クリスタルムーバー クリスタルムーバーの概要

クリスタルムーバー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/09 10:12 UTC 版)

LRTセンカン線およびLRTプンゴル線のSBSトランジット クリスタルムーバー車
Innovia APM 100に代わってチャンギ空港スカイトレインで運行中のCAAS クリスタルムーバー車(2006年)

日本製のAGTとしては本格的な海外輸出を前提に設計された車両[1]で、導入線区は海外の新規開業路線や空港内交通機関が多かった。

2010年代以降は改良モデルとしてUrbanismo (アーバニズモ) シリーズが登場しており、シリーズには最高速度120km運転に対応した高速型とセミオーダーメイドが可能な標準型があるが、このうち標準型については日本国内のAGT路線でも既存車両の置換用に導入される事例が増えている。

公共交通

日本

シンガポール

シンガポールでは、SBSトランジット2003年よりLRTセンカン線2005年よりLRTプンゴル線でクリスタルムーバーを運行している。両線で計41両が運用されている[4]

マカオ

マカオ特別行政区政府は2010年に澳門軽軌鉄路としてクリスタルムーバーの導入を決定した。三菱重工業が車両と関連システムを総額46億8,800万パタカで受注し、2019年から2020年にかけて供用開始の予定である[5][6]

空港連絡

ワシントン・ダレス国際空港のエアロトレインで使用されているクリスタルムーバー車両

クリスタルムーバーを運行している空港は以下の通りである。

仕様

  • 構成 - 単行(2~4両の連結もあり)
  • 定員(乗客) - 105(18席含む)
  • 車両重量(t) - 14.9
  • 車両寸法(mm) - 11,840 (長さ) × 2,690 (幅) × 3,615 (高さ)
  • ガイドシステム - 横ガイド2軸4輪ステアリングシステム
  • 電気システム - 直流 750 V 第三軌条方式
  • 軌間(mm)
    • 軌間 - 1,850
    • ガイドレール支間 - 3,200
  • 設計最高速度 - 80 km/h
  • 最高運転速度 - 70 km/h
  • 起動加速度 - 1 m/s2(3.6 km/h/s
  • 常用減速度 - 1 m/s2(3.6 km/h/s)
  • 非常減速度 - 1.3 m/s2(4.68 km/h/s)
  • 車体構造 - アルミニウム合金溶接構造
  • 主電動機 - 三相誘導電動機、出力 80 kW × 2個
  • 推進制御システム - VVVFインバーターベクトル制御(各軸個別制御)
(応荷重制御付き)
直通ブレーキ留置ブレーキ、応荷重制御、滑走防止制御付き)

脚注




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