コロシアム・ファースト・アルバムとは? わかりやすく解説

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コロシアム・ファースト・アルバム

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/25 17:05 UTC 版)

コロシアム・ファースト・アルバム
コロシアムスタジオ・アルバム
リリース
録音 1968年 - 1969年
ジャンル プログレッシブ・ロックジャズ・ロック
時間
レーベル フォンタナ・レコード
ダンヒル・レコード
プロデュース トニー・リーヴス、ジェリー・ブロン
専門評論家によるレビュー
チャート最高順位
  • 15位(イギリス[1]
  • コロシアム アルバム 年表
    コロシアム・ファースト・アルバム
    (1969年)
    ヴァレンタイン組曲
    (1969年)
    テンプレートを表示

    コロシアム・ファースト・アルバム[2]』(原題:Those Who Are About to Die Salute You)は、イギリスプログレッシブ・ロックバンドコロシアム1969年に発表した初のスタジオ・アルバム

    背景

    コロシアムは結成当初、ジェイムス・リザーランドとジム・ローチェのツイン・ギター編成だったが[3]、ローチェはバンド初のレコーディングとなった「Backwater Blues」(レッドベリーのカヴァー)だけで脱退し[4]、最終的にはリザーランドが単独でギターを担当するようになった。

    「Walking in the Park」はグレアム・ボンド・オーガニゼーションのアルバム『There's a Bond Between Us』(1965年)からの曲のカヴァーで、ディック・ヘクストール=スミスはオリジナル・ヴァージョンのレコーディングにも参加している[5]。「Debut」はコロシアムが最初に作った曲で、トニー・リーヴスによれば、ベース・ラインはミック・テイラー(コロシアム結成前のヘクストール=スミス、リーヴス、ジョン・ハイズマンと共にブルース・ブレイカーズで活動していた)の弾いていたギター・フレーズを少し変えたものだという[6]。「Mandarin」は日本の音階を元に作られた曲である[4]

    反響・評価

    本作は1969年5月17日付の全英アルバムチャートで15位を記録した[1]。Mike DeGagneはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「当時のジャズフュージョン・バンドと違うサウンドを生み出しているのみならず、いとも簡単に型破りな要素をまとめ上げ、味わい深く極めて意義深い音楽的路線に結実させている」と評している[7]

    収録曲

    特記なき楽曲はメンバー5人の共作。3. 4. 5. 8.はインストゥルメンタル

    1. ウォーキング・イン・ザ・パーク - "Walking in the Park" (Graham Bond) – 3:57
    2. プレンティー・ハード・ラック - "Plenty Hard Luck" – 4:29
    3. マンダリン - "Mandarin" (Tony Reeves, Dave Greenslade) – 4:26
    4. デビュー - "Debut" – 6:22
    5. ビーウェア・ザ・アイデス・オブ・マーチ - "Beware the Ides of March" – 5:39
    6. ザ・ロード・シー・ウォークド・ビフォー - "The Road She Walked Before" (Dick Heckstall-Smith) – 2:45
    7. バックウォーター・ブルース - "Backwater Blues" (Leadbelly) – 7:40
    8. ゾーズ・アバウト・トゥ・ダイ - "Those About to Die" – 4:52

    アメリカ盤LP

    ダンヒル・レコードから発売されたアメリカ盤LP(DS-50062)は、本作からの4曲と次作『ヴァレンタイン組曲』(1969年)からの「The Kettle」及び「Valentyne Suite」を含む内容で、ジャケット・デザインもイギリス盤と異なる[8]

    サイド1

    1. "The Kettle" (D. Heckstall-Smith, Jon Hiseman) – 4:19
    2. "Plenty Hard Luck" – 4:20
    3. "Debut" – 5:13
    4. "Those About to Die" – 4:47

    サイド2

    1. "Valentyne Suite" (D. Greenslade, J. Hiseman, D. Heckstall-Smith) – 15:18
    2. "Walking in the Park" (G. Bond) – 3:49

    参加ミュージシャン

    アディショナル・ミュージシャン

    脚注

    1. ^ a b COLOSSEUM | Official Charts Company - 「Albums」をクリックすれば表示される
    2. ^ 2005年発売の再発CD(ARC-7083)に準拠。旧規格CD(TECP-25458)の邦題は『コラシアム・ファースト
    3. ^ Heckstall-Smith, Dick; Grant, Pete (2004). Blowing the Blues: Fifty Years Playing the British Blues. Clear Press Ltd. pp. 105-108. ISBN 9781904555049  Google Books参照
    4. ^ a b c d ジョン・ハイズマンによるライナーノーツ(LPの中ジャケットに記載)
    5. ^ Walking in the Park - Graham Bond Organization | AllMusic - Song Review by Richie Unterberger
    6. ^ Interview with Tony Reeves”. Let It Rock. DMME.net (2003年7月). 2003年11月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年5月3日閲覧。
    7. ^ Those Who Are About to Die Salute You - Colosseum | AllMusic - Review by Mike DeGagne
    8. ^ Colosseum - Those Who Are About to Die Salute You (Vinyl, LP, Album) at Discogs - アメリカ盤LPの情報


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