スピロヘータ門
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 07:51 UTC 版)
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スピロヘータ門 | ||||||
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分類 | ||||||
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学名 | ||||||
Spirochaetes Garrity & Holt 2001 | ||||||
下位分類(綱・目) | ||||||
スピロヘータ綱 Spirochaetes
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他の典型的な細菌とは異なり、菌体の最外側にエンベロープと呼ばれる被膜構造を持ち、それが細胞体と鞭毛を覆っている。細胞壁が薄くて比較的柔軟であり、鞭毛の働きによって、菌体をくねらせたりコルク抜きのように回転しながら活発に運動する。
自然環境のいたるところに見られる常在菌の一種でもある。一部のスピロヘータはヒトに対して病原性を持つものがあり、梅毒、回帰熱、ライム病などの病原体がこれに該当する。またシロアリや木材食性のゴキブリの消化管に生息するスピロヘータは、腸内細菌として宿主が摂った難分解性の食物から栄養素を摂取したり、エネルギーを産生する役割にかかわっている可能性が指摘されている。
現在、門の階級は国際原核生物命名規約(ICNP)で扱っていないが、2015年に門を含めるとともに接尾辞を統一することが提案が出されている。この提案では、門名の候補として"Spirochaetaeota"が提示されている[1]。
- ^ Aharon Oren et al. (2015). “Proposal to include the rank of phylum in the International Code of Nomenclature of Prokaryotes”. International Journal of Systematic and Evolutionary Microbiology 65: 4284–4287. doi:10.1099/ijsem.0.000664.
- 1 スピロヘータ門とは
- 2 スピロヘータ門の概要
- 3 分類
- 4 細菌学的特徴
- 5 昆虫の共生体
- 6 歴史
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