Rabban Bar Saumaとは? わかりやすく解説

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ソーマ【Rabban Bar Sauma】

読み方:そーま

[1220ころ〜1294]元の大都北京(ペキン))生まれの、キリスト教ネストリウス派の僧。エルサレムへの巡礼志し1287年イル‐ハン国から使節として出発。コンスタンチノープル・ローマを経てパリ至りフィリップ5世歓待されエドワード1世とも会見バグダード死去


ラッバーン・バール・サウマ

(Rabban Bar Sauma から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/27 18:39 UTC 版)

ラッバーン・バール・サウマシリア語ܪܒܢ ܒܪ ܨܘܡܐ, Rabban Bar Sauma, 1220年代[1][注 1] - 1294年1月10日)は、13世紀ウイグル[2](もしくはオングト[3])出身のネストリウス派キリスト教(景教)の僧侶。モンゴル人の国家であるイルハン朝の外交使節として、ヨーロッパに派遣された。漢文史料では拉賓掃務瑪と表記される。


注釈

  1. ^ 吉田寅「ソウマ(バルソウマ)」『キリスト教人名辞典』、825頁 では1225年生。
  2. ^ クン・ブカはグユク・ハーンの娘婿(キュレゲン)、アイ・ブカはクビライ・ハーンの娘婿にあたる。(那谷『十三世紀の西方見聞録』、67頁)
  3. ^ サウマはイルハン朝からヨーロッパに派遣された最初の人物ではない。サウマの派遣に先立つ1285年に別のネストリウス派の僧侶イーサ(en:Isa Kelemechi)がローマ教皇への使者として派遣されていた。(佐口『モンゴル帝国と西洋』181-183頁、The Mongols and the West, 1221-1410 Peter Jackson 169頁The Cambridge history of Iran William Bayne Fisher, John Andrew Boyle 370頁
  4. ^ ローマ教皇ニコラウス4世からサバディンに送られた書簡では、「アルクン(モンゴル人がネストリウス派キリスト教徒を指して呼ぶエルケウン(也里可温)の語に由来する)」の名前で呼ばれている。(佐口『モンゴル帝国と西洋』、194頁およびC.M.ドーソン『モンゴル帝国史』5巻(佐口透訳注、東洋文庫、平凡社、1976年12月)、249頁)
  5. ^ 磔刑にされたイエス・キリストが被せられた茨の冠、聖十字架の破片から作った木製の十字架。
  6. ^ トスクルムのヨハネ(もしくはエルサレムのジョン)。彼はハプスブルク家ルドルフ1世の戴冠式の準備のため、ドイツを訪れていた。(佐口『モンゴル帝国と西洋』、190頁および那谷『十三世紀の西方見聞録』、142頁)

出典

  1. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、59頁
  2. ^ a b c 那谷『十三世紀の西方見聞録』、60頁
  3. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、183頁
  4. ^ Moule, A. C., Christians in China before 1500, 94 & 103; also Pelliot, Paul in T'oung-pao 15(1914), 630-636頁
  5. ^ a b 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、242頁
  6. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、60-61頁
  7. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、61頁
  8. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、62-64頁
  9. ^ a b 村上「ソーマ」『アジア歴史事典』5巻、395頁
  10. ^ a b 森川「バール・サウマ」『シルクロード事典』、412-414頁
  11. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、66頁
  12. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、244-245頁
  13. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、69頁
  14. ^ a b c 佐口『モンゴル帝国と西洋』、185頁
  15. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、70-71頁
  16. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、248頁
  17. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、71-72頁
  18. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、72-73頁
  19. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、73頁
  20. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、75頁
  21. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、76頁
  22. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、76-77頁
  23. ^ a b 那谷『十三世紀の西方見聞録』、80頁
  24. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、185頁
  25. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、80-81頁
  26. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、186頁
  27. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、81頁
  28. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、95頁
  29. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、253頁
  30. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、96-97頁
  31. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、100頁
  32. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、101頁
  33. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、254頁
  34. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、102頁
  35. ^ a b 佐口『モンゴル帝国と西洋』、194頁
  36. ^ a b Phillips、102頁
  37. ^ Grousset, 845頁
  38. ^ Rossabi, 103-104頁
  39. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、192頁
  40. ^ a b 佐口『モンゴル帝国と西洋』、187頁
  41. ^ a b 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、255頁
  42. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、112頁
  43. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、113頁
  44. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、256-258頁
  45. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、187-188頁
  46. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、120-124頁
  47. ^ a b c 佐口『モンゴル帝国と西洋』、188頁
  48. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、259頁
  49. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、259頁
  50. ^ a b 佐口『モンゴル帝国と西洋』、189頁
  51. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、141頁
  52. ^ a b 佐口『モンゴル帝国と西洋』、190頁
  53. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、142頁
  54. ^ a b 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、263頁
  55. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、143頁
  56. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、146頁
  57. ^ a b c 佐口『モンゴル帝国と西洋』、191頁
  58. ^ a b 那谷『十三世紀の西方見聞録』、147頁
  59. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、148頁
  60. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、155頁
  61. ^ 那谷『十三世紀の西方見聞録』、157頁
  62. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、217頁
  63. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、218頁
  64. ^ a b 佐口『モンゴル帝国と西洋』、184頁
  65. ^ a b c d e 那谷『十三世紀の西方見聞録』、254頁
  66. ^ 佐口『モンゴル帝国と西洋』、194-195頁
  67. ^ 杉山『モンゴル帝国と長いその後』、241,260,264頁


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