山笑う

デジタル大辞泉

山(やま)笑(わら)・う

読み方：やまわらう

《「臥遊録」の「春山淡冶(たんや)として笑うが如し」から》春の山の草木が一斉に若芽を吹いて、明るい感じになるようすをいう。《季 春》「故郷やどちらを見ても—・ふ／子規」

季語・季題辞典

山笑う

読み方：ヤマワラウ（ｙａｍａｗａｒａｕ）

春の日に照らされて山そのものが笑みを浮かべているようなさま

季節 春

分類 地理

ウィキペディア

山笑う

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2025/04/18 01:06 UTC 版)

山笑う（やまわらう）とは、俳句における春の季語で、春の山の明るい感じをいう。

南宋の呂祖謙編『臥遊録』に記された北宋の画家郭煕の「春山淡冶にして笑うが如く、夏山蒼翠にして滴るが如く、秋山明浄にして粧うが如く、冬山惨淡として眠るが如く」に拠るとされているが、初出は郭煕の子の郭思が郭煕画論をまとめた『林泉高致集』中の「山水訓」にあるとされる。「鷹化して鳩と為る」「龍天に登る」などと同様、俳句の実作に関わらない者にとっては春の季語といわれてもなかなかわかりにくいかもしれないが、俳句が一定の約束のもとにつくられるものであることを示す一例ともいえる。

外部リンク

• 法話（山笑う）-臨黄ネット
• 市長のひとこと（山笑う季節）-大町市

Wiktionary日本語版（日本語カテゴリ）

山笑う

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 02:43 UTC 版)

成句

山笑う（やまわらう）

1. 俳句で、草木が萌え出る春の山を形容する言葉。春の季語。

関連語

• 山笑う
• 山滴る
• 山粧う
• 山眠る