RDSの互換性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/04/14 04:39 UTC 版)
「Radio Data System」の記事における「RDSの互換性」の解説
57 kHzのRDS副搬送波は、理論的には53kHzにおけるステレオ副搬送波の上限遮断よりも上にあり続ける複合スペクトルの±2 kHzを占有している。ただし、53kHz遮断はステレオエンコーダーの前に使用されていた15kHzローパスフィルタの性能に完全に左右される。旧式の機器では、これらのフィルタは19kHzパイロット信号を保護するためだけに設計されており、大量のステレオ情報が存在する場合にはRDS副搬送波の十分な保護をしなかったりもする。こうした状況では、積極的な音声処理と組み合わさったステレオ増強装置がRDS副搬送波を受信不能にしてしまう恐れがある。 複合クリッピングシステムは、クリッピング(ピーク周波数部分のカット)により生じる高調波のためにRDS副搬送波を劣化させる可能性がある。最近の複合クリッパーには、RDS副搬送波を保護するためのフィルタリングが含まれている。 RDS副搬送波は一般的に2-4kHzの搬送波偏移を使用する。そのため、通常75kHzの偏移制限を超えないとするなら、プログラム素材に使用できる偏移はこの量だけ減少する。
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