相互相関関数
二つの異なる関数(あるいは図形)において、二つの関数(あるいは図形)の位置を相対的にずらして、重なりの強度を位置について積分した関数(あるいは図形)。対象とする関数をf、g、二つの関数のずれをx、位置の変数をXとすると、Rfgは次のように書ける。Rfg=∫f(X)g*(X-x)dX. ただし、*は複素共役を示す。像等の実関数の場合は、g*(X-x)=g(X-x)である。Rfgの強度が強くなるところは、二つの関数(あるいは図形)が似ていることを示している。対象となる二つの関数が同じ場合、は自己相関関数になる。例として、収束電子回折で格子定数の精密化を図る目的で、実験で得た HOLZ line 図形と動力学シミュレーションによるHOLZ line 図形のを計算して、それが最大になるように、格子定数を決定する。(相関が大きければマッチングがよい)の計算にはコンピューターでの計算の高速化を図るために、高速フーリエ変換法を利用して行う。この計算は「ある関数ののフーリエ変換は、中のそれぞれの関数のフーリエ変換の積になる」という定理に基づいている。すなわち、各関数のフーリエ変換を計算して、その積を取り、その結果を逆フーリエ変換することによってを計算する。
- 相互相関関数
Weblioに収録されているすべての辞書から相互相関関数を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。

- 相互相関関数のページへのリンク