ステファン・ディアガナ ステファン・ディアガナの概要

ステファン・ディアガナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/21 01:55 UTC 版)

獲得メダル

ステファーヌ・ディアガナ(2008年6月撮影)
フランス
陸上競技
世界陸上競技選手権大会
1997 アテネ 400mハードル
2003 パリ 4×400mリレー
1999 セビリア 400mハードル
1995 イェーテボリ 400mハードル
ヨーロッパ陸上競技選手権大会
2002 ミュンヘン 400mハードル
1994 ヘルシンキ 4×400mリレー
1994 ヘルシンキ 400mハードル

経歴

1990年8月29日、スプリトで開催されたヨーロッパ陸上競技選手権大会400mハードルにおいて48秒92の記録で5位に入った。またジャン=クロード・ナレが16年間保持していたフランス記録を0秒02更新し注目を集めた。1992年8月6日、バルセロナオリンピック400mハードルに出場し48秒16の記録で4位入賞の成績を残した。

1995年7月5日ローザンヌで開催されたアスレティッシマ400mハードルにおいて47秒37を記録し優勝。男子400mハードル1995年世界ランキング1位を獲得し、またハラルト・シュミットが保持していた同種目のヨーロッパ記録を0秒11更新した[1]。8月10日、世界陸上競技選手権イェーテボリ大会400mハードル決勝では48秒14の記録でデリック・アドキンスサミュエル・マテテに次ぐ3位に入った。

1997年8月4日世界陸上競技選手権アテネ大会400mハードル決勝では47秒70の記録でルウェリン・ハーバート、ブライアン・ブロンソンらを退け優勝。世界陸上競技選手権では男子フランス代表選手として初めての金メダルを獲得した。1999年8月27日の世界陸上競技選手権セビリア大会ではファブリツィオ・モリに次ぐ2位に入った。2003年母国開催となった世界陸上競技選手権パリ大会では400mハードルこそ準決勝敗退の結果に終わったが、8月31日の4×400mリレーレスリー・ジョーヌナマン・ケイタマルク・ラキーユと出場し、第3走者として優勝に貢献した[2]

その他、ヨーロッパ陸上競技選手権大会では2002年ミュンヘン大会400mハードルで優勝を飾るなど3度表彰台に立った。

人物

2008年4月パリにて聖火ランナーを務めるディアガナ

ディアガナはアンチドーピングの熱心な活動家であり、世界アンチ・ドーピング機関の委員を務めた[3]。2004年、パリ高等商科大学(en)で高水準の陸上競技選手の資格を取得し修了した[4]。またフランス・テレビジョンで陸上競技の解説を担当した。2007年1月28日、フランス国内の陸上競技選手のプロ化を促進するフランス陸上競技リーグの初代会長に就任した[5]。以前は七種競技選手のオディール・ルサージュと暮らしており、彼女との間に3人の子供をもうけた[6]

2008年4月7日、ディアガナはパリ市内で最初の北京オリンピック聖火ランナーを務めた。この時パリ市議会議員のシルヴァン・ギャレルが飛び出しトーチを奪おうとしたが取り押さえられ、ディアガナは事なきを得た[7]

主な戦績

大会 開催地 種目 順位 記録
1992 オリンピック バルセロナ 400mH 4位 48秒13
1992 IAAFワールドカップ ハバナ 400mH 3位 49秒34
1994 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 ヘルシンキ 400mH 3位 48秒23
4×400mR 2位 3分01秒11
IAAFグランプリファイナル パリ 400mH 3位 48秒64
1995 世界陸上競技選手権大会 イェーテボリ 400mH 3位 48秒14
1997 世界陸上競技選手権大会 アテネ 400mH 優勝 47秒70
IAAFグランプリファイナル 福岡 400mH 2位 48秒14
1998 IAAFグランプリファイナル モスクワ 400mH 優勝 48秒30
1999 世界陸上競技選手権大会 セビリア 400mH 2位 48秒12
2002 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 ミュンヘン 400mH 優勝 47秒58
IAAFグランプリファイナル パリ 400mH 2位 47秒82
2003 世界陸上競技選手権大会 パリ 4×400mR 優勝 2分58秒96

その他、各大会において以下の成績を残した。

  • ヨーロッパカップ
    • 400mH 優勝(1993年) 2位(1997年, 2002年) 3位(1994年, 2001年)
  • フランス選手権
    • 400m 優勝(1992-1995年、1997年、2001年)
    • 400mH 1990年
    • ジュニア400m 1988年

  1. ^ 400 Metres Hurdles All Time IAAF (2010-07-09). 2010年8月1日閲覧。
  2. ^ 2004年、大会に優勝していたアメリカがジェローム・ヤングのドーピング違反によりメダルを剥奪されたため、2位のフランスが繰り上がり優勝となった。
  3. ^ WADA Appoints Members to New Athlete Committee WADA (2005-03-29). 2010年8月1日閲覧。
  4. ^ Alumni of the Homepage ESCPEurope. 2010年8月1日閲覧。
  5. ^ 山本浩 (2007-08-30). 解説委員室『時論公論 「プロ化したフランス陸上界」』 NHK. 2010年8月1日閲覧。
  6. ^ 2002: Stéphane Diagana conquiert l'Europe sport.francetv.tv (2010-07-31). 2010年8月1日閲覧。
  7. ^ Chris Buckley and Thierry Leveque (2008-04-07). Protests turn Paris Olympic torch run into farce The Independent. 2010年7月29日閲覧。


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