ecgonineとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 学問 > 化学物質辞書 > ecgonineの意味・解説 

エクゴニン

分子式C9H15NO3
その他の名称エクゴニン、Ecgonine、(1R,5S)-3β-Hydroxy-8-methyl-8-azabicyclo[3.2.1]octane-2β-carboxylic acid
体系名:(1R,5S)-3β-ヒドロキシ-8-メチル-8-アザビシクロ[3.2.1]オクタン-2β-カルボン酸


エクゴニン

(ecgonine から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/08 02:31 UTC 版)

エクゴニン
識別情報
CAS登録番号 481-37-8 
PubChem 91460
ChemSpider 82586 
DrugBank DB01525
KEGG C10858
特性
化学式 C9H15NO3
モル質量 185.2203 g·mol−1
密度 1.293 ± 0.06 g·cm−3
融点

198–199 °C

特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

エクゴニン(Ecgonine)は、コカの葉に天然に含まれるトロパン誘導体のトロパンアルカロイドである。コカインと構造上の類似性を持ち、代謝物質かつ前駆体である。そのため、エクゴニン自体の前駆体となる既知の全ての物質とともに、2016年現在の日本では麻薬及び向精神薬取締法によって規制がかけられている。

最初は有機溶剤を使用して製造されていたが、昭和初期に長澤哲吉氏によって水浸法(アルカロイドを水により抽出する方法)の製造方法が発見されて、江東製藥株式會社によって商品化された。

構造と性質

エクゴニンは、コカインを酸またはアルカリで加水分解することにより得られ、水1分子とともに結晶化する。結晶は、198℃から199℃で溶解する。左旋性であるが、アルカリと共に温めると右旋性のイソエクゴニンとなる。

エクゴニンはトロピンの持つ水素1つがカルボキシ基に置換された構造をしている。よって、トロピンと同様にエクゴニンも、窒素によって架橋されたシクロペンタン骨格、すなわち、トロパン骨格を有している。また、シクロペンタン環の部分にはカルボキシ基の他にも、水酸基が結合している。このためエクゴニンは、第3級アミンカルボン酸第2級アルコールとしての性質も持つ。なお、エクゴニンを五酸化リンで処理すると無水エクゴニン(エクゴニジン)となって、塩酸とともに280℃に加熱すると二酸化炭素を脱離してトロピジンを生じる。

関連項目

出典

外部リンク



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ecgonine」の関連用語

ecgonineのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ecgonineのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
独立行政法人科学技術振興機構独立行政法人科学技術振興機構
All Rights Reserved, Copyright © Japan Science and Technology Agency
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのエクゴニン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS