アムラー アムラーの概要

アムラー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/10 16:01 UTC 版)

概説

呼称は、安室に英語風接尾辞の「-er」をつけたもの。

1995年に現れ、1996年をピークに女性の間で流行し、同年の「新語・流行語大賞」のトップテン入賞も果たした[2][3]

ミニスカート厚底ブーツロングヘア茶髪・剃り落とした後に描いたような極端な細が特徴で、日焼けサロンなどで焼いた浅黒い肌も好まれた。

1970年代のファッションが復活し、サーファーのようなゆったりとした形式など、ファッションが多様化していく最初の時期でもある。アムラーの場合、1970年代に流行したブーツを取り入れ、茶髪にシャギーを入れた髪型、ブラックやブラウンなど、シャドー系のメイクが流行した。小さなTシャツやミニスカートなどはLAファッションと呼ばれ、当時の10代の女性のファッションとして定着していく。

2020年秋冬前後より、かつての流行りとなっていたニーハイといった厚底ブーツやルーズソックスが再び流行。更に翌2021年より、Y2Kファッション(2000年代の流行を取り入れたファッション)の再燃による影響もあってか、かつてのアムラー世代であった就職氷河期プレッシャー世代1977年85年産まれ)の子供世代にあたるZ世代(90年代後半〜2010年代産まれ)が真似る現象が起きている。

名前の由来

  • 女子高生に向けたファッション雑誌プチセブン』の1996年3月1日号で「アムラー」という言葉が最初に登場していた。
    • その時期には10代の間で安室奈美恵に似せたファッションが流行っていたが雑誌に載せるには「安室奈美恵スタイル」というタイトル名では長すぎるため「アムラー」を思いついたと同誌編集長の樋田哲男は述べている[4]

〜ラー

「アムラー」登場前
シャネラー(シャネルブランドを愛好する人々)という言葉があった。関西の一部の女子大生が用いており、雑誌『JJ』(1994年8月号など)が取り上げて全国に広まったという説がある。このほか、渋カジにおいて、渋谷界隈のショップ名+erでその顧客を表現する用法もあったという(バックドロッパー、レッドウッダーなど)[5]
「アムラー」登場後
有名人のファッションや雰囲気に憧れて、それを取り入れる人々を表現する、ハマダー[注 1]浜田雅功)、シノラー(篠原ともえ[注 2])、カハラー(華原朋美)などの言葉が続々と生まれた。また、ら行で終わらない対象に対しても、一律に「ラー」を付けるものもあった。例えばナオラー(飯島直子)、パフィラー(PUFFY)、トモラー(山口智子)、マツラー(松たか子)など。なお、一時的にアユラー(浜崎あゆみ)も存在していた(現・愛称はayu=アユ)。
その後、マヨラーマヨネーズ)、ムジラー(無印良品)、ゴリラー(ゴリラ)など、ファッション以外にも広がった。

脚注




「アムラー」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「アムラー」の関連用語

アムラーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



アムラーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアムラー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS