ササ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/18 02:57 UTC 版)
利用
笹の葉
料理や食材、特に保存食を包む為に使用される(鱒寿司、ちまきなど)。笹の葉で包んだ餅菓子に笹餅がある[6]。笹の葉の抗菌物質として安息香酸やビタミンKが知られている[6]。
また、日本では、七夕において笹飾りとして使われる。
戦国武将の可児吉長は指物に笹を用い、討ち取った敵の首にその笹の葉を含ませて手柄の証としたため、「笹の才蔵」の異名をとった。
笹の実
ササの実をめぐる出来事
- 1902年(明治35年) - 北海道は大凶作となったが、全道でササの実の当たり年となり、食料を確保することができた[7]。
- 1936年(昭和11年) - 神奈川県、静岡県下でハコネダケが開花、結実。湯河原町、真鶴町などでノネズミが大繁殖して山林や耕地で被害を出した[8]。
- 1943年(昭和18年)7月 - 岩手県ではオオバザサ(チマキザサの一種)が開花し結実。盛岡市内の中学生が報国団を結成し、5日間で36m3の実を採取した。県の食糧公団は採取した実を用いたパンを配給したがその実が麦角菌に感染していたため多くの妊婦が流産した[9][10]。
脚注
出典
関連項目
外部リンク
- ^ a b c d e 岩槻秀明『散歩の樹木図鑑』新星出版社、2013年、247頁。
- ^ a b c “植物多様性センターの「ササとタケ」”. 東京都公園協会. 2019年10月1日閲覧。[リンク切れ]
- ^ 竹と笹の違いについて 日本植物生理学会 登録番号2220, 登録日:2010-06-15
- ^ 原田茜, 吉田俊也, Resco de Dios Victor, 野口麻穂子, 河原輝彦「北海道のササ掻き起こし地における施工後6〜8年の高木性樹種の動態」『日本森林学会誌』第90巻第6号、日本森林学会、2008年12月、397-403頁、doi:10.4005/jjfs.90.397、ISSN 13498509、NAID 110007024339、2021年11月28日閲覧。
- ^ a b 岡本透, 齋藤智之「ササの一斉開花の周期は何年なのか?-木曽およびその周辺地域の歴史資料から分かったこと-」『日本森林学会大会発表データベース』第128回日本森林学会大会、2017年、495頁、doi:10.11519/jfsc.128.0_495“学術講演集原稿”
- ^ a b “アサマNEWSパートナーNo.199 (38)餅菓子の文化と微生物”. アサマ化成. 2022年11月30日閲覧。
- ^ 凶作の象徴、笹の実さえもならず『東京朝日新聞』昭和7年10月14日(『昭和ニュース事典第4巻 昭和6年-昭和7年』本編p200 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 竹の結実で箱根に野ネズミが大繁殖『東京朝日新聞』昭和11年7月15日(『昭和ニュース事典第5巻 昭和10年-昭和11年』本編p100 昭和ニュース事典編纂委員会 毎日コミュニケーションズ刊 1994年)
- ^ 鈴木信孝「妊娠中のハトムギ使用について」『日本補完代替医療学会誌』第15巻第2号、日本補完代替医療学会、2018年、147頁、doi:10.1625/jcam.15.141。
- ^ 香田徹也, 日本林業調査会『日本近代林政年表 : 1867-2009』(増補版)日本林業調査会、2011年、472頁。ISBN 9784889652086。 NCID BB06053168。全国書誌番号:22018608 。
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