トロコイドポンプ
トロコイド曲線による歯形を用いた容積型のオイルポンプのこと。ケーシングに対して、回転する内側にトロコイド曲線で構成される複数の小室を設けたスリーブ内に、これよりひとつ少ない歯を有するローターが内接されている。回転により容積を変化させ、オイルを吸引、吐出する。ローターおよびスリーブは焼結合金でも製作可能であり、安価で騒音も小さいため、実用車では従来のギヤポンプに代わって多く使用されていた。しかし、基本的な繕造のものは軸方向の厚みが大きく、最近はこの変形型である薄い多数歯のトリコロイドポンプが使用されている。高性能エンジンでは、高速時の信頼性と高い吐出圧が必要であるためギヤポンプが使われている。
- トロコイドポンプのページへのリンク