ハイドン:ソナタ 第40番(ウィーン原典版番号) 変ホ長調
英語表記/番号 | 出版情報 | |
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ハイドン:ソナタ 第40番(ウィーン原典版番号) 変ホ長調 | Sonate für Klavier Nr.40 Es-Dur Hob.XVI:25 op.13-5 | 作曲年: 1773?年 出版年: 1774年 初版出版地/出版社: Kurzböck |
作品解説
1773年に作曲され、エステルハージ侯ニコラウスに献呈された6曲から成る作品13のピアノ・ソナタ(Hob. XVI/21-26)の5曲目で、全2楽章から成る。
第1楽章の変ホ長調はモデラートの4分の4拍子。楽章全体を通して細かい音価の音符が
特徴的である。左手の下降音形に伴われる右手のメロディーで開始する。提示部は他のピアノ・ソナタの第1楽章に比べ、様々な楽想に富んでいる。それ故、このピアの・ソナタは2楽章から成るのかもしれない。展開部(第28小節~)はその長さが提示部の半分にも満たないが、提示部で示された、右手に左手が付随する部分や、左右のユニゾンに装飾を加えたもの、左右の手による並進行といった様々なものが扱われている。再現部(第51小節~)は、提示部の終結に見られた右手の上声の第3音を忠実に再現してこの楽章を閉じる。
第2楽章はテンポ・ディ・メヌエットで、第1楽章と同じ変ホ長調で書かれている。右手が1小節先行する第1部、左手が1小節先行する第2部(第15小節~)、から成る。第1部及び第3部は最後の3小節を除き、第2部はすべて、後続する手が先行する手を忠実に模倣するカノンの手法による。
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