ヘアフォーム (ムース)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 14:41 UTC 版)
整髪成分を泡状にしたもの。シリコンにより髪に艶を与える、固定力のない物もある。 ムースとも呼称される。ただし日本国内において化粧品/整髪料における“ムース”は資生堂の登録商標(第1315853号)であるため、一般的な商品名としては“フォーム”が使われる。 ヘアフォームはエアゾール容器から噴射したとき泡状となる整髪剤であり、手のひらに出した泡を髪に塗布して使用される。エアゾール容器(金属缶または樹脂耐圧容器)に原液と噴射剤が充填され、原液に界面活性剤を含有させることにより、原液が噴射されると同時に溶解していた噴射剤が大気圧で気化して泡状となる。 ヘアフォームは、使用前に振って使用することが定着したために原液の可逆的分離が許容されるというメリットがあり、原液の粘性や形状についての制約がほとんどなく、新規な機能を追求することが可能である。このメリットを活用して多くの製品が発売されており、セット樹脂により髪をハードにセットするもの、水溶性グリコール類を多量配合して高いウエット感を付与するもの、高分子シリコーンを配合してサラサラ感を付与するもの、リンス成分や油分を配合してトリートメント効果を付与するものなど、幅広く製品化されている。新素材を制約なく受け入れるヘアフォームにおいては、構成成分として、特に合成高分子とシリコーンがセット性と感触調整上重要な役割を果たすことから注目されており、現在も数多くの素材が開発され、ますます多機能・高機能化が進むと考えられる。
※この「ヘアフォーム (ムース)」の解説は、「整髪料」の解説の一部です。
「ヘアフォーム (ムース)」を含む「整髪料」の記事については、「整髪料」の概要を参照ください。
- ヘア・フォームのページへのリンク