不等チャンファー
MTにおいて、同期後に噛み合ってトルク伝達するカップリングスリーブや、ギヤスプライン歯面の片面を少し削り(全周の歯でなく半周程度)、スプライン先端のチャンファー(面取り部)は左右のどちらか片方が狭くなるのでこう呼ぶ。この削り加工はギヤ抜け防止のために行われる。ギヤ抜けは、ギヤスプライン全歯が均等にトルク伝達状態で、ギヤが軸受け隙間で微少に傾いた場合、歯面の接触点は1回転する間に軸方向に動き、スリーブを抜け方向に動かすために(入り方向はストッパーがあり動かない)発生すると考えられる。そのため対策として全歯均等トルク分担をやめ、180度対角線上の歯だけで分担するように、ほかの歯面を削る。
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