トーマス・ヨハンソンとは? わかりやすく解説

トーマス・ヨハンソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/28 17:27 UTC 版)

トーマス・ヨハンソン
Thomas Johansson
トーマス・ヨハンソン
基本情報
フルネーム Karl Thomas Conny Johansson
国籍  スウェーデン
出身地 同・リンシェーピング
生年月日 (1975-03-24) 1975年3月24日(50歳)
身長 180cm
体重 80kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 1994年
引退年 2009年
ツアー通算 10勝
シングルス 9勝
ダブルス 1勝
生涯通算成績 433勝394敗
シングルス 357勝296敗
ダブルス 76勝98敗
生涯獲得賞金 $7,168,029
4大大会最高成績・シングルス
全豪 優勝(2002)
全仏 2回戦(1996・2000・02・05)
全英 ベスト4(2005)
全米 ベスト8(1998・2000)
優勝回数 1(豪1)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2008)
全仏 2回戦(2006)
全英 3回戦(2007)
全米 3回戦(2005)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 7位(2002年6月10日)
ダブルス 51位(2006年7月17日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2008 北京 ダブルス

カール・トーマス・コニー・ヨハンソンKarl Thomas Conny Johansson, 1975年3月24日 - )は、スウェーデンリンシェーピング出身の元男子プロテニス選手。2002年全豪オープン男子シングルス優勝者である。2008年北京五輪男子ダブルスでシーモン・アスペリンと組んで銀メダル獲得。 ATPランキング自己最高位はシングルス7位、ダブルス51位。身長180cm、体重80kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。ATPツアー2002年全豪オープン男子シングルスを含むシングルス9勝、ダブルスで1勝を挙げた。

選手経歴

1994年にプロ入り。1998年から男子テニス国別対抗戦デビスカップスウェーデン代表選手に選ばれ、現役引退まで代表を務めた。最初期のヨハンソンは全米オープンで好成績を出し、1998年2000年の2度ベスト8に入った。2002年全豪オープン決勝で、ヨハンソンは2000年全米オープン優勝者のマラト・サフィンを3-6, 6-4, 6-4, 7-6で破って初優勝する。スウェーデン人のテニス選手として、全豪オープンでは1988年マッツ・ビランデル以来14年ぶり、4大大会でも1992年全米オープンを制覇したステファン・エドベリ以来の優勝を成し遂げた。

その後、ヨハンソンは膝の手術で2003年のシーズンを棒に振ってしまう。2005年ウィンブルドン選手権において、ヨハンソンはダビド・ナルバンディアンを準々決勝で破り、30歳にして初めてベスト4進出を果たす。その準決勝では、第2シードのアンディ・ロディックに7-6, 2-6, 6-7, 6-7で敗れた。スウェーデン人選手のウィンブルドン男子シングルスベスト4入りも、1993年ステファン・エドベリ以来12年ぶりの快挙であった。

トーマス・ヨハンソンとシーモン・アスペリン

2008年北京五輪で、ヨハンソンはシーモン・アスペリンと組んで男子ダブルスに出場し、この部門で銀メダルを獲得した。決勝戦ではスイスロジャー・フェデラー/スタニスラス・ワウリンカ組に3-6, 4-6, 7-6, 3-6で敗れた。

オリンピック銀メダルから1年後の2009年6月12日、ヨハンソンは「直ちに」15年間の現役生活から引退することを表明した。最後の年も、彼はデビスカップ2009ワールドグループ1回戦対イスラエル戦でシングルス2試合に出場した。3月末のマイアミ・マスターズ予選1回戦敗退が、彼の最後の試合出場になった。

スウェーデンのテニス界は、かつて世界の頂点に君臨した3強豪ビョルン・ボルグマッツ・ビランデルステファン・エドベリの伝統を誇るが、1996年エドベリが現役を引退した後は低迷を続けている。その中にあって、ヨハンソンは同年代のヨナス・ビョルクマントーマス・エンクビストらと並んで故国のために奮闘してきた選手の1人である。

ATPツアー決勝進出結果

シングルス: 14回 (9勝5敗)

大会グレード
グランドスラム (1–0)
テニス・マスターズ・カップ (0–0)
ATPマスターズシリーズ (1–0)
ATPインターナショナルシリーズ・ゴールド (0–0)
ATPインターナショナルシリーズ (7–5)
サーフェス別タイトル
ハード (4–2)
クレー (0–0)
芝 (2–1)
カーペット (3–2)
結果 No. 決勝日 大会 サーフェス 対戦相手 スコア
優勝 1. 1997年3月10日 コペンハーゲン カーペット (室内) マルティン・ダム 6-4, 3-6, 6-2
優勝 2. 1997年3月17日 サンクトペテルブルク カーペット (室内) レンツォ・フルラン 6-3, 6-4
準優勝 1. 1998年3月2日 ロッテルダム カーペット (室内) ヤン・シーメリンク 6-7(2-7), 2-6
準優勝 2. 1998年11月9日 ストックホルム ハード (室内) トッド・マーティン 3-6, 4-6, 4-6
優勝 3. 1999年8月2日 モントリオール ハード エフゲニー・カフェルニコフ 1-6, 6-3, 6-3
優勝 4. 2000年11月20日 ストックホルム ハード (室内) エフゲニー・カフェルニコフ 6-2, 6-4, 6-4
優勝 5. 2001年6月11日 ハレ ファブリス・サントロ 6-3, 6-7(5-7), 6-2
優勝 6. 2001年6月18日 ノッティンガム ハレル・レビ 7-5, 6-3
優勝 7. 2002年1月27日 全豪オープン ハード マラト・サフィン 3-6, 6-4, 6-4, 7-6(7-4)
準優勝 3. 2004年6月19日 ノッティンガム パラドーン・スリチャパン 6-1, 6-7(4-7), 3-6
優勝 8. 2004年10月25日 ストックホルム ハード (室内) アンドレ・アガシ 3-6, 6-3, 7-6(7-4)
優勝 9. 2005年10月24日 サンクトペテルブルク カーペット (室内) ニコラス・キーファー 6-4, 6-2
準優勝 4. 2006年10月23日 サンクトペテルブルク カーペット (室内) マリオ・アンチッチ 5-7, 6-7(2-7)
準優勝 5. 2007年10月8日 ストックホルム ハード (室内) イボ・カロビッチ 3-6, 6-3, 1-6

ダブルス: 2回 (1勝1敗)

結果 No. 決勝日 大会 サーフェス パートナー 対戦相手 スコア
優勝 1. 2006年7月16日 ボースタード クレー ヨナス・ビョルクマン クリストファー・カス
オリバー・マラチ
6-3, 4-6, [10-4]
準優勝 1. 2008年8月17日 北京五輪 ハード シーモン・アスペリン ロジャー・フェデラー
スタン・ワウリンカ
3-6, 4-6, 7-6(7-4), 3-6

4大大会優勝

大会 対戦相手 試合結果
2002年 全豪オープン マラト・サフィン 3-6, 6-4, 6-4, 7-6

4大大会シングルス成績

略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

大会 1994 1995 1996 1997 1998 1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 通算成績
全豪オープン 1R A 2R 2R 1R 1R 2R 3R W A 1R 4R 4R 2R 1R 19–12
全仏オープン LQ 1R 2R 1R 1R A 2R 1R 2R A A 2R 1R 1R 1R 4–11
ウィンブルドン A A 4R 2R 3R 2R 4R 2R 1R A 3R SF 1R 1R 2R 19–12
全米オープン LQ A 2R 1R QF A QF 4R A A 3R 2R 1R 3R 1R 17–10

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