クロス・アサインメント
【英】: cross-assignment
一般に不動産の交差的な譲渡すなわち、A がその資産を B に譲渡するのと同時に、B がその資産を A に譲渡するような場合をいう。 石油・ガスのリースにおいては、いわゆるプーリングあるいはユニタイゼーションの場合に特に問題となる。プーリングの形成には、(1) 複数の土地所有者 (レッサー)がそれぞれの所有地をまとめて共同リース(community lease)を実施する場合(ロイヤルティ・インタレストのプーリング)、(2) 複数のリース権者(レッシー)がそれぞれのリース契約中のプーリング条項によってレッサーから与えられている権利を発動する場合(ワーキング・インタレストのプーリング)、(3) 資源保存(コンサーベーション)関係の法規に基づいて、地方自治体により強制的に実施される場合の三通りがあるが、後二者の場合も土地所有者のロイヤルティのプーリングにまで及ぶことになる。プーリングが実行されると、それに参加した個々の土地所有者は、元来のリース契約のロイヤルティ条項とは違って、プールされた土地全体を一単位と見てそのどこからの生産に対しても、それぞれの所有地の面積に比例して配分されるロイヤルティを受け取ることになる。 これは各土地所有者がロイヤルティ取得権という不動産権の一部を互いに譲渡しあった、すなわちクロス・アサインしたものという見方ができる。しかし、現実に法律的にそのように見なしているのは、テキサス州とカリフォルニア州の法廷ぐらいで、大部分の産油州では、プーリングは不動産権の譲渡をもたらすものではなく、各土地所有者(レッサー)と各リース権者(レッシー)との間の権利が変更されるにすぎないとしている。 |

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