スライド‐バルブ【slide valve】
読み方:すらいどばるぶ
滑り弁。
スライドバルブ
吸気ポートの断面積に等しい穴径をもつ平板を、スライドさせることによって吸気通路面積を変化させ、出力制御を行うバルブ。バタフライ式のスロットルバルブに比べ、吸気抵抗が小さくなるのでレーシングエンジンに用いられたことがある。しかし、ハーフスロットル状態においては2つの円弧に固まれ、中心から離れた吸気通路となるため、混合気の流れに偏りが生じる。また、平板のバルブとハウジングとの気密を保持するのが難しく、現在ではレーシングエンジンでもバタフライ式の多連スロットルが用いられる。
スライドバルブ
(Slide valve から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/08/01 03:56 UTC 版)
スライドバルブとは、摺動体が移動することによって流体の移動を制御するバルブである。
概要
摺動体が摺動面に押し付けられるので気密を維持することが容易な反面、高圧化した場合、摩擦が増えるため必要な作動力が大きくなる。 ピストンバルブでは摺動体の往復による磨耗から気密を維持するためにピストンリングやOリングを要し、製造時に高精度を要求されるのに対して、スライドバルブでは摺動面が平面で工作精度を高めることが比較的容易で、構造上摺動に伴う磨耗でも気密を維持することが可能。
使用例
主に蒸気機関で使用された。蒸気機関での使用は過熱蒸気の使用、高圧化により、摺動面の摩擦が増え、潤滑が困難なので廃れた。
参考文献
![]() |
この節の加筆が望まれています。 |
関連項目
- Slide valveのページへのリンク