アナベル・リー
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日本への享受と影響
- 萩尾望都『ポーの一族』(1972年 - 1976年、2016年 - ) - ヒロインのメリーベル・ポーツネルの名前がアナベル・リーに由来するとする説がある。なお、メリーベルから影響を受けたキャラクター、作品等については同項目を参照のこと。
- 久世光彦『一九三四年冬―乱歩』(1993年刊)- 「アナベル・リー」に曲をつけて歌う人物が登場する。作中では小林亜星作曲の楽譜が掲載されている。
- 大江健三郎『﨟(らふ)たしアナベル・リイ総毛立ちつ身まかりつ』(2007年刊)/文庫化に際し『美しいアナベル・リイ』(2010年)と改題。
脚注
外部リンク
- 若目田武次訳『ポオ詩集』、越山堂、大正11(1922), doi:10.11501/977415 - 国立国会図書館:インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開
- 佐藤一英訳『[泰西詩人叢書;第5編]ポオ全詩集』、聚英閣、大正12(1923), doi:10.11501/962534 - 国立国会図書館:インターネット公開(裁定)著作権法第67条第1項により文化庁長官裁定を受けて公開
- 田中健次「Edgar Allan Poe と佳品 "Annabel Lee"」『紀要』第7巻、国際短期大学、1992年、 1-8頁、 NAID 110000474509。
- ^ 日夏訳の文体を選んだ理由を若島正訳、ウラジーミル・ナボコフ『ロリータ』(新潮文庫)の解説で「それは母国の現代語には無知で、家庭の事情から「唐詩選」はじめ漢詩になじんでいたからだ。それを手引にアメリカ文化センターの豪華本で見つけたポーの原詩は、私にいささかも古びたところのない、新しい英語とひとしいものに感じられた。その英詩と日夏訳との間の文体、声の落差がさらにも強く私を魅了したのである。それをきっかけに、これら二つの(時には三つの)言語の間を行き来することであじわいなれた恍惚が、いまも私の文学受容になごりをとどめている」と書いている。
- ^ 渡辺利雄『アメリカ文学に触発された日本の小説』(研究社2014年)pp.27-53。
- ^ 『獄中への手紙』(一九四〇年(昭和十五年)七月十七日付〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕)
- ^ 中村融、1992、「日本でのポー-13-書誌--大正1年~昭和11年(改訂版) (PDF) 」 、『茨城大学教養部紀要』(24号)、茨城大学、NAID 40000136784 pp. 215-231
- ^ “アナベル・リイの主題による変奏”. コミュニケーションギャラリー ふげん社. 2017-66-26時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年1月19日閲覧。
- 1 アナベル・リーとは
- 2 アナベル・リーの概要
- 3 その他の訳
- 4 日本への享受と影響
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