ガススプリング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/20 00:46 UTC 版)
「ショックアブソーバー」の記事における「ガススプリング」の解説
ガススプリングはショックアブソーバーとほぼ同じ構造ながら、ばねの減衰装置ではない。これは内部に高圧ガスを封入した空気ばねの一種であり、気体の膨張力によって機械構造を変位させる動力源として用いられるもので、ガスストラットやガスシリンダーなどとも呼ばれる。主に跳ね上げ式の蓋や扉などを持ち上げる機構に用いられ、ガス圧による作動だけでは変位速度が速すぎるため、ポートの通気抵抗によって変位速度を抑え、作動速度をほぼ一定に保っている。 封入された気体の圧力によっては本体の大きさに比較して大きな力を発揮することができ、ライトバンやハッチバック車など、自動車の跳ね上げ式バックドアで広く用いられている。高級車ではボンネット(エンジンフード)の支持にもボンネットダンパーとして用いられている。ガルウイングドアやトヨタ・セラなどに採用された跳ね上げ式のドアにも開閉を補助するガススプリングが用いられている。ガススプリングは経年により次第にガス圧が低下して、ドアやボンネットを保持する能力が失われることもある。 椅子座面昇降調整機構の昇力発生にも使われる。
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