エス‐ディー‐ブイ【SDV】
読み方:えすでぃーぶい
《software defined vehicle》ソフトウエアの更新によって機能を追加・改善したり、セキュリティーを強化したりできる自動車。ソフトウエア定義自動車。ソフトウエア定義車両。ソフトウエアデファインドビークル。
ソフトウエアデファインド‐ビークル【software defined vehicle】
ソフトウェア定義型自動車
(Software Defined Vehicle から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/02/18 00:54 UTC 版)
ソフトウェア定義型自動車(英: Software Defined Vehicle)とは、固定されたハードウェア・システムではなく、ソフトウェアが車両の機能・性能を決定・更新する次世代の自動車[1]。
概要
固定化されたプラットフォームを有する従来の自動車とは異なり、SDVは集中型コンピューティング・プラットフォームとモジュール式ソフトウェア・アーキテクチャーに依存する。これらのシステムにより、自動車メーカーはソフトウェアを通じて多くの場合リモートで提供可能な OTA(Over The Air:無線通信)技術により、アップグレードする内部ソフトウェア・アーキテクチャーに依って、購入後も主要な機能、性能と安全性を継続的に向上できる[1]。
主な特徴
- OTA(Over The Air)アップデート: スマートフォンのように、無線通信でソフトウェアをインターネット経由で更新することにより、購入後も自動運転の向上や安全性の向上や最新の機能や性能が追加される[1]。
- 集中型アーキテクチャ: 多数の電子制御ユニット(ECU)を分担させる従来型と異なり、中央集権的なコンピューターと車載OSがシームレスで一元管理するため、柔軟で効率化される[1]。
- 高付加価値なユーザー体験: 個人の好みに合わせた運転支援やインフォテインメント、快適性を提供できるように人工知能と統合し、インターネット、スマートフォン、スマートシティのインフラと連携する[1]。
- ビジネスモデルの転換: 車両販売後のアップデートやサブスクリプションにより、メーカーは「売り切り」から「ストック型」のビジネスモデルへ転換[1]。
長所
- 購入後もアップデートにより継続的に機能が向上するので陳腐化が避けられる
- 初期不良があってもリコールせずにアップデートにより対応できる
短所
- ソフトウェアのアップデートでは限界がある場合やハードウェアのアップデートが必要な場合は従来通りサービス拠点に持ち込まなければならない
- クラッキングされるリスクがある
- 本来であれば所轄官庁に届け出てリコールすべき案件でもアップデートにより隠蔽される可能性がある
参考文献
- Liu, Zongwei, Wang Zhang, and Fuquan Zhao. "Impact, challenges and prospect of software-defined vehicles." Automotive Innovation 5.2 (2022): 180-194.
- Aust, Stefan. "Vehicle update management in software defined vehicles." 2022 IEEE 47th Conference on Local Computer Networks (LCN). IEEE, 2022.
- Keßler, Günter, et al. "The software defined vehicle–technical and organizational challenges and opportunities." International Stuttgart Symposium. Wiesbaden: Springer Fachmedien Wiesbaden, 2023.
関連項目
- コネクテッドカー
- V2X
- 高度道路交通システム
- テレマティクス
- Automotive Grade Linux
- モノのインターネット
- カーオーディオ/カーナビゲーション/車内エンターテインメント
- ワイルド・スピード ICE BREAK - 本作の中盤に「ニューヨーク中の一般車がハッキングされ暴走する」といった、脆弱性の問題を露呈させるシーンがある。
- 遠隔操作型小型車
注釈
外部リンク
- Software Defined Vehicleのページへのリンク