Zabbixとは? わかりやすく解説

Zabbix

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/24 08:13 UTC 版)

Zabbix
Linuxで動作しているZABBIX 1.1アルファ6
開発元 Zabbix社
最新版

7.2.7 - 2025年5月20日 (2か月前) (2025-05-20)

[1] [±]
リポジトリ
対応OS クロスプラットフォーム
サポート状況 アクティブ
種別 ネットワーク監視システム
ライセンス GNU General Public License
公式サイト https://www.zabbix.com/jp/
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Zabbix社
種類 ラトビア民間法人
略称 Zabbix
本社所在地  ラトビア
117 Dzelzavas Street, Riga
設立 2005年
業種 情報通信業
事業内容 Zabbixの開発、保守、トレーニング
代表者 アレクセイ・ウラジシェフ
主要子会社 Zabbix Japan
外部リンク https://www.zabbix.com/
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Zabbix Japan合同会社
種類 合同会社
略称 Zabbix Japan
本社所在地 日本
105-0021
東京都港区東新橋 2-16-3 カーザベルソーレ8階
設立 2012年10月1日
業種 情報通信業
事業内容 Zabbixの日本におけるサポート及びトレーニング
代表者 寺島広大
外部リンク https://www.zabbix.com/jp/
特記事項:日本支社のZabbix Japan合同会社は初の海外法人として設立された
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Zabbix はアレクセイ・ウラジシェフ(Alexei Vladishev)によって作られた、ネットワーク管理ソフトウェアである。様々なネットワークサービス、サーバ 、その他のネットワークハードウェアのステータスを監視・追跡できる。現在はウラジシェフが設立したZabbix社によって開発が継続されている。

概要

Zabbixはデータ格納のためMySQL, PostgreSQL, SQLite, Oracleを利用する[2]。バックエンドはC言語で、WebフロントエンドPHPで書かれている。Zabbixにはいくつかの監視方法がある。シンプルチェックは監視対象にソフトウェアをインストールする必要なく、SMTPやHTTPなどの標準サービスで、可用性と応答性の確認をすることが可能。ZabbixエージェントをUNIX、Windows等の監視対象にインストールすれば、CPUロード、 ネットワーク使用率、ディスク容量などのようなステータスの監視も可能。Zabbixは監視対象にエージェントのインストールを行わずに、SNMPTCPICMP経由、IPMI、SSHtelnetを利用した監視もサポートしている。また、ZabbixはXMPPを含む様々なリアルタイム通知メカニズムを有している。 Zabbixのライセンスは6.4まではGNU General Public Licenseバージョン2であるが、7.0よりGNU Affero General Public Licenseバージョン3.0[3]へ変更となっている。

Zabbix 3.0.0ダッシュボード

構成

Zabbixは複数の独立したモジュールで構成されている。

  • サーバ
  • エージェント
    • C言語で書かれた Zabbix agent と、Go言語で書かれた Zabbix agent2 の2種類がある
  • フロントエンド
  • プロキシ

サーバ、エージェント、及びプロキシは C言語で書かれており、フロントエンドはPHPJavaScriptで実装されている。

リリース

画像外部リンク
Zabbixのリリース年表

最初の安定版が1.0としてリリースされて以来、Zabbixのバージョンは、マイナーバージョンの番号のみが上がっていっている。しかし実際は全マイナーバージョンアップにて多くの新機能が実装されており、リビジョンアップでは、主にバグフィックスが行われている。

Zabbixのバージョン採番方法は変更された。初めの2安定バージョンは1.0と1.1だったが、1.1以降は奇数番号を開発バージョン、偶数番号を安定バージョン用にすることが決まった。その結果、1.1の後、1.3が開発版、1.4が安定版リリースとなった。

歴史

1998年、ZabbixはAlexei Vladishev(アレクセイ・ウラジシェフ)によって、ある銀行の社内プロジェクトとして開発された[4]

2001年、GPLの元一般に公開された[4][5]

2004年、最初の安定版バージョン1.0がリリースされた[6]

2006年、バージョン1.1がリリースされ、2007年に1.4、2008年に1.6、2009年には1.8がリリースされた。

2012年、初の長期サポート[7] 版(Long Term Support)である2.0LTSがリリースされた。

2016年に3.0 LTS、2018年に4.0 LTS[8]、2020年に5.0 LTS[9] 、2022年に6.0 LTS[10] 2024年に7.0 LTS[11]がリリースされている。

脚注

  1. ^ Release Notes”. 2025年6月13日閲覧。
  2. ^ 4.4まではIBM Db2もサポートしていた
  3. ^ https://www.zabbix.com/documentation/7.0/en/manual
  4. ^ a b Presentation, containing early history
  5. ^ Freshmeat announcement page
  6. ^ Zabbix release list
  7. ^ Zabbix Life Cycle & Release Policy”. www.zabbix.com. 2020年5月13日閲覧。
  8. ^ Release Notes for Zabbix 4.0.0”. www.zabbix.com. 2019年1月19日閲覧。
  9. ^ Release Notes for Zabbix 5.0.0”. www.zabbix.com. 2020年5月13日閲覧。
  10. ^ Release Notes for Zabbix 6.0.0”. www.zabbix.com. 2023年1月23日閲覧。
  11. ^ Release Notes for Zabbix 7.0.0”. www.zabbix.com. 2024年7月26日閲覧。

参考

関連項目

  • ネットワーク監視ソフトウェアの比較英語版

外部リンク


Zabbix

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ソフトウェア資産管理」の記事における「Zabbix」の解説

オープンソースネットワーク監視システムであり、スクリプトによってFLEXlmにも対応する

※この「Zabbix」の解説は、「ソフトウェア資産管理」の解説の一部です。
「Zabbix」を含む「ソフトウェア資産管理」の記事については、「ソフトウェア資産管理」の概要を参照ください。

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