ドコモPHS 沿革

ドコモPHS

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/05 23:19 UTC 版)

沿革

  • 1998年12月:ドコモに経営移譲、331-IIシリーズ(NTTパーソナル時代に発売された機種のドコモブランドリモデル)、332S、333P発売
  • 1999年1月:611S発売、64kbpsデータ通信試験サービス開始
  • 1999年3月:64kbpsデータ通信サービス開始
  • 1999年7月:Mobile Card P-in発売
  • 1999年8月:Eメールパルディオ621S、622S発売
  • 2000年4月:パルディオ テラ623N、623P発売
  • 2000年6月:P-in Comp@ct発売
  • 2001年1月:Picwalk P711m発売
  • 2001年2月:ブラウザホン641Ss、641Sf発売
  • 2001年4月:Picwalk SH712m発売
  • 2001年4月:P-in m@ster発売
  • 2001年10月:ブラウザホン641P発売
  • 2001年12月:ブラウザホン633S発売
  • 2002年2月:ブラウザホン642S、P-in memory発売
  • 2002年4月:P-p@cサービス開始
  • 2002年6月:ブラウザホン641PII発売
  • 2002年7月:Lookwalk P751v発売
  • 2003年4月:@FreeDサービス開始。P-in Free 1S、P-in Free 1P、WRISTOMO発売
  • 2003年7月:P-in Free 2PWL発売
  • 2005年4月:新規契約受付を終了。
  • 2008年1月7日24時、サービス終了、停波PHSの顧客だった人達にはFOMAを中心としたドコモの携帯電話への変更を引き続き案内している。

通信端末

音声端末

従来より「パルディオ」(Paldio)のブランド名で展開してきたが、cHTMLブラウザが搭載されるようになってからは「ブラウザホン」(browserphone)というブランドに移行した。

PDCとの複合端末である「ドッチーモ」(Doccimo)はmovaの項目を参照のこと。

331S-II
NTTパーソナル端末のドコモブランドによるリモデル
331P-II
NTTパーソナル端末のドコモブランドによるリモデル
331T-II
NTTパーソナル端末のドコモブランドによるリモデル
331N-II
NTTパーソナル端末のドコモブランドによるリモデル
332S
331S-IIのストレート版
333P
薄型のフリップ端末として登場。
551S-II
NTTパーソナル端末のドコモブランドによるリモデル。一部地域では未発売。
611S
パルディオ611Sを参照の事。
621S、622S
「Eメールパルディオ」の愛称がある。64kbps対応で、ドコモPHSでは初の、端末のみでEメール可能な機種。622Sがストレートタイプ。621Sはフリップタイプ。
623P
623N、623P
「パルディオ テラ」の愛称がある。ハンドオーバーを高速化するクイックリンク機能をウィルコム(当時DDIポケット)やアステルに続き搭載することで、移動時に基地局の切り替えがスムーズにできるようになった。
631S
622Sをベースとした端末。「ここだけプラン98」(通話先3カ所限定)契約に対応させた機種である。後述する642Sとともに現行機種。
632P
子機の利用が可能な「P-link」機能に対応した唯一の音声端末。P-in Comp@ctなどの白ロムをこの機種の子機とすることで、ひとつの契約で音声端末と無線ダイヤルアップを利用するというBluetoothのような使い方も可能。コアなモバイルユーザーに人気があった。
641Ss、641Sf
ブラウザホン641Sを参照の事。
641P、641P-II
登場時期が遅く、また性能的に以前の機種と大きく変わらなかったのであまり人気が出なかった。641P-IIの場合は、東北など、発売されていない地域もある。
642S
ブラウザホン642Sを参照の事。
633S
ブラウザホン633Sを参照の事。
Picwalk SH712m
SH712m
音楽配信サービスM-stage music対応端末第2弾(第1弾は後述のP711m)。メモリースティック搭載。641Ssの背面をメモリースティックスロット分だけ厚くしたような端末。
Lookwalk P751v
Lookwalk P751vを参照の事。
WRISTOMO(リストモ)
WRISTOMOを参照の事。

上記歴代機種において、ドコモが展開したPHSエリアを利用する「公衆モード」以外に次の通話モードも一貫して提供された。

  • ホームステーションモード(固定電話の子機になるモード)
  • オフィスステーションモード(オフィスの内線電話になるモード)
  • トランシーバモード(上記ホームステーション/オフィスステーションモード登録子機間を親機不要で短距離通話を可能とする)

これは、PHS規格が本来持っていた多目的な設計思想を堅持したものであり、ドコモPHS音声端末の特徴である。

データ通信端末

中央:Mobile Card P-in
左上:P-in Comp@ct
右下:P-in m@ster
右上:P-in Free 1S
左下:P-in Free 2PWL
Mobile Card P-in
初めて発売されたデータ通信端末。PCカードType IIサイズ。
P-in Comp@ct
CFカードType IIサイズ。それ以外の機能はP-inと同じ。
P-in m@ster シャープ製 2002年
P-in m@ster
携帯電話と接続して通信することができる。イヤホンマイク接続のためのアダプタの接続により、パソコンやPDA経由で音声通話も可能。また、5Vに対応。それ以外の機能はP-in Comp@ctと同じ。
P-in memory
16MBのフラッシュメモリーを搭載。CFカードType Iサイズ。それ以外の機能はP-in Comp@ctと同じ。
P-in Free 1S
@FreeD対応端末。それ以外の機能はP-in m@sterと同じ。
P-in Free 1P
@FreeD対応端末。CFカードType Iサイズ。ホームステーション/オフィスステーションには未対応。それ以外の機能はP-in Comp@ctと同じ。
P-in Free 2PWL
@FreeD対応端末。CFカードType IIサイズ。無線LAN対応。それ以外の機能はP-in Free 1Pと同じ。
Picwalk P711m
M-stage music対応端末第1弾。SDカードスロット搭載。音声通話機能はなく(データ通信は可能)、音楽のダウンロードと再生に特化している。そのため数字キーはなく、音楽プレイヤーにアンテナがついたような独特の形状。
P-link station
G-FORT・ カシオ製 2000年
eggy・ シャープ製 2000年
カラーブラウザボード・ シチズン製 2001年

