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トロナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/22 17:12 UTC 版)

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トロナ
トロナの標本
分類 炭酸塩鉱物
シュツルンツ分類 5.CB.15
Dana Classification 13.1.4.1
化学式 Na3H(CO3)2·2H2O
結晶系 単斜晶系
モル質量 226.0[1]
モース硬度 2.5
光沢 ガラス光沢
無色、灰白色
比重 2.11 - 2.14[2]
密度 2.14 g/cm3
融点 >70℃ (分解する)[1]
文献 [3][4]
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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トロナ: trona[5])は、鉱物炭酸塩鉱物)の一種。化学組成は Na3H(CO3)2・2H2O、または Na3(CO3)(HCO3)・2H2O、または Na2CO3・NaHCO3・2H2O である。トロナ石トロナ鉱石重炭酸ソーダ石セスキ炭酸ナトリウム二水和物とも呼ばれる。形式的には1モルの炭酸ナトリウムと1モルの炭酸水素ナトリウムから構成される複塩である。

語源

アラビア語ナトロンの略語「trōn」がスウェーデン語の「trona」、またはスペイン語の「trona」を経由して英語の「trona」となった。

産出地

大河塩湖(ソーダ湖)の周辺に産出する。ナイル川下流域は歴史的な産出地である[6]。塩湖の例としてはマガディ湖ケニア[7]マカディカディ塩湖ボツワナ[8]等があり、オーエンズ湖、シアルス湖(アメリカ合衆国)の場合は完全に干上がっている。グリーン・リバー市(アメリカ合衆国)周辺には、古第三紀に干上がった湖が、鉱床となって地下240~490mに存在している。

性質・特徴

用途・加工法

炭酸ナトリウムの原料として採掘されている。炭酸ナトリウムの製法には、トロナや塩水といった天然資源から精製する方法と、ソルベー法等の化学合成によるものとがある。アメリカでは、グリーンリバーの鉱床が発見されて以降、トロナを利用する方法に切り替わった。世界的には、全生産量のうちおよそ28%が天然由来となっている[9]

また、精製されたトロナはセスキ炭酸ナトリウム2水和物の無色針状結晶としてそのまま食品添加物洗剤などに使われている。

脚注

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参考文献

関連項目

外部リンク



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