ターハル・ベン・ジェルーン ターハル・ベン・ジェルーンの概要

ターハル・ベン・ジェルーン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/29 22:32 UTC 版)

ターハル・ベン・ジェルーン
Tahar Ben Jelloun
ターハル・ベン・ジェルーン (2013)
誕生 (1947-12-01) 1947年12月1日(75歳)
モロッコフェズ
職業 詩人小説家画家
言語 フランス語
国籍 モロッコ
最終学歴 ムハンマド5世大学フランス語版
代表作 『聖なる夜』
主な受賞歴 ゴンクール賞(1987)
国際IMPACダブリン文学賞(2004)
レジオンドヌール勲章オフィシエ
芸術文化勲章コマンドゥール
国家功労勲章コマンドゥール
エーリヒ・マリア・レマルク平和賞ドイツ語版
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略歴

モロッコのフェズに生まれる[1]マドラサコーランの教えに基づくアラビア語の学校、イスラム学校)に通い、6歳でアラビア語・フランス語バイリンガルの小学校に入学[1]。1955年に一家はジブラルタル海峡に面した港町タンジェに越し、ベン・ジェルーンは同地の小学校に転入し、初等教育修了証書を取得[1][2]

1956年、リセ・イブン・アル=ハティーブ(Lycée Ibn Al Khatib)、次いでリセ・ルニョーフランス語版に学び、1963年にバカロレアを取得。ラバトムハンマド5世大学フランス語版哲学を収める[1][2]

1965年にモロッコの主要都市で学生・生徒のストライキが起こり、弾圧される。翌1966年にストライキの首謀とされた95人の学生の一人として逮捕され、1968年に釈放[1]

テトゥアン、次いでカサブランカリセで教鞭を執った後、1970年10月に渡仏[1][3]

執筆活動に専念し、次々と作品を発表した後、素描・絵画を始め、2010年から油彩に取りかかる。2013年にローマで最初の個展を開く[1]

その作品は世界中で47の言語に翻訳されている[4]

受賞・栄誉

文学賞

栄誉

邦訳作品

  • 『歓迎されない人々 - フランスのアラブ人』高橋治男、相磯佳正共訳、晶文社、1994年
  • 『砂の子ども』菊地有子訳、紀伊国屋書店、1996年
  • 『気狂いモハ、賢人モハ』澤田直訳、現代企画室(越境の文学/文学の越境)、1996年
  • 『聖なる夜』菊地有子訳、紀伊国屋書店、1996年
  • 『不在者の祈り』石川清子訳、国書刊行会文学の冒険)1998年
  • 『娘に語る人種差別』松葉祥一訳、青土社、1998年、新版 2017年
  • 『最初の愛はいつも最後の愛』堀内ゆかり訳、紀伊国屋書店、1999年
  • 『あやまちの夜』菊地有子訳、紀伊国屋書店、2000年
  • 『子どもたちと話すイスラームってなに?』藤田真利子訳、現代企画室、2002年
  • 『出てゆく』香川由利子訳、早川書房、2009年
  • アラブの春は終わらない』齋藤可津子訳、河出書房新社、2011年
  • 『火によって』岡真理訳、以文社、2012年
  • 『嘘つきジュネ岑村傑訳、インスクリプト、2018年
  • 『おとなは子どもにテロをどう伝えればよいのか』西山教行訳、柏書房、2022年

  1. ^ a b c d e f g TAHAR BEN JELLOUN - ÉLÉMENTS DE BIOGRAPHIE” (フランス語). Académie Goncourt. 2020年6月27日閲覧。
  2. ^ a b Blaise De Chabalier (2012年10月3日). “Le Bonheur conjugal de Tahar Ben Jelloun” (フランス語). Le Figaro.fr. 2020年6月27日閲覧。
  3. ^ TAHAR BEN JELLOUN” (フランス語). Tanger. Institut français, Maroc. 2020年6月27日閲覧。
  4. ^ Talking with Moroccan novelist Tahar Ben Jelloun | Mokhlis al-Saghir” (英語). AW. 2022年12月15日閲覧。
  5. ^ Culture ; Cabinet et services rattachés au Ministre ; Cabinet ; Bureau Cabinet (1962-2000)” (フランス語). Archives de France - Ministère de la Culture. 2020年6月27日閲覧。
  6. ^ Décoration de M. Tahar BEN JELLOUN” (フランス語). Présidence de la République (2008年). 2020年6月27日閲覧。
  7. ^ Les Membres” (フランス語). Académie Goncourt. 2020年6月27日閲覧。
  8. ^ Tahar Ben Jelloun reçoit le Prix de la Paix” (フランス語). Libération.fr (2011年6月21日). 2020年6月27日閲覧。
  9. ^ a b CONFERENCE - L´écrivain Tahar Ben Jelloun à l'IFP le 22 juin” (フランス語). lepetitjournal.com. Le Petit Journal. 2020年6月27日閲覧。


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