オプション製品

NTTパーソナル時代の製品は除く。

ホームアンテナ HA-3S
電波を中継し電波が届きにくい屋内でも利用を可能にする。電波の弱さをカバーするため、貸与と称し実質無料配布されていたケースが多い。
P-link station
基本的にはホームアンテナだが、632Pと同様、P-link機能の親機となることができる(P-link stationでPHS回線契約を行い、契約のない白ロム端末を子機として登録する)。
ホームステーション 903U-II
固定電話機とモジュラージャックの間に設置し、固定電話の子機としてPHSを使えるようにする(ホームステーションモード)。機種変更・解約済みのPHS端末(白ロム)も子機として使い続けることができる。一部の固定電話機やISDNターミナルアダプタにも同様の機能を持つものがある。
パルディオデータカード DC-6S
64kbps対応データカード。付属ケーブルの違いにより「for PALDIO」と「for Doccimo」がある。
Mobile Card Duo
PHS(64kbps)、PDC(9600bps)に対応したデータカード。
Mobile Card Triplex N
PHS、PDC、DoPaに対応したデータカード。

また、CF型データ通信カードとの接続を想定したユニークなモバイル端末も多数提供された。

シグマリオン、シグマリオンII、シグマリオンIII
NEC製のHandheld PC端末。無印はHandheld PC Pro(3.0)、IIはHandheld PC 2000。ともにゼロハリバートンデザインの筐体が特徴。IIIはWindows CE .NET 4.1ベースの独自プラットフォームで、CFとSDカードのダブルスロット。
G-FORT、muséa(ミュゼア)
カシオ製のPocketPC端末。G-FORTはPocket PC(2000)、muséaはPocket PC 2002。
eggy(エッギィ)
シャープ製。ひょうたん型の動画対応デジタルカメラ。P-in Comp@ctなどを接続してウェブブラウズや画像の送信、映像配信サービスM-stage visualの利用が可能。タッチパネルを採用。
ブラウザボード、カラーブラウザボード
メール・ウェブ専用端末。前者はシャープコミュニケーションパルのOEM。

シグマリオンIII以外の端末は、拡張スロットがCFスロット1つしかなく、データ通信カードとメモリカードを併用することができないため、それを補うためにP-in memoryが存在した。

料金プラン

以下は全て廃止時点のものである。

音声通話コース

特殊なプランは省略。下記いずれのプランでも64kbpsデータ通信が可能。

電力系通信事業者(旧パワードコムから引き継いだもののみ、フュージョン・コミュニケーションズ回線を含む)のISDN・ベライゾン ジャパン宛(2006年12月19日までは独自網アステルも対象となっていた)に通話する場合は、通常のアクセスチャージ(10.5円)分を含め21円が1通話に加算される。

なお、プラン135は本来、アクセスチャージは加算されないが、上記事業者宛に通話した場合は、アクセスチャージとして別途21円が1通話に加算される。

プラン270
月額2,700円(税込2,835円)。無料分なし。
ドコモPHSの基準となるプラン。
おはなしプラスL
月額4,200円(税込4,410円)。無料分2,200円分。音声通話、データ通信料金はプラン270と同等。
プラン198
月額1,980円(税込2,079円)。無料分なし。音声通話、データ通信料金はプラン270の1.5倍。
プラン198デイライト
月額1,980円(税込2,079円)。無料分無し。音声通話、データ通信料金は昼間はプラン270と同等、夜間は2倍。
おはなしプラス
月額1,980円(税込2,079円)。無料分1,000円分。音声通話、データ通信料金はプラン270の2.5倍。
プラン135
月額1,350円(税込1,417.5円)。無料分なし。音声通話、データ通信料金は18秒10円固定。
通常の音声通話が可能なプランとしては基本料金がもっとも安く、愛用者も多い。ドコモ携帯電話とのファミリー割引を目的に、このプランで契約して死蔵している人も多かった。データ通信はmoperaを使ったほうが安い。
データプラス
月額1,980円(税込2,079円)。1,000円分の無料通話分付き。音声通話料金はプラン270の3倍、データ通信料金は同等。
ここだけプラン98 
月額980円(税込1,029円)。通話先を3箇所に限定したプラン。利用には、631Sが必須。通話・通信料金はプラン270と同じ。

データ通信コース

@FreeD
アットフリードを参照。

オプションプラン

データ通信向けのオプション。

データ料金プランF5
5時間まで通信可能。月額1,900円(税込1,995円)。プラン270のオプション。
P-p@c10
10時間まで通信可能。月額2,500円(税込2,625円)。データプラスのオプション。
P-p@c20
20時間まで通信可能。月額3,200円(税込3,360円)。データプラスのオプション。
mopera(旧パルディオネットサーフィン)
申し込み不要、ISP不要、全国共通番号のダイヤルアップ接続サービス。60秒15円。






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