オジャンタ・ウマラ
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大統領在任中と引退後
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大統領就任
2011年7月28日、アラン・ガルシア前大統領より大統領職を引き継ぎ、第94代ペルー大統領となった。大統領就任式でウマラは「1979年憲法の精神を尊重」するとして宣誓を行い、第一副大統領のマルソル・エスピノサと第二副大統領のオマル・チェハデは1979年憲法に対して宣誓を行った。この宣誓は左派への回帰を全面に打ち出したものと評され注目を集めた。現行の1993年憲法への軽視であるとしたフジモリ派議員から強硬な抗議を受けているが取り消していない。また就任演説では、ペルーを「誰もが豊かさと幸福を同じように手にする権利を享受できる場所」とすることを目指すとし、「経済成長と社会的は足並みをそろえて進めなければならない」と語った[7]。
ウマラ政権誕生後は、ペルーが左派へ回帰するかどうかが焦点となると同時に、議会運営では大統領選挙を最後まで争ったフジモリ派との全面対決が避けられない情勢となった。
政策
ペルー国民の貧困層の支持を受け、貧困対策に期待を集めた。イメージ的には、左派的な政策志向があるとされる。最低賃金を段階的に現状から25%引き上げて月額750ソル(約27,000円)とすることや、これまで受給資格のなかった貧しい65歳以上の高齢者への年金支給などの政策を発表する[8]。一方、鉱山開発会社などに増税し「富の再分配」をするとしている[8]。
2011年の大統領選挙では、自由市場経済モデルの堅持を公約とした。閣僚人事に、その傾向がうかがえる[9]。また、アメリカ合衆国との『自由貿易協定』は、存続させることとなる[9]。ペルーの富裕層の懸念を解決させる意図がうかがえる。
2014年から中国の習近平国家主席やブラジルのジルマ・ルセフ大統領らと南米大陸横断鉄道を建設する構想を推し進めるも[10][11]、ウマラの退任後にこの計画は凍結された[12]。
大統領退任後
2017年7月13日、ブラジルの大手建設会社オデブレヒトによる汚職事件に関連する資金洗浄の容疑(オペレーション・カー・ウォッシュ)で、ペルーの裁判所が夫妻の身柄拘束を命令し、出頭した[13]。2019年5月7日、ペルーの検察当局はウマラ夫妻をマネーロンダリングの罪で起訴した[14]。
- ^ “Profile of Ollanta Humala”. Peru Reports. 2018年9月10日閲覧。
- ^ 読売新聞 2011年6月7日付国際欄7面記事
- ^ ペルーの年表 その4
- ^ “Bases Ideológicas”. Partido Nacionalista Peruano. 2018年9月10日閲覧。
- ^ a b ペルー大統領選:ウマラ氏とケイコ氏、決選投票へ
- ^ ペルー大統領選、ウマラ氏が勝利宣言
- ^ ウマラ新大統領が就任 ペルー - CNN.co.jp
- ^ a b ペルー大統領就任式 フジモリ派からヤジ、演説中断も - 朝日新聞
- ^ a b ウマラ大統領就任 ペルー、中道へ軌道修正 2 - 産経新聞
- ^ “中国が南米大陸横断鉄道を建設・・・ブラジル、ペルーと共同で”. サーチナ. 2018年9月10日閲覧。
- ^ “南米大陸横断鉄道、実現性検討で合意 中国首相、ペルー大統領との会談で ブラジルとは既に合意”. 産経新聞. 2018年9月10日閲覧。
- ^ “南米大陸横断鉄道計画を凍結 ブラジル「技術的にも不合理な試み」”. 産経新聞. 2018年9月10日閲覧。
- ^ 「ペルー前大統領拘束」『読売新聞』朝刊2017年7月15日
- ^ “ペルー元大統領夫妻を汚職で起訴”. 時事通信 (2019年5月8日). 2019年8月10日閲覧。
- 1 オジャンタ・ウマラとは
- 2 オジャンタ・ウマラの概要
- 3 人物
- 4 政界入り
- 5 大統領在任中と引退後
- 6 パーソナル
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