指大辞とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 指大辞の意味・解説 

指大辞

(augmentative から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/18 09:56 UTC 版)

指大辞(しだいじ、英語: augmentative)は、拡大辞増大辞とも呼ばれ、大きいものを表すために名詞に加えられる単語の接辞をいう。

概要

指大辞は指小辞と逆に、並はずれて大きい、強い、激しいことを意味する。そこから感嘆・賛美の意味や、逆に非難・否認の情緒的表現としても使われる[1]。とくにロマンス語スラブ語で発達している[1]

言語例

ロマンス諸語

イタリア語では接尾辞「-one」が使用される。

ポルトガル語では接尾辞「-ão」が使用される。

スペイン語では接尾辞「-on」(女性は-ona)が使用される。

フランス語では接尾辞「-on」が付くものがあるが(例:médaillon メダリオン/大きなメダル)指小辞の場合も多い(例:chaton 子猫)。violonは「小さなヴィオールつまりヴァイオリン」でイタリア語のvioloneとは逆。

スラブ諸語

ロシア語の指大辞接尾辞には「-ище」(女性は-ища)、および「-ина」の2種類がある[2]:118-119

その他

バントゥー諸語名詞クラスが指大辞的な意味を持つ場合がある。例:スワヒリ語 jitu(巨人)< mtu(人)。

エスペラントでは接尾辞「-eg-」を指大辞として使用する[3]

脚注

  1. ^ a b 「指大辞」『言語学大辞典』 第6巻 術語編、三省堂、1996年、650-651頁。ISBN 4385152187 
  2. ^ 井桁貞敏『標準ロシア語文法』三省堂、1961年。 
  3. ^ wikibooks:エスペラント/文法/接尾辞



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  指大辞のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「指大辞」の関連用語

指大辞のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



指大辞のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの指大辞 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS