急性
Acute
【概要】 病気の経過で、急激なもの、短期間のものを示す形容詞。その後の経過は悪化して死亡にいたるもの、完全に回復するもの、そして慢性に移行するものがある。
【詳しく】 慢性ほどゆっくりではないものを亜急性と言ったり、急性で程度のひどいものを劇症と言ったりする。
《参照》 慢性
急性脂肪肝
Hepatic steatosis, acute-
【概要】 核酸系逆転写酵素阻害剤によってDNAポリメラーゼγが阻害され、このためにミトコンドリアの障害が起こり、乳酸アシドーシスと急性脂肪肝を招く。他にミオパチーや心筋症、膵炎、末梢神経障害を起こす。
【詳しく】 類似する病態としては小児でウイルス感染とアスピリン内服が引き金になって起こるReye症候群と、妊娠後期に発生する妊娠性急性脂肪肝(HELLP症候群)があげられる。いずれも急性脂肪肝により肝不全となり、迅速な治療が必要である。急性妊娠脂肪肝では、急激な低蛋白血症、DIC、腎不全を起こすので帝王切開を急ぐ。Reye症候群では、劇症肝炎としての治療が必要である。
《参照》 核酸系逆転写酵素阻害剤、 ミトコンドリア、 乳酸アシドーシス
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