生産試作車
生産準備段階において、量産化のための生産性を確認するために、量産設備を使用して製作される試作車のこと。前工程の開発段階では、開発の出来栄えを確認する開発試作車(設計・実験部門)がつくられたが、ここで検出され改良された設計品質が生産試作車に継承されると考えてよい。生産試作は通常1次、2次に分けて数か月にわたって行い、その後、先行量産、量産へと移行。極力量産設備を使用して、量産体制の問題点を検出、改善手段を講じるのが目的だが、初期の段階では量産設備が間に合わないとともあり、試作設備を使って行われることもある。
量産試作車
生産試作車ということもあるが、生産は意味する範囲が広く、量産というほうがわかりやすいので、量産試作がよく使われる。開発がほぼ終了し、その量産準備段階の終離において、量産における設備、作業上の問題を抽出するために、量産設備を使用して量産担当職場で試しに製作されるクルマのこと。量産試作は通常1次、2次に分けて数か月にわたって行い、その後、量産へと移行していく。最近は新型車開発期間の短縮を目指して、開発段階の設計品質や製造設備の品質を上げて、問題点をできるだけ事前につぶし込み、1回だけの量産試作しか行わない場合も多くなりつつある。なお、先行量産の意を含めて、パイロットプロダクションなどともいう。
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