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マーカサイト【marcasite】

読み方:まーかさいと

白鉄鉱


白鉄鉱(Marcasite)

白鉄鉱
Kent Co.,Dover,England
FeS2 画像の幅約2.6cm

白い粘土ヤリ先のような形状をした白鉄鉱の結晶入った
標本です。
古い標本のために表面濃色変化していますが、本来は
淡い真鍮色をした鉱物です。

白鉄鉱(Marcasite)

白鉄鉱 白鉄鉱
Silius,Cagliari Province,Sardinia,Italy
FeS2 画像の幅約1.1cm、6.2cm

淡い真鍮色をした白鉄鉱の結晶集合体です。
黄鉄鉱(Pyrite)と同じ化学組成鉱物ですが、扁平な尖った結晶形を
しているのが特徴です。

白鉄鉱

(marcasite から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/09 08:05 UTC 版)

白鉄鉱
分類 硫化鉱物
化学式 FeS2
結晶系 斜方晶系
へき開 あるが、程度は弱い
モース硬度 6 - 6.5
光沢 金属光沢
薄い真鍮色
条痕 灰黒色
比重 4.9
プロジェクト:鉱物Portal:地球科学
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白鉄鉱(はくてっこう、marcasite)は、鉱物(硫化鉱物)の一種。組成は黄鉄鉱と同じ FeS2 であるが、結晶構造が異なるため、別種の鉱物に分類される(同質異像)。

黄鉄鉱が高温・酸性の条件で生成されるのに対し、白鉄鉱は低温・アルカリ性の条件で生成される。主に粘土中にボール状で産出することが多い。

日本のような多湿の場所では、水分と反応して硫酸を作り、他の標本や保管容器などを侵すため、密閉保存する必要がある。

白鉄鉱グループ

  • 白鉄鉱(marcasite) : FeS2
  • セレン鉄鉱(ferroselite) : FeSe2
    • 「ハスト鉱(hastite) : CoSe2」は2009年に否定され[1]、セレン鉄鉱のシノニムとされた[2]
  • クルレルダイト(kullerudite) : NiSe2
  • フローベルグ鉱(frohbergite) : FeTe2
  • マタゲマイト(mattagamite) : CoTe2

関連項目

参考文献

外部リンク

  1. ^ Frank N. Keutsch, Hans-Jürgen Förster, Chris J. Stanley, Dieter Rhede (September 11, 2009). “The discreditation of hastite, the orthorhombic dimorph of CoSe2, and observations on trogtalite, cubic CoSe2, from the type locality.”. Canadian Mineralogist 47 (4): 969–976. doi:10.3749/canmin.47.4.969. http://canmin.geoscienceworld.org/content/47/4/969. 
  2. ^ Hastite: Hastite mineral information and data.”. www.mindat.org. 2016年10月20日閲覧。


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