WGCマッチプレーとは? わかりやすく解説

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WGCマッチプレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/19 06:59 UTC 版)

WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー
トーナメント情報
創設 1999
開催地 テキサス州
オースティンCC
基準打数 71
ヤーデージ 7,108ヤード (6,500 m)
ツアー PGAツアー
ヨーロピアンツアー
競技方法 マッチプレー
賞金総額 2000万米ドル
開催月 3月
最高記録
スコア 8 & 7 タイガー・ウッズ (2008年)
最終優勝者
サム・バーンズ
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WGCデルテクノロジーズ・マッチプレー(WGC-Dell Technologies Match Play)は、1999年に創設された世界ゴルフ選手権の一戦として、毎年3月下旬に開かれるゴルフの大会である。

概要

スポンサーは1999年の第1回から2014年までアクセンチュア(旧アンダーセンコンサルティング)であり、同社は1995年から98年までアンダーセンコンサルティング・ワールドチャンピオンシップ・オブ・ゴルフのスポンサーを務めていた。2014年まではWGCの第1戦として2月下旬に開催されていた。2015年はキャデラックが協賛[1]。2016年から19年まではデルがタイトルスポンサーとなる予定。

出場資格は「世界ランキング64位以内」の選手。そのため、有資格者に欠場があった場合は繰り上げがあり、その繰り上げ選手も(世界ランキングにより)順番が定められている。「マッチプレーでは何が起こるか分からない」とよく言われるが、トーナメントの展開は毎回波乱に富み、上位シード選手がほとんど早期敗退することも珍しくない。それだけに、上位進出の常連選手たちは“マッチプレー巧者”とみなされる。

優勝者には、1924年から1927年に(当時はマッチプレー方式の)全米プロゴルフ選手権で4連覇を達成したウォルター・ヘーゲンにちなんだ「ウォルター・ヘーゲン・カップ」が贈呈される。

1994年から1996年までマッチプレー方式の「全米アマチュア選手権」に3連覇していたタイガー・ウッズでも、このタイトルは遠い道のりだった。2000年の大会では決勝でダレン・クラークに敗れて準優勝になり、2002年には1回戦敗退もある。それだけに、2003年の大会初優勝には重みがあった。続く2004年に大会連覇を達成しているが、2005年は2回戦敗退で終わり、3連覇はならなかった。

大会は最初の3日間が1組4名の計16組に分かれて3日間の総当たり戦を実施。1位のみノックアウト方式の決勝トーナメントに進出し(1位の勝ち星が並ぶ場合はサドンデスストロークプレー形式のプレーオフを実施)、最終日に優勝者を決定する。2014年までは64選手によるノックアウト方式で実施。2010年まで決勝のみ36ホールで実施していた。

開催コース

会場 開催地
2016–23 オースティンCC[2][3] オースティン (テキサス州)
2015 TPCハーディング・パーク英語版[4] サンフランシスコ
2009–14 ザ・ゴルフクラブ・アット・ダブマウンテン マラナ (アリゾナ州)
2007–08 ザ・ギャラリーGC マラナ (アリゾナ州)
2002–06 ラ・コスタ・リゾート&スパ カールスバッド (カリフォルニア州)
2001 メトロポリタンGC ビクトリア州
1999–2000 ラ・コスタ・リゾート&スパ カールスバッド (カリフォルニア州)

歴代決勝戦結果

ツアー 優勝者 シード ランク 準優勝者 シード ランク スコア 賞金総額($) 優勝賞金($) 会場
WGC-Dell Technologies Match Play
2023 EUR, PGAT サム・バーンズ 13 キャメロン・ヤング 15 20,000,000 3,500,000 Austin, Texas
2022 EUR, PGAT スコッティ・シェフラー 5 5 Kevin Kisner 29 33 4 and 3 2,100,000 12,000,000 Austin, Texas
2021年 EUR, PGAT ビリー・ホーシェル 32 34 スコッティ・シェフラー 30 32 2 & 1 1,820,000 10,500,000 オースティン
2020年 新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止[5]
2019年 EUR, PGAT ケビン・キスナー 48 50 マット・クーチャー 23 24 3 & 2 1,745,000 10,250,000 オースティン
2018年 EUR, PGAT バッバ・ワトソン 35 39 ケビン・キスナー 36 32 7 & 6 1,700,000 10,000,000 オースティン
2017年 ダスティン・ジョンソン 1 1 ジョン・ラーム 21 1 up 1,660,000 9,750,000 オースティン
WGC-Dell Match Play
2016年 ジェイソン・デイ (2) 2 2 ルイ・ウェストヘーゼン 16 18 5 & 4 1,620,000 9,500,000 オースティン
WGC-Cadillac Match Play
2015年 ローリー・マキロイ 1 1 ゲリー・ウッドランド 50 52 4 & 2 1,570,000 9,250,000 ハーディングP
WGC-Accenture Match Play Championship
2014年 ジェイソン・デイ 8 11 ビクトル・デュビッソン英語版 27 30 23ホール 1,530,000 9,000,000
2013年 マット・クーチャー英語版 21 23 ハンター・メイハン 23 25 2 & 1 1,500,000 8,750,000
2012年 ハンター・メイハン英語版 21 22 ローリー・マキロイ 2 2 2 & 1 1,400,000 8,500,000
2011年 ルーク・ドナルド 9 9 マルティン・カイマー 2 2 3 & 2 1,400,000 8,500,000
2010年 イアン・ポールター 9 11 ポール・ケーシー 6 8 4 & 2 1,400,000 8,500,000
2009年 ジェフ・オギルビー (2) 8 8 ポール・ケーシー 23 23 4 & 3 1,400,000 8,500,000
2008年 タイガー・ウッズ (3) 1 1 スチュワート・シンク 22 22 8 & 7 1,350,000 8,000,000
2007年 ヘンリク・ステンソン 9 9 ジェフ・オギルビー 11 11 2 & 1 1,350,000 8,000,000
2006年 ジェフ・オギルビー 52 54 デービス・ラブ3世 23 24 3 & 2 1,300,000 7,500,000
2005年 デビッド・トムズ 14 15 クリス・ディマルコ 16 17 6 & 5 1,300,000 7,500,000
2004年 タイガー・ウッズ (2) 1 1 デービス・ラブ3世 3 4 3 & 2 1,200,000 7,000,000
2003年 タイガー・ウッズ 1 1 デビッド・トムズ 6 7 2 & 1 1,050,000 6,000,000
2002年 ケビン・サザーランド英語版 62 64 スコット・マキャロン英語版 45 47 1 up 1,000,000 5,500,000
2001年 スティーブ・ストリッカー 55 90 ピエール・フルケ英語版 21 45 2 & 1 1,000,000 5,000,000
WGC-Andersen Consulting Match Play Championship
2000年 ダレン・クラーク 19 19 タイガー・ウッズ 1 1 4 & 3 1,000,000 5,000,000
1999年 ジェフ・マガート英語版 24 25 アンドリュー・マギー英語版 50 51 38ホール 1,000,000 5,000,000

脚注

関連項目

外部リンク




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