず、モンキー将軍の翻訳機に頼っている。
・クウタロウから奪った7つのムーンストーン(タイガー、マウス、スネーク、ピッグ、シープ、ホース、ブルが所持)と彼が所持した1つを使ったモンキー将軍によってロボドッグ将軍に改造。
モンキー将軍(
声 - 白熊寛嗣
白衣を着た。所持する欠片の形状は「バナナの房」。笑い声は「ウキキキキ」。
典型的なマッドサイエンティストであり、機械技術を駆使してムーンベアキングの計画を補佐する。
・モノマネも得意で、ブル将軍との勝負の前コロシアムの審判に変装している。
ラビット将軍(
声 - 多田野曜平
マジシャン風の衣装を着た。所持する欠片の形状は「シルクハット」。
チキン将軍と組んで夢を司る大時計の支配を命令されていたが、お茶会に夢中で全く進展していない。
・戦闘ではマジシャンらしくトランプを使用する。
チキン将軍(
声 - 白熊寛嗣
リーゼントヘアの。所持する欠片の形状は「鶏の腿肉」。口癖は「ココココ...」。
オカマ口調が特徴。英語版では名前が「General Rooster」に変更されている。
・翼が大きく飛べるというのは大神の燃神のようになっている(ただし、大神が発売した年は本作よりも先である)。
ドラゴン将軍(
声 - 松田健一郎
東洋風の巨大な。所持する欠片の形状は「龍玉」。口癖は「グオオォォォ!!」。
地球から子供の魂を攫う役目を担っている。広島弁と思しき方言で話し、ムーンベアキングを「オヤジ」と呼ぶ。
・クウタロウの魂を盗んだのも彼である。辰は架空の動物で十二支で最強の動物だが、初めて登場するのは終盤。

その他の人物

キャプテン・ギャフ
声 - 松田健一郎
魔法の月の海で最強を誇った伝説の海賊。現在はピッグ将軍とシープ将軍との戦いに明け暮れていた。その戦いに敗れて捕らえられ、ゲーム開始時には行方不明になっていた。
かつては腕っ節の強い多くの部下を率いて、あらゆる財宝とあらゆる美女を手に入れたが、彼のその暴虐さにを嘆いた人々の願いを聞き入れた月の女神の呪いによって人間が醜悪な化け物に見えるようになった。そのため、元から醜悪な容姿の月の魔女に一目惚れし、恋を成就させるために彼女に一方的に協力することになる。終盤で美しき月の女神に「呪いは二度と解けない」と教え、失恋を嘆いた。
ポセイドン
月の深海を治める海神。月の女神が倒れた後、海を守るために戦っていたものの、シープ将軍とピッグ将軍が海を汚したため海の生き物が怪物化。自身も武器のトライデントをクラーケンに奪われてしまった結果、竜宮城で引きこもる事態となっていた。そこでクウタロウにクラーケンからトライデントを奪い返してもらうよう要請する。
ネビュラ
ハロウィンタウンの市長の娘。ろくろ首のように首が伸びモンキー将軍の根城が市長の家であることをクウタロウに伝える。
第5章クリアで読むことができる絵本では中二病めいた言動も見られる。
ミスター・ピンク
月の国の時計台の管理人であるフラミンゴ。尋常ではないほどの早口でおしゃべり。状況を説明する際も長ったらしく、さらに理解できないとなると相手を見下す傲慢ちきであるため、ピカリナだけでなくナレーターからも呆れられている。
彼がなぜ月の時計台の管理人となったかは第6章クリアで明かされる。
デク
本作の雑魚敵。子供たちの魂を閉じ込めたデク人形。一回切った後にさらにもう一度切ることで中に入った魂を開放できる。足元の爆弾を弄ぶ習性がある。
楽屋ネタとしては、劇場の大部屋俳優3人が演じているが、3人以上出てくる場面が多い。
バッドボーイズ
一郎、次郎、三郎の三兄弟。月の魔女の厨房で下働きをしていた、クウタロウと同じ境遇の少年たち。彼らは脱走を図るがクウタロウと違って運が無く、様々な不運や不幸に見舞われることになる。道中では彼らのヘッドも入手できる。彼らの話を全て見るには、マスターヘッドを全て入手した状態で最初の面からプレイする必要がある。
ミスターG
声 - 藤原啓治
本作のナレーター。本名はグレゴリウス・P・オズワルド。魔法劇場の支配人。姿を見せることは無いが、当意即妙な語りで観客とプレイヤーをパペッティアの演目に引き込んでいく。



「パペッティア」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「パペッティア」の関連用語

パペッティアのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



パペッティアのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのパペッティア (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS