失火
火花点火機関では、あらかじめ空気と燃料が十分に混合された予混合気に電気火花を放電することによって燃焼が始まり、放電により電極付近に高温で化学的活性が高い火炎核が形成される。火炎核がある程度の大きさ(容積)に発達すると、火炎帯に隣接する未燃焼混合気に熱エネルギーを供給し、燃焼反応が連続することにより、燃焼波として周囲に伝播していく。混合気が安定的に火炎伝播して燃焼するには、適当な混合気濃度が必要であり、混合気が過濃や過薄であったり、火花放電エネルギーが十分でない場合は、火炎核は自ら伝播する能力のある火炎に成長せず、いったん発生した火炎核が消滅する。このような現象を失火という。
参照 可燃混合気失火
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/20 10:15 UTC 版)
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