Pluribus のソフトウェア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/01 03:24 UTC 版)
「Pluribus」の記事における「Pluribus のソフトウェア」の解説
Pluribus のソフトウェアはMIMD型の対称型マルチプロセッシングである。プリエンプションのないマルチタスクを採用している。プロセススケジューリングには pseudo-interrupt device(PID、仮想割り込みデバイス)と呼ばれるハードウェア機構を使用しており、これにプログラムからもI/O機器からもアクセス可能になっていた。各プロセッサでそれぞれのスケジューラが動作し、スケジューラがPIDから整数値を読み取る。その値を使用して次に実行すべきプロセスを選択する。プログラムやデバイスが他のプロセスを動作させたいときは、そのプロセスの番号をPIDに書き込むのである。PIDは全プロセッサに対して要求のあったプロセス番号のうち最も優先度の高いプロセスから先に読み取られるようにしている。 Pluribusのソフトウェアの中でも "STAGE"システムは重要である。STAGEはシステムエラーを検出し、そこから回復させる処理を行う。各プロセッサのクロック割り込みハンドラにはウォッチドッグタイマ機能が組み込まれている。あるプロセッサが停止すると別のプロセッサがそれを検出し回復処理を開始する。回復処理では共有リソースにかかっているロックを全て外し、確保されていたストレージを解放し、全プロセッサの処理を再開させる。これが可能なのは、アーパネットのルーティングという特殊な処理に特化しているためで、失われたパケットは後で再送されるからである。
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