SUSの欠点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2013/07/26 10:48 UTC 版)
「Software Update Services」の記事における「SUSの欠点」の解説
SUSはクライアントPCに対して、大がかりな変更(クライアント・アプリケーションのインストールなど)を行わずに更新プログラムの配布を可能にした無償の製品という点で画期的であったが、機能的には以下の不備があった。これらを克服するためには、SMSなどの有償製品を導入するか、WSUSという後継製品を待つ必要があった。 一律な更新ファイルの配布 更新プログラムはインストールを承認するか、未承認のままにするか二者択一であり、クライアントPCの配置や利用状況を判断して承認状態を変更することはできなかったため、単一のSUSサーバから配布できる更新ファイルの組み合わせは1種類だけであった。配布する更新ファイルの組み合わせを複数にしたければ、SUSサーバ自体を複数設置して異なる承認状態を設定する必要があった。 更新ファイルのインストール状態 SUSは更新ファイルの適用結果の分析機能を省略したため、更新プログラムがクライアントPCにインストールされたのかどうかはSUSサーバに集積された統計情報のファイルを解析する以外になく、解析ツールも提供されなかった。クライアントPCが更新プログラムをインストールしたかどうかを正確に判断するためには、クライアントPC上のWindows Update.logファイルおよび更新されたシステムファイルを解析する必要があった。 Windows限定の更新ファイル SUSで配布できる更新プログラムは、WindowsとInternet Explorerに関するセキュリティ修正プログラム、もしくはService Pack類に限られた。そのため、例えばOfficeアプリケーションにセキュリティ修正プログラムがリリースされた場合、手動でダウンロードしてインストールするか、ユーザにOffice Updateを実施してもらう必要があった。
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