Swiftletとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Swiftletの意味・解説 

アナツバメ

(Swiftlet から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/13 06:28 UTC 版)

アナツバメ
コシジロアナツバメ
Aerodramus spodiopygius
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: アマツバメ目 Apodiformes
: アマツバメ科 Apodidae
: アナツバメ族 Collocaliini
和名
アナツバメ(穴燕)
英名
swiftlet, cave swiftlet
下位分類群

アナツバメ(穴燕)は、アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ族 (Collocaliini) の総称、またはその一部。(アツバメとアツバメの違いに注意)

総称としての「アナツバメ」にはヒマラヤアナツバメ属 Aerodramusやアナツバメ属 Collocalia などが含まれ、洞穴内の壁に営するもの(洞穴生物)が多い[1]。アマツバメ科は、ツバメなどスズメ目ツバメ科に属するツバメ類と形態や飛翔方法が類似するが、系統学的に類縁は遠く、収斂進化によって似るに過ぎない。

アナツバメ族は、Aerodramus(約27種)、Collocalia(約3種)、Hydrochous(約1種)、Schoutedenapus(約2種)の計4属約33種からなる。ただしこのうち、Schoutedenapusの種の和名には「アナツバメ」が入っていない(他の3属の種には入っている)。Aerodramusを置かずCollocaliaに含めることがあり、その場合Collocalia(つまり先の分類でのCollocalia + Aerodramus)をアナツバメ属と訳し、アナツバメ属のことをアナツバメと呼ぶことがある。

以下では特に断らない限りアナツバメ族について述べる。

特徴

アナツバメの生息するタイの島

全長10 - 15センチメートル (cm) の小型の鳥。南アジア東南アジア・熱帯太平洋オーストラリア北部の海岸や島に分布する。最大の生息地は、ボルネオの大鍾乳洞群地帯。

山地海岸にある天井の高い洞窟内で集団繁殖し、洞窟の天井・壁面に営巣する[1]。他のアマツバメ科の鳥同様、羽毛など空中で得られる浮遊物を飛翔しながら集めて巣材とし、これを唾液腺から分泌される粘着質の分泌物で固めた巣を作る。この点が類縁の遠いツバメが泥を地表で採取して巣財にするのと大きく異なる。うちジャワアナツバメ A. fuciphagus とオオアナツバメ A. maximus 2種の巣は空中から集めた巣材をわずかしか使わず、ほとんど全てが唾液腺の分泌物でできており、中華料理の高級食材である燕の巣として利用される。

食虫性で、日中に飛びながら膜翅類双翅類を捕らえる。

Aerodramusに属する種は、真っ暗な洞穴内でエコロケーションをする。鳥類でエコロケーションをするのは、アナツバメとアブラヨタカだけである。従来、Aerodramusはエコロケーションをし、CollocaliaHydrochousはエコロケーションをしないと考えられていたが、コビトアナツバメ C. troglodytesがエコロケーションをすることが2004年に発見され、この区別は崩れた[2]

Aerodramus

Collocalia

Hydrochous

Schoutedenapus

出典

関連項目

燕の巣




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Swiftlet」の関連用語

Swiftletのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Swiftletのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのアナツバメ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS