サウロ級駆逐艦とは? わかりやすく解説

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サウロ級駆逐艦

(Sauro-class destroyer から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/05 19:53 UTC 版)

サウロ級駆逐艦
「ナザリロ・サウロ」
基本情報
艦種 駆逐艦
運用者  イタリア王立海軍(Regia Marina)
就役期間 1926年 - 1941年
同型艦 4隻
前級 セラ級駆逐艦
次級 トゥルビネ級駆逐艦
要目
排水量 基準 : 1,137t、満載 : 1,650t
全長 90.71m
最大幅 9.22m
吃水 3.8m
機関方式 ボイラー×3基
ギヤードタービン×2基、2軸推進
出力 38,000馬力
速力 30ノット
航続距離 2,600海里 / 14ノット
2,000海里 / 16ノット
650海里 / 30ノット
乗員 156名
兵装 120mm連装砲塔×2基
40mmポンポン砲×2基
3連装533mm魚雷発射管×2基
機雷×52発
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ナザリオ・サウロ級駆逐艦イタリア語: Cacciatorpediniere Classe Nazario Sauro)とは、イタリア王国海軍(Regia Marina)の駆逐艦であり、4隻が建造された。

概要

本級のイラスト。
公試時の「ダニエーレ・マニン」。

基本的には前級であるクィンティノ・セラ級駆逐艦の拡大発展型であり、533mm魚雷発射管を2連装から3連装に増設するなど、魚雷兵装が強化されている。

建造後は4隻とも、レオーネ級駆逐艦通報艦エリトリア」と共にエリトリアマッサワ港を拠点とするイタリア紅海艦隊に配属された。

1940年にイタリアが枢軸陣営として参戦したことに伴い、イタリア領東アフリカとイタリア本国との海上交通路であるスエズ運河ジブラルタル海峡の通行はイギリス軍によって遮断され、イタリア紅海艦隊は本国から孤立することとなる。

それでもサウロ級駆逐艦はイギリス軍の輸送船団襲撃などを行うものの、1940年10月21日のBN7船団襲撃時に護衛艦隊の反撃によって「フランチェスコ・ヌーロ」が座礁し、翌日にはイギリス空軍の爆撃により破壊された。

さらに1941年よりイタリア領東アフリカに対するイギリス軍の反攻作戦が開始され、残る3隻は1941年4月2日にポートスーダン攻撃のために出港した。しかしイギリス軍の空襲により作戦は失敗し、翌4月3日に「ダニエーレ・マニン」と「ナザリオ・サウロ」は撃沈され、「チェーザレ・バッティスティ」は自沈した。

同型艦

艦名 識別記号 起工 進水 就役 その後
チェーザレ・バッティスティ
Cesare Battisti
BT 1924年2月9日
ジェノヴァオデロ造船所
1926年12月11日 1927年4月13日 1941年4月3日、自沈
ダニエーレ・マニン
Daniele Manin
MA 1924年10月9日
フィウメクバルナル造船所
1925年6月15日 1927年3月1日 1941年4月3日、イギリス軍の空襲により撃沈
フランチェスコ・ヌーロ
Francesco Nullo
NL 1924年10月9日
フィウメ、クバルナル造船所
1925年11月14日 1927年4月15日 1940年10月21日、BN7船団攻撃時に被弾・座礁。翌日イギリス軍の空襲により破壊。
ナザリオ・サウロ
Nazario Sauro
SU 1924年2月9日
ジェノヴァ、オデロ造船所
1926年5月12日 1926年9月23日 1941年4月3日、イギリス軍の空襲により撃沈

関連項目

参考文献





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