劈開

デジタル大辞泉

へき‐かい【^×劈開】

読み方：へきかい

［名］(スル)

１ 裂き開くこと。切り開くこと。

「連句の研究上に一つの新断面を—するだけの効果は」〈寅彦・連句雑俎〉

２ ひびが入って割れること。

３ 結晶が、ある特定の平面に平行に割れること。また、そのように割れやすい性質。その面に垂直な方向の原子・イオン・分子間の結合力が弱いために起こる。

走査電子顕微鏡基本用語集

劈開　cleavage,cleaving

断面観察をするときの試料作製法の一つ。結晶性試料が特定の結晶面に沿って割れる劈開性を持っているときに利用される。結晶性基板の上に作ったデバイスの断面を作る場合にしばしば使われる方法である。

関連する用語

• 断面観察

ウィキペディア

へき開

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』 (2023/02/05 14:50 UTC 版)

へき開（劈開、へきかい、英: cleavage）とは、結晶や岩石の割れ方がある特定方向へ割れやすいという性質のこと。鉱物学、結晶学用語である。宝石の加工や、工学の分野で重要な性質の1つ。

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「劈開」の例文・使い方・用例・文例

• 二酸化ケイ素と結合している点で頁岩と、また粘板岩の劈開を持たない点で粘板岩と異なる堆積岩
• 明るい色の、透明または半透明で、劈開ができる非金属の鉱物（方解石または長石）の総称
• 結晶鉱物がある一定の方向に割れて劈開面を作る現象